【トップガンマーヴェリック】F/A-18スーパーホーネットの凄さと性能
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F/A-18スーパーホーネットはアメリカ海軍の主力戦闘機で、その数は空母艦載機の中でも最も多い。

かつて空母に搭載されていたF-14D、F/A-18C、S-3Bの3機種が行っていた艦隊防空、精密攻撃、偵察などの任務をすべてこなせるように開発されたマルチロール機である。

2022年に上映された映画「トップガンマーヴェリック」に登場し、活躍する戦闘機がF/A-18である。

どんな任務でも対応できる性能を持ち、また日本を拠点とするスーパーホーネットもある。

しまかぜ

アメリカ海軍の艦上機100年の歴史の中でも傑作機となるF/A-18を動画でも見てね!

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F/A-18スーパーホーネットとレガシーホーネット

F/A-18はアメリカのマクドネルダグラス社が空母艦載機と海兵隊用に開発した機体である。

最初の量産型がF/A-18AでB型は後席に操縦桿を備えた乗員2名の複座練習機であった。

1986年から対空ミサイル最大6発、対地ミサイル最大4発の携行能力が付加されたF/A-18Cとなった。

D型においては複座式で練習機と海兵隊が運用するタイプがある。

F/A-18AからDまでを過去の遺産という意味をこめて「レガシーホーネット」と呼ばれるようになった。

その後、1995年にF/A-18Eの試作機が初飛行を行い、1998年にアメリカ海軍に納入された。

F/A-18Fは複座式で、後席に兵装システム士官が乗り込み、戦闘では適切な武器の選択を行い、対地ミッションでは正確な目標の照準を行い爆弾投下する。

F/A-18Fの後席には基本的には操縦桿がなく、武器類やセンサーを担当するが、操縦桿が追加されたタイプもあり、パイロット養成のために運用されることが多い。

レガシーホーネットに対し、さらに能力が向上したF/A-18E/F型は「スーパーホーネット」と呼ばれている。

ところでF-14やF-15、F-22などの戦闘機の任務記号はアルファベットのFで表されるが、なぜF/A-18はAが追加されているのだろうか?

F/Aという任務記号は戦闘機を意味するFighterと攻撃機を意味するAttackerの頭文字をとって戦闘攻撃機という理由から名づけられている。

その名の通りF/A-18は空対空ミサイルによる制空権確保やハープーンやマーベリック対艦ミサイルによる艦艇への攻撃のほか、精密誘導爆弾、巡航ミサイルでの対地攻撃も可能で、空中給油機能も備えた、まさに万能のマルチロールファイターである。

実戦では2002年にイラクの飛行禁止空域を監視するための「サザン・ウォッチ作戦」に従事し、敵対行動をとったイラクのミサイルサイトに精密誘導爆弾を投下したのがデビュー戦となる。その後も、2014年にシリア空軍のSu-22を撃墜するなど戦果を挙げている。

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空母艦載機としてのF/A-18

アメリカ海軍の原子力空母ニミッツ級やジェラルドRフォード級の主力艦載機として搭載されているF/A-18であるが、艦載機特有の装備や仕組みが備えられている。

空母は巨大な船体ではあるものの格納庫は陸上の飛行場のように広々したスペースではない。

そのため駐機時の省スペース化を考慮し、F/A-18の主翼には折りたたみ機構が備わっている。

主翼を折りたたみ間隔をつめることで、より多くの航空機を搭載できるようになっている。

その結果、アメリカ空母の艦載機は合計75機という世界最大の搭載機数を誇っている。

また、F/A-18はアフターバーナー使用時に22,000ポンドの出力を発揮するエンジンを2基搭載している。

最大速力はマッハ1.6を出すことができ、高度15,000m以上まで上昇できる。

このエンジンはモジュール交換ができるため空母艦上で整備ができるようになっている。

なお、空母でのエンジンテストは艦尾側に設けられたテストセルで行われ、取り外したエンジンを実際に噴射して出力を確認することができる。

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6つの任務に対応できるマルチロールファイターF/A-18

どんな任務もこなせるマルチロール機のF/A-18であるが、具体的にどのような任務に従事するのだろうか?

