航空自衛隊【F-3】戦闘機の開発はどうなる?米F-35、中国J-31と比較
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航空自衛隊の次期戦闘機F-3。

アメリカ空軍の第5世代ステルス戦闘機であるF-22とF-35をベースとしたハイブリッド機と言われ、その性能も期待されている。

政府は、F-3のエンジンについて、日本のIHIと英ロールス・ロイスの共同開発を行う調整に入ったと報じた。

レーダーに探知されにくいステルス技術は米ロッキード・マーチンの支援が決まり、日米英の航空技術の結晶となる。

日本主導の新型機開発であるF-3は、防衛省や国内航空産業の能力を踏まえれば独自開発は難しいとされている。

つまり、アメリカとの共同開発をせざるを得ない状況なのである。

完成すれば、海外のステルス機をしのぐ戦闘力を持つとも言われるF-3であるが、実際の開発はどのように進んでいるのであろうか?

今回は、航空自衛隊の次世代戦闘機F-3の開発とF-35との違い、また中国の第5世代戦闘機J-31との比較について解説していこう。

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航空自衛隊次期戦闘機「F-3」とはどのような機体か?

自衛隊の次期戦闘機であるF-3は現在配備されているF-2戦闘機の後継機種である。

国産の機体をベースにアメリカ、イギリスとの共同開発案があり、配備されるのは、おそらく茨城県百里基地、福岡県の築城(ついき)基地になるではないだろうか。

F-2戦闘機が退役をはじめる、2030年代には配備が始まる予定で、調達価格は国産でも1機、百億円以上はするとされている。

調達機数は、F-2戦闘機の配備機数から考えて90機程度だと予想される。

F-3に求められる能力は空中戦、ドッグファイトはもちろん、近接航空支援、対地攻撃、対艦攻撃が主任務となるだろう。

現在の設計予想図はステルス性を考慮した双発の機体になっている。

IHIは、現在もエンジンの能力改修とテストを行っており、研究中のXF5(ファイブ)を改良した、小直径でありながら大出力を出せるXF9(ナイン)エンジンを搭載する可能性が高いと思われる。

しかし、XF9エンジンは試作型が1基あるのみで、実際の戦闘機にも装備されていないため、その実力は未知数である。

機体は三菱重工業がプライムメーカーになり、機体はATD-X、通称、心神(しんしん)にて、各種先進技術のテストフライトを終えていて、その技術が採用される事だろう。

また、現在話題のスタンドオフ能力のミサイルも搭載されると思われる。

いわゆる第5世代戦闘機以上の能力が付与される。

アメリカで2011年に導入されたF-35は、すでに10年以上が経過していることから、F-35以上の能力を持つ戦闘機になるとされる。

ロッキードマーチンはF-22「ラプター」やF-35「ライトニングII」を開発した会社であり、そのノウハウがF-3に生かされる。

F-3の開発はもう始まっており、2025年ころにはプロトタイプが日本の空を飛ぶと予想される。

日本の技術とアメリカ、イギリスの技術がどう融合するのかが今後の課題でもある。

では、現在最新鋭の戦闘機であるF-35と、どのような性能の違いがあるのだろうか?

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F-35Aから進化したF-3の性能とは?

F-35とF-3の違いであるが、兵装をコントロールするアビオニクスコンピュータ、FCS、火器管制システムもF-35とは別物になる。

また、F-35の4発よりもミサイル搭載数が多くなり6発の格納が可能となり、マイクロ波兵器の装備も示されている。

敵国のステルス機を見つける最新レーダー、さらには小型ドローンや人工知能(AI)を搭載する構想もある。

F-35はエンジンが単発であるのに対して、F-3は双発エンジンを予定しているのは、単発エンジンはトラブルがあれば致命的となるが、双発であれば片方にトラブルが発生しても飛行可能なため、生存性、安全性を考慮していると思われる。

