空母艦載機【世界5か国】を比較!アメリカは50%をドローンへ変更

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

今現在、世界には空母と認定される艦艇が21隻就役している。そのうち半数以上の11隻がアメリカ海軍である。

空母の戦闘力を決定するのは、装備されている兵器ではなく、搭載している艦載機の数と編成、その性能である。

アメリカ海軍のニミッツ級やフォード級空母には約70機にも及ぶ航空機を搭載することができる。

一方、タイ海軍のチャクリ・ナリエベトの搭載数は6機と、その数は10分の1以下である。

このように同じ空母というカテゴリーでも、その戦闘力は大きく異なる。

また搭載される艦載機も変化しており、ステルス戦闘機F-35Cの導入により、その戦力は格段に向上している。

今回は、アメリカを始め、中国やフランスなど5カ国の空母に搭載されている主力艦載機の特徴や戦闘力について解説していこう。

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アメリカ空母ニミッツ級搭載「F/A-18スーパーホーネット」

第5世代のステルス機F-35Cが艦載機として運用される中、艦隊防空、対地・対艦攻撃などが可能なマルチファイター、それがF/A-18スーパーホーネットである。

今年上映された映画「トップガン」に登場した戦闘機でもある。

F/A-18は戦闘を意味するFIGHTERと攻撃を意味するATTACKの頭文字からF/Aという任務記号が採用された。

F/A-18Aが単座式、B型が複座式であり、基本的には同じスペックで、最大速度はマッハ1.8(時速約2,200km)である。

1986年からアップデート版のF/A-18C/Dとなり、搭載ミサイル数と種類の増加、対地、対空攻撃力が向上したほか、パイロットのヘッドアップディスプレイや暗視ゴーグルによる夜

間攻撃能力が強化されている。

対地任務では、地上の様子をマッピングし、遠距離から地形の特徴を把握しコックピット内のモニターに表示できる。

対地目標をロックオンすると距離が表示され、施設などの固定目標や車両などの移動目標でもピンポイント攻撃することが可能である。

ナイトアタック型と呼ばれるF/A-18Dはバルカン砲が撤去され、赤外線スキャナーや光学センサーが装備されたことで偵察時の撮影能力が向上しており、撮影情報をほぼリアルタイムで司令部に送ることができる。

さらに、翼と尾翼を大型化し強力なエンジンを搭載したF/A-18E・Fも登場し、前席と後席で異なったレーダーモードが使用できるなどシステムもアップデートされている。

このようにF/A-18スーパーホーネットはあらゆる任務に対応できる本格的な多用途戦闘機であり、現在でもアメリカ空母の主力艦載機である、

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フランス空母シャルル・ドゴール搭載「ラファールM」

世界の数ある空母の中でも艦載機を強制加速して発艦させるカタパルトを装備しているのは、アメリカ海軍とフランス海軍のシャルルドゴールのみである。

つまりカタパルトを運用するにはそれだけ高い技術が求められるということだ。

空母シャルル・ドゴールの艦載機であるラファールは全天候条件化で、多くのミッションを確実にこなすことが求められ、多種類の兵器を装備することができるようになっている。

ラファールB/C型が空軍用で108機、M型が海軍用で42機を保有している。

また、戦闘行動半径を大きくするために空中給油も可能な機体である。

ラファールMの最大速度はマッハ1.8(時速約2200km)で水平尾翼がない代わりにカナードがついており、独特な機体形状をしている。

処理コンピューターは1秒間に10億回の演算を行い、空中戦においては、複数の目標を捕捉できるマルチターゲットレーダーを装備し同時攻撃も可能だ。

兵装はエグゾセ対艦ミサイル、超音速対艦ミサイルのほか、核弾頭装備も可能である。

翼はデルタ翼となっており、13ヶ所の搭載ステーションに9.5トンの兵装を装備できる。

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中国空母 遼寧搭載「J-15」

中国空母「遼寧」と「山東」の艦載機が、J-15である。

2001年頃に、ウクライナから入手した未完成のスホーイ33の試作機を研究しJ-11戦闘機と組み合わせてできた機体がJ-15である。

中国では「殲撃(ジエンジー)15型」とよばれている

空母「遼寧」はロシアが未完成で放置されていた空母「ワリヤーグ」を購入して建造したもので、中国は空母の購入と同時にスホーイ33の売却も要求したが、ロシア側はこれを拒否した。

