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世界最強の海軍をご存知だろうか?
それが言わずと知れたアメリカ海軍である。
現在、アメリカ海軍は世界の空母の半数を超える 11 隻を保有しており、主要水上戦闘艦約270隻、3700機以上の航空機、32万人を越える将兵といった圧倒的な軍事力を誇っている。
過去には、湾岸戦争、中東イスラム国との戦い、シリアにおけるアサド政権の崩壊、また現在は北朝鮮や中国への圧力など、世界中で平和維持のために活動している。
アメリカ海軍が保有する艦艇は多くの種類や任務があるが、今回は、2回にわたり世界最強の海軍の主要な艦艇を紹介していこう。
米軍の主力艦艇を迫力ある動画でも見てね!
この記事に書かれている内容は
原子力空母ニミッツ
1961年11月、アメリカ海軍で世界初の原子力空母となるエンタープライズが就役したが、現在はそれに変わってニミッツ級がメインとなっている。
ニミッツ級のスペックはこのようになっている。
全長:333m 幅:76.8m
満載排水量:92955トン
動力:原子力蒸気タービン×4
最大速力:30ノット(約 56km)
出力:26万馬力
標準搭載機:68機
乗員約:5800名(航空要員含む)
兵装:短SAM×16発 RAM×42発
ニミッツは1998年から2001年にかけて核燃料の交換を伴う大規模なオーバーホールを行っており、近接防御 SAM(サム)を新たに装備した。
ニミッツ級の空母は全部で10隻が就役しており、5番艦からは 102000トンに増えている。
1番艦のニミッツは 1975年の就役からすでに艦齢は40年を越えているが、10 隻全てが現役である。
なお9番艦のロナルドレーガンは 2015年10月1日から日本の横須賀に配備されており、東日本大震災では「トモダチ作戦」と呼ばれる支援で来航して援助活動を行った。
原子力空母 ジェラルドR・フォード
ニミッツ級の後継として建造された新型空母であり、2017年7月に1番艦のジェラルドR・フォードが就役した。
2032年までに4隻の建造が計画されている。
船体はニミッツ級をベースにしており、主船体は機関区画を含めて11層の甲板で構成されている。
フォード級のスペックはこのようになっている。
全長:333m 幅:78m
満載排水量::101605トン
最大速力30ノット(約 56km)
出力:28万馬力
標準搭載機:75機
乗員:4550名
兵装:ESSM×16発 RAM×42発 CIWS×3基
サイズはニミッツ級とほぼ変わりはないが、航空機を発艦させるために使う加速装置のカタパルトが蒸気から電磁式に変わった点や、新型フェーズドアレイレーダーSPY-3(スパイスリー)と
SPY-4 が装備された点、省人力化により、乗員の人数が大幅に少なくなっているなどの違いがある。
イージス艦 タイコンデロガ級
世界初のイージス艦として登場したタイコンデロガは、多数の対空ミサイルや敵航空機を同時に迎撃できる防空システム「イージスシステム」を搭載し現在のイージス艦の先駆けとなった。
全部で23 隻が就役していたが、1983 年に就役した1番艦のタイコンデロガは 2004年で退役しており、老朽化により年々退役数が増えている。
1988年7月3日、3番艦のヴィンセンスは実任務のため中東に派遣。
ところが、民間のイラン航空 655便(エアバス A300)をイラン空軍のF-14 と誤識別し、撃墜するという悲劇が起こった。
皮肉にも、これが現在に至るまで作戦環境下における、イージス艦の SPY-1(スパイワン)レーダーで探知した目標を対空ミサイル SM-2 で迎撃した唯一の例となっている。
イージス艦 アーレイバーク級
1991 年にタイコンデロガ級の後継として建造されたアーレイバーク級は70隻以上が就役しており、現在アメリカ海軍の主力艦艇である。
アーレイバーク級はフライトI、フライトII、フライト IIA (ツーエー)、フライトIII といった4つのタイプに分類される。
ミサイルや航空機に対する対処はイージス艦の得意とするところであるが、逆に最も脅威となる潜水艦に対しては他の艦艇とあまり変わらない。
そのため、フライト IIAからは対潜ヘリコプターを2機搭載できるように、格納庫やヘリコプター管制室などが設置され、潜水艦に対処する能力も向上している。
