ロシアがウクライナを侵攻する理由。軍事力2位と25位の差!アメリカも準備へ
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ホワイトハウスのサキ報道官は

「ロシアがウクライナ東部に工作員を送り込んだという情報がある」

「ロシアによるウクライナ攻撃は、いつ起きてもおかしくはない」

と発言して危機感を露わにしている。

緊迫するロシアとウクライナ情勢。

ロシアのプーチン大統領は「アメリカがロシアをウクライナで戦争に引きずり込もうとしている」と非難した。

もしロシアがウクライナに攻撃を行えば、アメリカが軍事介入を行うとしている。

ウクライナは、東ヨーロッパに位置する国である。

かつては国全体がソビエトの一部であったが、1991年に起きたソビエトの崩壊により独立を果たした。

その後、ウクライナは中立国となりつつもロシアと限定的な軍事提携を結んでいる。

ロシアはウクライナとの国境周辺に10万人規模の部隊を集結させてきており、侵攻の準備は、ほぼ完了しているものと思われる。

今回は、なぜロシアがウクライナと戦争をしようとするのか?

また、軍事力世界2位のロシアと25位のウクライナの軍事力の比較や、もし戦争が始まった場合のアメリカの介入についても解説していこう。

しまかぜ

ロシアとウクライナの兵器を動画でもご覧くださいね!

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なぜロシアはウクライナ侵攻をもくろむのか?

まずはロシアとウクライナの関係から見ていこう。

かつてのロシアとウクライナはソビエト連邦という国の一部でありソビエトは15の共和国によって構成されていた。

ウクライナは東部と西部では状況が全く異なり、ロシアを国境を接する東部は同じロシア語を話し、民族や宗教も同じという事でロシアに対しては好意的である国民が多い。

対して西部は宗教が異なり、ロシアからの独立を望んでいる国民が多いという東西が分断されているかのような状態なのである。

つまり、かつてのドイツと同じように同じ国でありながら東西で相反する考え方の国民が住んでいるのである。

もしウクライナが西部の国民の意思を受け入れてNATO陣営についたら、どのような事態が予測されるだろうか?

NATOとはヨーロッパと北米の30カ国による軍事同盟国のことである。

つまり、北大西洋を囲む国々で軍隊を結成して、核開発を急激に進めたソ連を抑え込もうという目的で結成された軍隊である。

ロシアにとっての脅威は、これにより国防上の防衛線が一気に狭まってしまうことである。

もしウクライナにアメリカ軍の弾道ミサイルが配備されるようなことが起きれば、かつてのキューバ危機の時のような状況になりかねない。

キューバ危機とは1962年の10月にソビエトがキューバに核ミサイルの基地を作り、そこにミサイルを持ち込もうとするソビエトと、それを阻もうとするアメリカとの間で起きた一連の出来事である。

自分の国のすぐそばにソビエトの核ミサイルを持ち込まれてはいけないということでアメリカはキューバの海上封鎖を実施した。

そのことにより米ソの対立は深まり核戦争寸前にまで達したという過去がある。

これと同じようなことが今度はウクライナで起きるかもしれない。

ロシアは、それを恐れているのではないかと予想される。

つまり、ロシアはウクライナが絶対にNATOに加入してほしくないため、軍事力で脅している状態なのだ。

もしロシアが侵攻を行なえば圧倒的な戦力を誇るロシア軍の前にウクライナ軍は短期間で制圧されてしまうものと考えられる。

では、もし戦争となった場合、ウクライナとロシアの軍事力はどのくらいの差があるのだろうか?

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世界第25位 ウクライナの軍事力

ウクライナ軍は陸軍、海軍、空軍、空中機動軍、特殊作戦軍の5つの軍により構成されている。

ウクライナ陸軍

総兵力×97,000人
戦車×732両
装甲戦闘車×1713両
戦闘ヘリ×106機
火砲×1298

戦車は旧ソビエト時代のT-64BVを620両、それを改修したT-64BMブラートが100両、それにT-72AB/B1/AMTを133両保有している。

装甲戦闘車両においても大部分が旧ソビエト時代の車両を使用している。

ウクライナ海軍

クリヴァク3型フリゲート×1
グリシャ型コルベット×1
マトカ型ミサイル艇×11

ウクライナ海軍は黒海に面した南部において展開しており保有している艦艇はソ連が運用していたクリヴァク3型フリゲート艦1隻、グリシャ型コルベット艦1隻、それにマトカ型ミサイル艇1隻という極めて小規模な海軍である。

ウクライナ空軍

作戦機125機
人員4500人
戦闘機MIG29×160機
SU-27×55機
攻撃機はSU-25×58機

ウクライナ空軍は作戦機125機で人員は4500人からなる。

現在、戦闘機はMIG29が160機、SU-27が55機、攻撃機はSU-25を58機保有しているが今後は機数を削減して、それぞれの機に対して近代化改修を行っていく予定である。