J-15は主翼前方に特徴的なカナード翼がついており、スホーイ33とほぼ同様の外観となっている。

ただ、空母艦載型のため、着艦時の速力を抑えられるように主翼が大型化され、失速しにくい改良が加えられている。

また、主翼と水平尾翼が折りたたみ式になり、着艦時のショックに耐えられるように二重車輪になるなど、艦載機特有の改良もみられる。

戦闘力は空対空モードで20目標を同時追尾でき、6目標と同時交戦できる能力をもつ。

装備を取り付けるハードポイントは12ヶ所あり、対空、対艦ミサイルを搭載することができる。

コックピットは広視野のヘッドアップディスプレイを備え、赤外線追尾装置が装備されている。

中国海軍は現在20機のJ-15を保有しているが、能力向上型のJ-20Sも1機保有しており、アメリカ海軍のEA-18Gグラウラーのような電子妨害機と言われているが、まだ開発段階で性能は不明

である。

3隻目の空母を建造中の中国海軍であるが、J-15の運用が今後どのようなっていくか注目すべき点といえる。

スペイン空母フアン・カルロス1世搭載「AV-8Bハリアー」

スペイン海軍のフアン・カルロス1世は厳密にいえば空母というより揚陸艦である。

艦載機AV-8Bはハリアーの発展型であり、滑走路がなくとも垂直着陸が可能なSTOVL機である。

現代のF-35B先駆けとなる機体である。

ハリアーA型の弱点であった航続距離と装備武器の貧弱な点が改良されたほか、最新のテクノロジーを導入したことで、空母への発着艦能力の向上、爆撃システムの装備、炭素繊維の強化プ

ラスチックによる254kgの軽量化など格段に能力が向上している。

ハリアーB型では、速度性能よりも航続距離を優したため、翼が厚くなり燃料搭載量が増加している。

翼が大型化したことで、武器のハードポイントも増設され、両翼6箇所と胴体下1箇所の合計7箇所に6トンの武器を装備することができる。

またB型に夜間攻撃能力を備えたハリアーIIナイトアタックはアメリカ海兵隊やイギリス空軍でも採用された。

インド空母ヴィクラマディチャ搭載「Mig-29」

旧ソ連はF-15に対抗するために大型の長距離戦闘機であるスホーイ(SU)、そしてF-16に匹敵するミグ(Mig)を開発することとなった。

こうして誕生したのが世界の多くの空軍で採用されているMig-29である。

ヴィクラマディチャへの通常配備数は24機とされている。

空母での運用のため主翼の折りたたみや二重フラップが付加され、空母周辺での戦闘行動半径を向上させる目的で空中給油機能も有している。

Mig-29はF-15と同じく双発エンジンの中型戦闘機で、マッハ2.3(時速約2800km)を発揮し、全天候型の制空戦闘が可能だ。

レーダー性能は探知距離54マイル(約100km)、追尾距離38マイル(約70km)で10目標を同時に追尾できる。

武器のハードポイントは片側に3箇所の計6発を装備できる。

胴体中央にもハードポイントがあるが、これは武器ではなく燃料タンク専用となっており、さらに空中給油が可能な給油用ブローブも持つ。

敵戦闘機のロックオンを警報で知らせるRWRが2種類装備され、ミサイル攻撃をかわすための「おとり」となるチャフ・フレアディスペンサーが30個収められている。

これらは手動で発射するほか、ロックオンされた場合、自動で発射することもできる。

Mig-29は20カ国以上に輸出されていることから、それぞれの国で独自の改良型が開発されており、機体形状や装備が多種多様となっている。

アメリカ海軍F-35Cステルス戦闘機の弱点とドローンの活躍

アメリカ海軍は空母艦載機として唯一の第5世代のステルス戦闘機F-35Cを搭載しており、その他の国の艦載機は全て第4世代の非ステルス機である。

ただ、F-35Cはステルス性を優先するために通常は武器や燃料を外部装備しないという難点がある。

防空戦でメインとなる対空ミサイルが胴体内のウェポンベイにたった4発しか搭載することができず、サイドワインダーはサイズの問題から搭載することはできない。

ステルスという点を除けば、搭載武器や速度、航続距離など、やや非力であり、その点が弱点ともいえる。

この戦闘力不足を解決するため、ロッキードマーチン社は「サイドキック計画」を進めている。

これは、ウェポンベイ内を改修することで計6発のミサイルを搭載できるようにするという計画である。

この改修によりF-22ステルス戦闘機と同数の6発のミサイルを搭載できるようになった。

今後、空母の艦載機の種類や編成にドローンが追加されていくことが予想される。

すでにウクライナとロシアの戦闘では無人機による偵察や攻撃が常識となっている。

アメリカでは無人給油機MQ-25が世界初の空中給油に成功している。

アメリカは今後、艦載機の5割前後がドローンになる可能性があるといわれている。

艦載機にドローンが加われば、これまでの戦術とはまったく違った戦闘が繰り広げられることになり、いわゆるゲームチェンジャーとなるだろう。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!