Amazonのオーディオブック12万タイトルの本を好きなだけお楽しみいただけます。・本の1冊分の月額で聴き放題
・料金をメリットが上回る
・いつでも読書できる
・読書量が格段に増え、積読が解消される
・長時間の読書も目が疲れない
・聴くたびに学びを感じる
年間1000回にも及ぶ航空自衛隊のスクランブル発進。
スクランブルとは国籍不明の航空機が日本の領空に近接しそうな場合に、F-15Jなどの戦闘機が5分以内に離陸し、対象航空機に近接して無で警告を行うための緊急発進のことである。
その国籍不明機の正体とは中国機もしくはロシア機であるが、半数以上が中国機によるものだ。
中国は日本だけでなく台湾の領空にも侵入して挑発行為を繰り返している。
中国は最新のステルス戦闘機J-20も開発しており、海軍だけでなく空軍にも力を注いでいる。
動画でも中国空軍の国産戦闘機や空母艦載機、そしてステルス戦闘機の性能について解説するよ!
中国初の空母艦載機J-15
中国はロシアの戦闘機Su-33の未完成機を2001年にウクライナから入手し、それを研究して空母艦載機に開発したのがJ-15である。
そのため、J-15の見た目は特徴的なカナード翼や短縮されたテール部分など、ロシアのSu-33と基本的に同じ機体形状をしていることが分かる。
通常の滑走路発進型よりもテールが短縮されている理由は、空母着艦時の角度によりテールが甲板に激突するのを防ぐためである。
またアメリカ海軍のF-35Cと同じく、空母艦載機特有の主翼の面積の拡大が施されている。
これは着艦時の低速飛行でストールして墜落することを防ぐためでる。
J-15の主翼と水平尾翼は折りたたみ機構となっており、空母搭載時は折りたたんで格納庫や甲板に駐機できる仕組みとなっている。
また、着艦時の衝撃を和らげるために、前輪のタイヤはダブルタイヤになっているのもSu-33と同様である。
J-15の戦闘力は同時に20目標を追尾でき、6目標と同時交戦が可能とされている。
兵器ステーションはSu-33と同様ならば12ヶ所になり、対空、対艦ミサイルの装備が可能である。
J-15は中国海軍の空母「遼寧」と「山東」に搭載される艦載機であるが、遼寧はロシアが手放した空母ワリヤーグを改造して建造された中国初の空母である。
その際、中国側は空母の購入と同時にSu-33の売却も要求したが、ロシア側はこれを拒否している。
そのため、ウクライナからSu-33を入手することとなった。
最新の福建以外の中国空母はカタパルト発進ができないため、スキージャンプ甲板と呼ばれる発艦方式をとっている。
2009年には陸上に建造された模擬スキージャンプ甲板からの離陸に成功し、2012年に空母「遼寧」で初の発着艦試験に成功している。
ただし、J-15の配備数は20機とされており、空母2隻に対して少なすぎる数である。
さらに中国はパイロット不足という問題も抱えており、常に募集を行っている状態である。
中国オリジナル戦闘爆撃機JH-7
中国空軍のJH-7は二人乗りの複座式、双発エンジンといった中国独自の構想により開発され、ロシアのSu-24フェンサーと同じ用途を目指した戦闘爆撃機である。
中国空軍と海軍において、同時開発が行われたものの新機種を2種類開発することが困難となり、中国空軍は1980年始めに開発を中止し、両軍ともにJH-7が配備されている。
JH-7に要求された性能としては、航続距離2800km、戦闘行動半径800km、最大速度マッハ1.5、最大兵装搭載量5トンといった内容であった。
海軍の配備機数は40機とされており、現在は能力向上型のJH-7Aの製造が行われており、80機が配備されている。
JH-7Aは主翼下の武器ステーションが4箇所から6箇所に増加し、火器管制レーダーの性能向上により、捜索距離は約80kmで、追跡距離は約40kmとなり、同時に4目標の追尾が可能とされている。
また操縦装置もアナログからデジタル信号による伝達方式にかわっている。
兵装は23mm機関砲が固定装備とされ、主翼下6箇所と胴体下1箇所の合計7箇所にミサイルを装備できる。
主翼は対空ミサイルのほか、対艦攻撃用のC-801対艦ミサイルなどを各1発装備できる。
500キロレーザー誘導爆弾の携行もでき、最大6500kgの装備が可能となっている。
意図的に安定性を失わせたJ-10戦闘機
J-10は中国が独自開発した第4世代戦闘機で、その見た目はJ-15と同じく、カナードが付いているのが特徴である。
水平尾翼がないことから操縦安定性が損なわれるが、この機体形状は意図的に設計されている。
安定性を低下させるかわりに機敏性の向上を狙っており、最大速力はマッハ1.85で新技術のデジタル式フライ・バイ・ワイヤ操縦装置が使用されている。
しかし、この分野においては中国だけの技術では不可能といわれ、イスラエルの技術提供があったのではないかと推測されているが中国側は完全否定している。
J-10は試作機の初飛行から10年以上たった1996年頃に完成したが、試作機の2号機はパイロットが亡くなる墜落事故を起しており、その結果、大幅な設計変更が行われている。
尾翼下には、航空自衛隊のF-2戦闘機が装備しているようなドラッグシュートとエアーブレーキが装備され、着陸時にパラシュートを開いて減速させることができ、またエアーブレーキを開くことで飛行中でも急減速をすることができる。
これらの装備については航空自衛隊のF-2戦闘機の動画で詳しく解説しているので、そちらをご覧いただきたい。
J-10の航続距離は約1852kmで、戦闘行動半径は約550kmであるが、空中給油にも対応できるように、脱着式の給油ブローブをつけることができる。
J-10の兵器ステーションは11箇所となっており、JH-7よりも4箇所多く、対空、対艦ミサイルの他、各種爆弾など最大4500kgの兵器を搭載できる。
中国初のステルス戦闘機J-20 J-31
マイティドラゴンという愛称をもつ中国初のステルス戦闘機がJ-20であり、それに続いてJ-31も実用化に向けて試験を行っている。
J-31についてはインターネットでその存在が明らかとなったが、エンジンの単発と双発の違いを除けばアメリカのF-35に酷似している。
アメリカは中国のハッキングによりF-35の設計データを盗まれており、そのデータが使用された可能性も否定できない。
また、中国人技師がF-35に使用されたチタン合金を持ち出そうとして逮捕される事件も発生している。
J-31はJ-20と同じくステルス機特有の機体の継ぎ目や空気取り入れ口などが見られる。
ただし、アメリカの見解では見た目だけではその性能は分からず、J-20については30年前のアメリカ初のステルス機F-117のステルスレベルだと評価している。
唯一いえることは、どちらも見た目だけは立派なステルス機だということだ。
J-20については配備が行われており、数機の編隊飛行で台湾の領空侵犯をしている。
またJ-31は将来的に、J-15にかわる空母艦載機としての計画があることが明らかになっている。
J-31は現在試作機の1機のみであるが、今後中国が研究を重ね、実戦配備されるまでにはまだ時間がかかるだろう。
次の動画では、中国初のステルス機であるJ-20とアメリカF-22の性能比較について詳しく解説しよう。
Amazonのオーディオブック12万タイトルの本を好きなだけお楽しみいただけます。・本の1冊分の月額で聴き放題
・料金をメリットが上回る
・いつでも読書できる
・読書量が格段に増え、積読が解消される
・長時間の読書も目が疲れない
・聴くたびに学びを感じる