アメリカ海軍の補助艦艇の任務とは?戦闘はしないが必要不可欠な存在
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前回はアメリカ海軍を代表する原子力空母やイージス艦、原子力潜水艦などについて紹介した。

空母やイージス艦のように攻撃をメインとする戦闘艦艇の他、後方支援として活躍する補助艦艇も多数存在する。

まさに「縁の下の力持ち」といえる補助艦艇は、燃料や食料、弾薬を補給したり、大量の貨物や車両を運搬したりして、戦闘のパックアップを任務としている。

今回は、強襲揚陸艦の他、戦闘を任務としないアメリカ海軍の補助艦艇について解説していこう。

しまかぜ

「縁の下の力持ち」的な存在の補助艦艇の活躍を動画でも解説してるよ!

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強襲揚陸艦 「アメリカ」 「ワスプ」

強襲揚陸艦は大きな輸送能力と航空能力を兼ね備えており、敵地に空と海から揚陸部隊を送り込むための拠点となる艦艇だ。

2014年に就役した強襲揚陸艦「アメリカ」は世界最大サイズである。

揚陸艦の艦内には戦車や装甲車などの車両や揚陸艇を搭載できるドックという空間があるが、「アメリカ級」の1、2番艦はこれを廃止し、航空機のための格納庫としている。

そのため、揚陸艇による車両や人員の輸送ができず、本来の任務が果たせないなど海兵隊からのクレームがあり、3番艦からは車両用のドックが復活している。

「アメリカ級」強襲揚陸艦は、2隻が就役、3隻目が建造中で航空機 40機、揚陸部隊は1600名以上を搭載できる能力がある。

一方、米海軍初の強襲揚陸艦が「ワスプ」で、アメリカ級のベースとなった艦艇である。

ワスプ級は 1989年以降、全部で8隻が就役しており、艦内のウェルドックのサイズは長さ81.4m、幅 15.2mで揚陸用の

LCAC(エルキャック)と呼ばれるホバークラフトを3隻搭載でき、それに重車両や揚陸部隊を乗せて敵地に乗り込むことができる。

ワスプ級の特徴は、1隻でヘリコプターの運用、車両の搭載、貨物の運搬、揚陸指揮艦といった、4つの機能を併せ持つ万能揚陸艦である。

サイズも全長257mあることから、軽空母と匹敵する能力を持っている。

強襲揚陸艦のほかに、ドック型揚陸艦、ドック型輸送揚陸艦の全3タイプがあり、詳細については他の動画で解説しているので、そちらをご覧いただきたい。

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洋上補給艦

原子力空母以外の艦艇は軽油を燃料として消費するため、作戦行動中に燃料補給をする必要がある。

そのたびに、基地に戻っていては効率が悪すぎるため、洋上で燃料や食料、弾薬などの補給を可能にするのが補給艦である。

アメリカ海軍の補給艦は高速戦闘支援艦、給油艦、給兵艦、戦闘給糧艦などの種類があり 30隻近くが就役している。

高速戦闘支援艦サプライ 1994年就役

サプライは現在4番艦まで就役しており、全長230m 満水排水量は 49000トン、補給能力は燃料24,800KL、弾薬1800 トン、糧食 400トン、貨物250 トン、 真水75,700Lと非常に多くの補給物品を搭載できる。

艦艇に補給するためのステーションは右舷に5箇所、左舷に6箇所あり、左右で同時に2隻の補給が可能だ。

また、艦尾の格納庫にはMH-60 ヘリコプターを3機格納できる。

乗員は民間人が 160名で軍人が28名である。

給油艦 ヘンリーJ・カイザー 1986年就役

艦艇に対する燃料補給や航空燃料の補給が主な任務である給油艦ンリーJ・カイザー級の全長は206m 幅30m 満水排水量 40,700 トンで補給燃料搭載量は最大28,600KLである。

