新世代の戦車と全自動りゅう弾砲で敵を撃破!陸上自衛隊の機動戦闘車

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

陸上自衛隊の戦闘車両と聞けば、戦車や装甲車をイメージすることが多いが、実際はさまざまな種類の車両が存在し、その任務や用途も多岐にわたる。

陸上自衛隊は戦車を中心とした大口径戦闘車両から小銃のような小口径の武器など、多くの装備品をたくみに扱い、北海道から沖縄に至るまで24時間体勢で国土防衛を担っている。

圧倒的な攻撃力をもつ戦車であるが、状況によっては戦車だけで制圧することはできない。

そのため、戦車と共同で敵陣地を撃破する戦闘車両が配備されている。

今回は、陸上自衛隊の新世代の戦闘車両を中心に、その特徴や攻撃力、任務について解説していこう。

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機動性と火力を備えた16式機動戦闘車

16式機動戦闘車は侵略やゲリラ特殊部隊の攻撃などの脅威に対処するために開発された。

戦車はキャタピラを装備してどんな悪路でも走ることができる車両であるが、16式機動戦闘車とは、いわばタイヤで走る戦車である。

タイヤが装備された戦闘車両を装輪車といい、海外ではフランスのAMX-10RCやイタリアのチェンタウロ、南アフリカのロイカットなどの装輪装甲車がある。

装輪車の特徴はその機動性の高さである。

キャタピラでは不可能な時速100kmで走ることができるため、一般道路や高速道路を使用して迅速に展開することが可能である。

距離は明らかにされていないが車格や重量が似ているイタリアのチェンタウロを参考にすると約800km程度と推測される。

(イタリアのチェンタウロ)

16式機動戦闘車の乗員は4名で、武装は105mm戦車砲、12.7mm重機関銃、7.62mm機関銃を装備している。

主砲の105mm砲弾は155mm砲弾の3分の1の重量であるため威力は劣るため、守りの固い敵陣地を突破するには力不足であることは否めないが、その発射速度に利点がある。

155mm砲弾の発射速度が1分に1発程度であるのに対し、105mm砲弾は薬莢と弾薬が一体化した構造のため1分間に12発程度の発射速度である。

つまり、155mm砲弾が1発着弾する間に105mm砲弾は12発を着弾できるので、面の制圧により威力をカバーできるのだ。

防御力については、車体前面であれば20mm機関砲、その他の部分は12.7mm機関銃の直撃弾に耐えることができる。

もちろん戦車と比較すると防御力は低いが、移動しながらも正確な射撃が行える射撃指揮装置を搭載しており、精度の高い射撃により敵を無力化し、反撃される前に離脱する「ヒット&アウェイ」戦法を可能とする。

1台の価格は7億2000万円となっており、最新鋭の10式戦車が10億円、90式戦車が11億円であることから比較すると安価であることから、現在164両が予算化されており、防衛省は戦車定数を合計300両とし九州と北海道に集中配備する予定である。

今後は九州の戦車はほとんどが16式機動戦闘車を運用することとなる。

16式機動戦闘車の運用構想は、南西諸島が侵略され場合に、航空自衛隊のC-2輸送機や輸送艦おおすみのホバークラフトLCACなどで運搬し、戦闘地域へ展開して敵上陸部隊を撃破することである。

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全自動の99式自走155mmりゅう弾砲

自走式りゅう弾砲とは、射撃を行った際に、その位置が敵から特定されないように速やかに移動できるように自走できる火砲のことをいう。

そのため、99式自走りゅう弾砲のエンジンは600馬力を発揮し時速50kmで移動が可能である。

主砲の長さは8mと長く、自動砲弾装填装置を備えており射撃速度は3分間で18発、最大射程は40kmを超える能力をもつ。

実弾射撃については射程が長いことから日本の演習場の制約上実施できないためアメリカで行われている。

価格は約10億円と高価であるため調達数は136両にとどまっている。

乗員は車長、装填手、砲手、操縦手の4名からなるが、射撃指揮所からの遠隔操作も可能で、ボタン操作のみで装填・照準・射撃までを自動で行えるようになっている。

主な任務は砲弾を連続的に発射して敵を圧倒することであるが、その際の弾薬補充として「99式弾薬補充車」が随行して自走砲に連結することでベルトコンベアにより自動的に給弾を行う仕組みとなっている。

配備されるのは北海道の特化連隊がほとんどで、残りは教育のための富士学校など教育部隊に置かれている。

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ロケット弾の雨を降らすM270 MLRS

MLRSとは(マルチプル・ランチ・ロケット・システム)の略で、小型爆弾を雨のように降らして、面制圧を行うことを目的としてアメリカが開発した自走式のロケットランチャーシステムである。

キャタピラ式で時速65kmの速度で移動でき、3名で運用する。

日本では日産自動車の宇宙航空事業部がライセンス生産を行っており、情報処理システムは東芝が開発を行っている。

価格は19億円であることから調達数は99両で終了している。

227mm対地ロケット砲6発1組のユニットを2組搭載している。

陸上自衛隊のほかにもNATOやイスラエル、韓国陸軍にも配備される万能ロケット支援火器である。

ロケット弾の射程は30kmとされMLRSの任務は、比較的遠方に展開している敵車両部隊や戦闘へり、上陸用舟艇などの撃破である。

ロケット弾の装填は6発が1組となっているため、ユニットごと装填される仕組みだ。

ロケット弾については国内生産ではなくアメリカから輸入している。

当初装填される予定であった644発を格納したクラスター弾頭のロケット弾は、2008年に日本がオスロ条約に署名したことから使用禁止となり、現在の誘導ロケット弾になっている。

100%の命中率!03式中距離地対空誘導弾

防空任務である地対空ミサイル「ホーク」の後継として配備された中距離防空用の対空兵器が03式中距離地対空誘導弾である。

ホークは50名ほどの人員で運用していたが、03式誘導弾は半分以下の20名程度で運用が可能となった。

システムはミサイル発射装置、無線伝送装置電源装置、捜索・射撃用レーダーなど8つの装置で構成されており、一部の装置が牽引式であった「ホーク」から03式は高機動車がベースとなったことで機動性が向上している。

レーダー性能は100目標を捕捉し、脅威度の高い12目標を同時に追尾できる。

低空目標にも対処できるように追加レーダーが装備され、空対地ミサイルや巡航ミサイルの迎撃も可能である。

ミサイルは全長5m、直径32cm、重量570kgで射程距離は60kmである。

ミサイルは6発のキャニスターに格納されており、垂直状態にして発射する。

発射試験ではメキシコ州の訓練所にて行われ、超音速ミサイルなどの標的に対し100%の命中精度を誇り、米軍関係者も驚いたという。

今後は弾道ミサイルにも対処できるように高性能化も図っている。

アジア太平洋地域の重要な安全保障を担う日本の陸海空自衛隊であるが、その中で陸上自衛隊は隊員13万5000人、戦車660両、火砲4180円航空機130という他国と比較すると決して多いとは言えない数であるが、日本の軍事ランキングは世界5位に位置している。

新たな局面として中国の南西諸島進出や北朝鮮の弾道ミサイル発射など以前と比べて任務は増え脅威度は増している。

陸上自衛多はあらゆる状況に対処できるようにさまざまな戦闘車両が配備され、日本の安全と平和を維持しているのだ。

 次の動画では、陸上自衛隊の戦車や水陸両用車など7種類の車両について詳しく解説しよう。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

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