まずは母艦であるための空母を護衛する艦隊防空である。

空母に近接する敵戦闘機に対し、イージス艦のカバーエリアの外側で上空待機しつつ、近接してくる対空目標の識別や対処を行う。

また、爆弾を装備して対地攻撃に向かう味方戦闘機を護衛するために、対空ミサイルをフル装備して護衛する制空任務もある。

対地攻撃ミッションでは、陸上部隊と情報共有をしながら敵のレーダーサイトや対空砲陣地、通信施設などを精密誘導爆弾により破壊したり、逆に上空からの偵察により陸上部隊にその情報を送ったりする任務も行う。

洋上攻撃任務では、対艦ミサイルと自衛用の対空ミサイルを装備して、敵艦隊に対する対艦攻撃を行う。

対艦攻撃任務は長距離進出になることが多いことから、航続距離を伸ばすための約1800Lの増槽タンク4本を装備することができる。

偵察飛行任務ではF/A-18に装備された赤外線センサーや電子光学画像により昼夜を問わず、上空から敵部隊の偵察画像を入手して司令部に送信することができる。

さらに、驚くことにF/A-18は味方戦闘機への空中給油も行うことができるのだ。

敵の脅威度が高く危険な戦闘空域に入る場合、通常の空中給油機では撃墜される恐れもある。

そのような場合に武装したF/A-18が作戦に向かう戦闘機に随伴し、増槽タンクの燃料を給油することができる。

このようにF/A-18スーパーホーネットの任務は多岐にわたり、艦隊防空、対地・対艦攻撃、護衛制空、偵察飛行、空中給油までこなせる、マルチロールファイターの名に恥じない「万能の戦闘機」といえる。

オペレーション「トモダチ」 日本を支援したF/A-18

第7艦隊の空母「ロナルド・レーガン」は横須賀基地を母港としている。

艦載機は第5空母航空団であり、もちろんその中にF/A-18も含まれている。

ロナルド・レーガンが横須賀基地に停泊しているときは、艦載機は搭載を解除され、F/A-18は山口県の岩国基地で待機している。

日本を拠点とするF/A-18は以下の4個のスーパーホーネット飛行隊からなっている。

VFA-102 ダイヤモンドバックス 

VFA-27 ロイヤルメイス

VFA-115 イーグルス 

VFA-195 ダムバスターズ 

これらのF/A-18はすべて、中国、北朝鮮、ロシアににらみを利かせており、空母での作戦行動中は、これらの国に対しての警戒監視任務を行い、常時ミサイルを搭載した臨戦体制がとられて
いる。

2011年に起きた東日本大震災で東北地方が未曾有の危機に陥ったとき、当時、厚木基地に駐機していたF/A-18は命令を受けグアムに移動した。

そんな中、ダイヤモンドバックスの数機が日本に残った。

アメリカ軍が行った救助活動「オペレーション・トモダチ」を支援するためだ。

F/A-18は被災地域の状況を調べるために偵察ポッドを搭載して、上空から広範囲の撮影を行った。

その数は13万枚をこえ、ヘリコプターの着陸可能地点やSOSの文字、孤立集落などの情報提供を行い救助活動を支援した。

広範囲を迅速に情報収集できる機動力もF/A-18だからこそ可能であったといえる。

空艦載機として非常に能力の高いF/A-18であるが、2021年からステルス戦闘機F-35Cが艦載機として運用を始めた。

さらにアメリカは将来的に有人、無人のどちらでも飛行できる戦闘攻撃機を構想しており、有人戦闘を減らしていき無人機を増やすという構想があるが、F/A-18スーパーホーネットは今後も万能の戦闘機として活躍していくだろう。

次の動画では、F/A-18が搭載されている最新アメリカ空母「ジェラルド R フォード」について、その最新装備の秘密にせまる。

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