ウクライナ空中機動軍はウクライナ軍の空挺部隊である。

1992年に創設されており、兵力は30,000人からなる。

装備としてはT-80BV戦車を60両、BMDー1空挺戦闘車30台、BMD-2歩兵戦闘車450台、それにBTR-80装甲兵員輸送車122台などを保有しており、主な戦歴としてはクリミヤ危機・ウクライナ東部紛争やウクライナのドバンス地方で起きたドバンス戦争などがある。

ウクライナ軍の特殊部隊である特殊作戦群は2016年に創設され兵力は4000人である。

装備としてはヴァルタ装輪装甲車を保有し、小火器はアメリカ製のサベージ110BA狙撃銃、M82A3対物狙撃銃、それに ウクライナ製のUAR-10狙撃銃を装備しており任務としては特殊作戦、ヒュミントと呼ばれる人間を媒体とした諜報活動、心理戦などがある。

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世界第2位 ロシアの軍事力

ロシア軍の正式名称は、ロシア連邦軍といい、ソビエト崩壊後の1992年に設立された。

軍の組織としては、ロシア陸軍、ロシア航空宇宙軍、ロシア海軍、ロシア戦略ロケット軍、ロシア空挺軍からなる。

総人員は 約90万人でウクライナの10倍近い人員である。

ロシアは徴兵制度を採用しており、18才から27才までの男性は1年間の兵役義務につく義務があり、大学では軍事教練も行われている。

ロシア陸軍は総兵力が27万人で戦車を約2700両保有している。

ロシア陸軍

作総兵力×27万人
戦車×約2700
予備戦車×1000
装甲戦闘車、歩兵戦闘車多数

種類としてはTー14,Tー90、T-80、Tー72などである。

なおこれ以外の旧式化した戦車は解体されず約1万両が予備役として保管されている。

戦車の保有数においてはロシアは世界一である。

それ以外にも多数の装甲戦闘車、歩兵戦闘車などを保有している。

ロシア航空宇宙軍はロシアの大気圏内および宇宙を作戦空間とする軍である。

ロシア航空宇宙軍

人員×145,000人
航空機×約2500機
戦闘機MIG29×154機、MIG31×80機、SU-27×349機
SU-30×111機、SU-34×57機、SU-35×36機
攻撃機SU-25×195機
早期警戒機A-50×18機
空中給油機 IL-78×15機

人員は約145,000人で航空機の総数は約2500機を保有している。

内訳として戦闘機はMIG29×154機、MIG31×80機、SU-27×349機、SU-30×111機、SUー34×57機、SU-35×36機、攻撃機はSU-25×195機、早期警戒機Aー50×18機、空中給油機 I1-78× 15機である。

ロシア海軍

人員×約148,000人
航空母艦×1
弾道ミサイル原子力潜水艦×13
巡航ミサイル原子力潜水艦×9
攻撃型原子力潜水艦×18
通常動力型潜水艦×22
巡洋艦×6、
駆逐艦×18
フリゲート艦×10
コルベット艦×46

 

ロシア海軍は総員約148,000人からなり航空母艦1隻、弾道ミサイル原子力潜水艦13隻、巡航ミサイル原子力潜水艦9隻、攻撃型原子力潜水艦18隻、通常動力型潜水艦22隻、巡洋艦6隻、 駆逐艦18隻、フリゲート艦10隻、コルベット艦46隻を保有している。

ロシア戦略ロケット軍はロシアの戦略核兵器の主力となる組織の一つである。

3個のロケット軍と11個のロケット師団により成っており、 核兵器の保有数はアメリカの5800を超える6375と世界一である。

ロシア空挺軍は大統直結の指揮を受け行動することができる部隊だ。

総兵力が約45,000人と見積もられており、このうち5,000人は2時間以内に出動可能な体制をしいている。

アメリカが軍事介入の準備を開始

ウクライナは今、一触即発の状況にあると言える。

ロシアの行動が単なる威嚇のためのデモンストレーションでしかないと思うのは危険である。

ロシアは極東に配備されていた部隊をウクライナの国境に移動させている。

極寒の地でも戦える精強な部隊である。

この行動、何か思い起こすことはないだろうか?

第二次大戦で当時のソビエトは首都モスクワに迫ってきたドイツ軍を撃退するために極東のシベリアに配備されている部隊を移動させ戦い、モスクワを守り抜いたという経緯がある。

それと同じようなことが今起きているのである。

すでにウクライナにある各国の大使館員は国外への退去を始めている。

アメリカ国防総省はロシアによるウクライナ侵攻への懸念の高まりを受け、バイデン大統領の命令によりで3000人規模の部隊を東欧とドイツに追加派遣すると発表している。

この部隊はウクライナでは戦わず、アメリカの同盟国の守りを固めるための派遣であるとしている。

平和が当たり前の日本に住んでいる我々からすれば、「まさか戦争が始まるなんてことはないだろう」と思いがちである。

しかし戦争は、いつもその「まさか」で始まるのである。

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