ウクライナ史上最大の射程をもつ国産ミサイル「ヴィリハ」がロシアを襲う!
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ウクライナ軍の反撃を担うHIMARS(ハイマース)の多連装ロケットシステムが頻繁に注目を集めている一方で、ウクライナ自身が開発したVilkha(ヴィリハ)という多連装ロケットシステムも存在する。

それこそが、今回ウクライナが公表した最大射程距離110kmの兵器だ。

これまでアメリカ製兵器の最大射程距離は80kmであったが、それを超える長距離攻撃はウクライナの国産兵器を使うということになった。

これによりロシア領土への攻撃も可能となるだろう。

今回は、ウクライナが開発した自国製ミサイルVilkha(ヴィリハ)の性能と攻撃力、またロシアへの影響について解説していこう。

しまかぜ

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斬新な戦闘能力 ウクライナの「ヴィリハ」多連装ロケット砲

Vilkhaは、ウクライナ国営の軍需企業「キーウ国家設計局ルーチ」が開発した自走式の多連装誘導ロケットシステムで、2018年からウクライナ軍で運用が始まった。

ソ連時代に開発され、現在もロシア軍がウクライナ侵攻に利用している300mm多連装ロケットシステムBM-30 Smerch(スメルチ)がその起源だ。

このVilkhaは、最大速度100km/hの8輪トラックに、12連式のロケットランチャーを装備していて、45秒間で全弾を発射する能力を持っている。

それに対して、HIMARSは6連式であることから、発射能力は優に2倍である。

Vilkhaには3種類のロケット弾が装填できるようになっている。

最大射程が70kmのVilkha、130kmのVilkha-M、そして開発中の最大射程141kmのVilkha-M2がそれだ。

現在、ウクライナ軍が使用しているHIMARSのロケット弾の最大射程は80~90kmであることから、Vilkha-Mはその1.5倍の射程を持つ。

これは、ウクライナに配備されている兵器の中で最大の射程距離だ。

アメリカ製の兵器でロシア領を攻撃することは禁止されている。

しかし、Vilkhaであればロシア領を攻撃できることになることから、これがウクライナが公表した理由の可能性も考えられる。

このロケットシステムは、さらに長距離射程の改良型を開発中だと公表している。

これは、ほぼ完成段階にあり、次にどう量産するかを決定する段階にある。

この新型Vilkha-M2の最大射程は141kmで、弾頭重量170kgのままで射程を50km延長した兵器だ。

これはHIMARSの射程150kmの弾薬がウクライナに提供されることが決まっているが、現段階ではVilkhaの射程がHIMARSを凌いでいる。

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ハイマースの射程圏外に後退したロシアを襲うヴィリハ

ロシアの軍隊は、HIMARSの80km射程を超えるエリアに武器、弾薬、物資の集積地やその他重要な施設を移動させて被害を抑えている。

しかし、ヴィリハにより射程が30km延長されるという新事実が浮上し、更なる後退が求められることとなった。

ヴィリハM2により、射程150kmの実戦配備が現実化すれば、その施設は再び攻撃の目標になるだろう。

結果、ロシアの補給路は更に長くなり、既に不十分な補給能力が更に弱まることになる。

ロシアの指導部は、持久戦がロシアにとって有利だと信じている。

しかし、その信念は間違いかもしれない。

戦闘が長引けば長引くほど、ウクライナのミサイルの射程は伸びる一方だ。

ウクライナが開発したネプチューンという巡航ミサイルの射程は300kmである。

このネプチューン2発がロシア海軍黒海艦隊旗艦の巡洋艦「モスクワ」に着弾し、結果的に撃沈するという事態に陥っている。

ただし、ネプチューンは海上攻撃専用で地上攻撃には適していない。

それを地上攻撃に対応できるよう改良するとどうなるだろうか?

今後、その可能性も否定できないのでないだろうか?

また、弾頭重量はVilkha-Mの場合、220kgで最大射程110km、170kgで130kmと、従来より多くの弾薬を搭載でき、そのぶん威力も大きい。

開発中のVilkha-M2は、弾頭重量170kgで射程200kmで長射程のロケットシステムになる見込みだ。

Vilkha-M2は近い将来、実戦での試験が予定されている。

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ヴィリハの誘導方式と命中精度

Vilkhaの特徴的な点は新型の自動射撃管制システムを持っていることだ。

これは自動と手動で操作が可能で、発射管の方位角を自律的に定めることができる。

ロケット弾の飛行経路や位置、そして目的地と移動経路は、車内のビデオ端末にグラフィックスとして視覚的に表示される。

また、GPSに依存しない誘導方式を採用している点も注目すべきだ。

これにより妨害への耐性も備えている。

その具体的な誘導方式については慣性補正システム以外は公開されていないが、「精度は低いのでは?」と疑問を持つ人もいるかもしれない。

しかし、公にされている平均誤差半径は10~30mと、高精度であることが示されている。

現在までにウクライナは約100台のVilkhaを製造しているが、実際にどれだけが現役で運用されているのかは明らかにされていない。

それにもかかわらず、このウクライナ製のロケットシステムは、その高性能さから今後のウクライナ軍の戦闘力を大いに後押しすると予想される。

ウクライナの国産兵器がこれだけのパフォーマンスを持っているということは、その自衛能力を大いに向上させるという意味でも大きな一歩である

ここでVilkhaの開発が進む背景を少し考えてみると、ウクライナが直面している軍事的な緊張と、自国で兵器を開発・生産することによる経済的な影響が大きいのだろう。

自国製兵器を増やすことで、ウクライナは外国からの武器供給の必要性を減らし、経済的な自立を図ることができる。

また、自国製兵器は国内の労働力を活用して生産されるため、経済的にも大きなメリットがある。

さらに、自国製の兵器を使用することによって、ウクライナ軍はその運用とメンテナンスについてより深い理解を持つことができる。

これにより、戦闘時における対応力が向上し、戦略的な柔軟性も高まる。

ウクライナがVilkhaのような高性能兵器を自国で開発・生産することは、戦略的にも経済的にも大きな意味がある。

その結果、ウクライナの防衛力は確実に向上し、その地域での安定に寄与すると考えられる。

ウクライナがこのような強力な兵器を開発できるという事実は、国際社会にとっても重要な意味を持つ。

それは、ウクライナが自己防衛の能力を持ち、自らの安全保障を確保する意志と能力を持っているという明確なメッセージだ。

これは、ウクライナがその地域の安定に対して積極的な役割を果たしていることを示すもので、その意味でウクライナの国際的な立場を強化する可能性がある。

Vilkhaの開発はウクライナの高度な技術力を示している。

これは、ウクライナが高度な技術産業を持っているという事実を強調し、国際的なビジネスコミュニティに対する魅力を高める可能性がある。

これらの要素が組み合わさると、Vilkhaの開発はウクライナにとって戦略的な成功となり得るだろう。

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