当初は空母の護衛や対空戦がメインであったが、現在任務が多様化しており、トマホーク巡航ミサイルによる対地攻撃や、ソマリアの海賊対処、弾道ミサイル防衛などにも派出されている。
アメリカ海軍が建造した艦艇では最多となっており、数々の映画や小説にも登場するアメリカ海軍を代表する艦艇である。
2021年現在、海上自衛隊にはフライトIIAタイプは「あたご」「あしがら」「まや」「はぐろ」4隻であり、「こんごう型」4隻には格納庫がない。
沿岸域戦闘艦「フリーダム」 「インディペンデンス」
アメリカ海軍からすでに全艦退役したオリヴァーハザード・ペリー級に変わって建造された、新しいコンセプトの戦闘艦である「フリーダム」と「インディペンデンス」
通常の艦艇と違い、乗員はクルー制で入れ替わるのが特徴だ。
フリーダム級の1クルーの乗員は約40名程度と少なく、アメリカ本土から遠く離れた沿海域の脅威に対処するために、作戦海域に速やかに到着できるように全長は115mとアメリカ海軍にして
は小さく、速力は40ノット(約75キロ)が出せるよう、スクリューではなくウォータージェット4基が採用されている。
もう一つのタイプがインディペンデンスであり、こちらは船体、構造物ともにアルミ合金を使用しており軽量化を図っている。
武器、弾薬、貨物搭載量が増えていて、見た目の形も通常の船体とは違い、かなり特徴的な艦艇である。
また、後部の飛行甲板はフリーダム級の倍の広さがあるため、MH-60ヘリコプターを2機同時に運用することが可能となっている。
フリーダム級、インディベンデンス級どちらも無人偵察機の MQ-8C ファイア・スカウト UAVを3機搭載している。
原子力潜水艦 「ロサンゼルス」 「シーウルフ」
世界でもっとも多く生産された原子力潜水艦で1976年から1996年の間に 62隻が就役しており、現在も29隻が現役で活動している。
32 番艦以降は、巡航ミサイル「トマホーク」を 12 発発射でき、水中から敵の陸上施設を破壊することができる。
全長 110m 水中排水量 7011トンであるが、水中速力は 33 ノット(約60km)を出すことができる。
乗員 は133名で海上自衛隊の潜水艦の約2倍の乗員で運用している。
一方、1997年に就役したシーウルフは、オホーツク海やバレンツ海に進出してロシアの原潜に対抗するために、水中速力、潜航深度、静粛性、攻撃力、どれもが世界最高といわれるスーパーサブマリンである。
ロシア近海でも活動可能にするため、分厚い氷を割って水面に出られるように船体が強化されている。
全長 108m 水中排水量9142 トンで水中速力はなんと 39 ノット(約 72km)も出すことが可能だ。
乗員はロサンゼルス級とほぼ同様の134名で、魚雷の他、トマホークの発射や機雷の敷設も可能である。
しかしながら、高性能がゆえに莫大な建造費がかかった上に、1番艦建造中に冷戦が終了した理由から、シーウルフ、コネチカット、ジミーカーターの3番艦で終了している。
3番艦のジミーカーターは建造途中で計画が大幅に変更され水中排水量が 12000 トンに増加しており、特殊任務潜水艦として活動している。
海底での残骸回収による情報収集や海底電線の盗聴などを行っていると推測されるが任務の詳細は不明である。
アメリカ海軍の艦艇まとめ
第1回目はアメリカ海軍の空母をはじめイージス艦や潜水艦などを紹介した。
世界最強の名をもつアメリカ海軍の主要水上戦闘艦約270隻と圧倒的な軍事力を誇っているが、実は数では中国海軍が350隻と勝っているのだ。
緊張が高まる東シナ海や南シナ海に状況や米中の対立が激化するに伴い、中国の軍事力が世界的に警戒すべき対象とされている。
アメリカ海軍も、それに対応すべく主要戦闘艦艇を増やすために「355隻艦隊計画」を進めている。
次回は揚陸部隊や航空機、車両を搭載して敵地に乗り込むための強襲揚陸艦や作戦行動中に艦艇に燃料や食料などを補給する補給艦、また、1000台以上の車両を搭載できる補助艦艇や洋上の巨大病院ともいえる病院船などについて解説していくので、続けてご覧いただきたい。
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