もう一つの理由が、エンジンパワーだ。

爆弾やミサイル、燃料などをフル装備して離陸するとなれば、機体重量が重くなり最大離陸重量を超えるため離陸ができない。

そのためエンジンパワーが必要になり、F-35よりもミサイルを多く搭載するならエンジン出力がアップされると思われる。

第5世代から当たり前となったステルス戦闘機であるが「自らの存在を秘匿したまま、敵を撃墜する」ステルス性を向上させるため、エンジンのスリム化や、武器を胴体内に格納しているため兵装が少なくなっている。

F-35と同じく、敵のレーダーの反射を抑えるため、ミサイルを胴体内に格納するウエポンベイはすでに完成の域に達している。

またF-3はF-35より滞空時間と戦闘行動半径が大きい事が求められる。

F-2戦闘機の航続距離が4000キロ、戦闘行動半径が830キロである事から、それ以上の能力が求められる。

そのため、エンジンパワーを上げつつ省エネ対策にするなど、さらにエコロジーかつパワフルなエンジンが搭載されるだろう。

では、中国の最新鋭戦闘機の実力はどの程度のものなのだろうか?

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海外の第5世代戦闘機との比較

中国の最新鋭戦闘機J-31

中国名は殲(せん)31と呼ばれ、見た目はF-35に酷似している。

実際にアメリカ国防総省からF-35のデータがハッキングされ盗まれた事実もある。

その事からJ-31戦闘機はF-35のパクリだといわれているが、ステルス性について真偽のほどは不明である。

エンジンも中国の国産という事でスペックは不明で、その前のJ-20戦闘機もステルス戦闘機をうたっている割には、機体にカナード翼(よく)がついており、物理的にステルス性はないと分析されている。

エンジンも黒い黒煙を吐きながら飛行する姿から、F-3戦闘機の方が優秀であるのは間違いないだろう。

中国のエンジンはロシアからのエンジン技術をもとに国産化されている。

元のロシアのエンジンは耐久性に欠けるなどの欠点があるといわれているので、エンジン開発のノウハウでも日本が有利だと言える。

海上自衛隊の哨戒機P-1やブルーインパルスで使用されているエンジンも国産であり、その性能が実証されている事は大きなアドバンテージだと言えるだろう。

次に世界最強とされるアメリカ空軍のF-22戦闘機ラプターを見てみよう。

F-3の機体設計とスタイルに近いのはF-22戦闘機と言えるだろう。

F-22戦闘機はエンジンが双発の第5世代戦闘機の代表で、アメリカ空軍のみが保有するステルス戦闘機である。

しかし、生産数が少ないことから、整備費用の金額が高くランニングコスト等の問題からすでに生産は終了している。

F-22が1時間飛行するのにかかる費用は36,455ドルとされており、日本円で400万円近い費用がかかる。

そのかわりにアメリカ空軍ではF-15の最新バージョンであるF-15EXの導入を決めている。

F-3はF-22戦闘機と採用を巡り、争ったノースフラップグラマン社のYF-23戦闘機のデザインを採用するのではないかという話もある。

F-22に採用されているエンジンノズルの排気を航空機の運動に変換させ機動性を上げる可変ノズルはがF-3にも採用される可能性もあるそうだ。

またF-3のエンジン出力はF-22より大きいとされ、アメリカが、どの程度F-3開発プロジェクトに係るのかが気になるところである。

次期戦闘機F-3  まとめ

現在、日本を取り巻く国際情勢は極めて不安定で、特に海洋進出を進める軍事力を誇示する中国は要注意が必要であり、我が国の防衛力強化は必要な課題である。

航空自衛隊はF-4ファントムの退役で戦闘機の機数が少なくなっている。

F-35の配備も進んではいるが、F-15の初期型の退役もせまり、現在日本の航空戦力強化は、まったなしの状態だ。

F-2戦闘機の退役が2030年頃を考えると予定通りのスケジュールで、F-3の開発を完了させないと大きな防空の穴が日本に空いてしまい、防衛力の低下を招く。

計画では2024年に試作機、、2028年に初飛行、2031年にはフル生産が開始される予定だ。

我々の安全な日常に、空の守りは不可欠である事を国民に理解されれば、F-3の開発は順調に進むのではないだろうか。

F-3戦闘機が日本の翼として1日も早く飛行する日を願っている。

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