給油ステーションは右舷3箇所、左舷4箇所で1分間で約34,000Lもの燃料を送油することが可能だ。

乗員は民間人が81名と軍人が23名である。

給兵艦キラウェア  1968年就役

洋上で艦艇にミサイル、砲弾、魚雷、機雷などの弾薬を補給するための艦艇で、高速移送装置が搭載されている。

全長172m 幅25m 満水排水量19,940トンで艦内は4つの貨物室と 12の弾薬庫に別れていて、6,000トンの弾薬類や燃料や食料などもある程度は補給することができる。

乗員は全て民間人で133名が乗艦している。

キラウエア級は8隻が就役していたが、2011年をもって全艦が退役している。

貨物弾薬補給艦 ルイス・アンド・クラーク 2006年就役

キラウエア級とよく似た船体構造であるが、弾薬を補給できる給兵艦と食料を補給する戦闘給糧艦の2つの機能をあわせ持ち、ある程度の給油も可能な最新の補給艦である。

そのため、サイズも大きく、全長210m 幅32m 満水排水量40,239 トンとなっている。

搭載量は貨物が 5,463 トン、燃料が 2.390トン

ルイス・アンド・クラーク級は14隻が就役していたが、2011年をもって全艦が退役している。

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ミサイル追跡艦 インヴィンシブル  2000年就役

ロシア、中国、北朝鮮などが発射する弾道ミサイルの追跡任務に就いている。

就役当初は潜水艦の音を採取するための音響測定艦であり、一度退役しているが、改修されミサイル追跡艦として再就役した。

巨大なドーム内にはミサイルを追跡するためのレーダーが入っていて、その探知距離は2,000㎞にも及ぶ。

海軍所属であるが、レーター追尾任務は空軍が担当している。

軍人以外に民間人や技術者も乗艦しており、北朝鮮の弾道ミサイル実験の監視任務のため、たびたび佐世保や横須賀にも入港している。

車両貨物輸送艦 ボブ・ホープ1998年就役

2003年までの間に7隻が就役しており、主に車両や貨物を運搬する任務についている。

積載量も主力戦車58両と装甲車48両に加え一般車両を合わせるとなんと1000両以上を搭載でき、38万立方フィートの貨物を一度に収容できる能力がある。

全長289m 満水排水量61,680 トンで中央にヘリポートも備える巨大な輸送艦である。

また、2本のクレーンを使って55トンもの重量物を吊り上げることもできるため、車両の搭載は後部のランプかクレーンで行う。

艦尾の車両を乗せるためのランプは岸壁にかけると40m に達する。

病院船マーシー 1986年就役

病院船とは、その名の通り洋上で病院の役割を果たす船だ。

船内の設備はベッドが 1000 床、手術室12室、集中治療室88室、CTスキャン、人工透析設備、防除ステーション7箇所など大病院に匹敵する設備が整っている。

マーシーはもともと大型のタンカーであり、それを病院船に改造したため、そのサイズは全長272m、満載排水量69,552 トンとかなり巨大な船体である。

2番艦のコンフォートと合わせて2隻が就役している。

さらに詳しい内容については他の動画で詳しく解説しているので、そちらをご覧いただきたい。

アメリカ海軍の主要艦艇まとめ

前回から2回に渡り、アメリカ海軍の代表的な主要艦艇を紹介した。

2021年現在でアメリカ海軍の艦艇の数は300隻近く、世界でも圧倒的な軍事力を誇る。

さらに原子力空母やイージス艦については世界一の保有数であり、日本を含む世界中に展開している。

冷戦時代と比較すれば、多少は衰えているものの、それでも唯一の軍事超大国であることは間違いない。

近年、中国の軍事力が急激に増加しており、東シナ海や南シナ海に進出を繰り返し、日本のシーレーンを脅かす存在になろうとしている。

中国は無断で他国の島に施設を作り領海を設定しているが、アメリカ海軍は「航行の自由作戦」という名のもと、その海域を航行し中国の行為に対し反抗している。

中国に進出を抑制するためにも、アメリカ海軍の抑止力は極めて重要な存在である。

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