「いずも」「いせ」「おおすみ」海上自衛隊ビッグ3の比較と任務
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海上自衛隊には、様々な艦船があり、そのサイズや任務も多種多様にわたる。

数ある艦船の中で、護衛艦「いずも」は現在、海上自衛隊の艦艇では最大のサイズとなる。

補給艦を除けば、「いせ」「おおすみ」がその次に大きなサイズになる。

「いずも」と同じく、「いせ」「おおすみ」も空母のようなフラットの全通甲板であるが、サイズ以外に空母化ができない理由があるのだ。

今回は、海上自衛隊のビッグ3のサイズや装備の比較、また災害派遣での活躍、また「いずも」以外が空母化できない理由について解説していこう。

しまかぜ

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いずも、いせ、おおすみのサイズ比較

いずも型護衛艦であるが、全長は248メートル、満載排水量26,000トンを誇る海上自衛隊最大の護衛艦で搭載可能ヘリコプターは14機であり、2番艦の「かが」も同様である。

一方「いせ」は、全長は196メートルで、排水量も19,000トンで「いずも」よりも小さめではあるもののヘリコプターは11機を搭載できる能力がある。

「いせ」はサイズでは劣るものの、「いずも」には装備されていないVLS(垂直発射装置)があり、対空ミサイルを発射して、敵ミサイルを迎撃することができる。

そして、3タイプの中では最も古い輸送艦「おおすみ型」であるが、就役時においては従来の護衛艦にない空母のような外観から、当時は空母と騒がれた。

「おおすみ」のサイズは全長178メートル、満水排水量は14,000トンである。

 艦内にLCAC(エルキャック)と呼ばれるホバークラフトを2機搭載しており、護衛艦の中でも珍しいタイプである。

艦尾のハッチを開いて、LCAC(エルキャック)を発進し車両や人員を陸上に輸送することができる。

それぞれ任務も異なるが災害時においては人員や物資を運んだり、被災者を捜索するための航空機やボートを用いて救助に当たることができる。

現時点では対潜ヘリコプターを最も多く搭載できる護衛艦が「いずも」で2025年の空母化に向けて現在改修中である。

空母化した後は、ステルス戦闘機F-35Bを10機ほど搭載できるようになる。

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いずも、いせ、おおすみの任務とは

「いずも」「いせ」はDDHとよばれるヘリコプター護衛艦である。

SH-60K(エスエイチろくまるケー)と呼ばれるヘリコプターは、機動力を生かして、艦艇のレーダーで探知できないような目標を上空から捜索したり、ホバリング状態で水中にセンサーを降ろし、敵潜水艦を捜索することが主な任務である。

そのため、多くのヘリコプターを搭載できる「いずも」や「いせ」は他の護衛艦よりも広いエリアを捜索することができるのだ。

また、災害時においてはヘリの能力をを生かして人員を救助したり物資を届けたりすることもできる。

一方、輸送艦「おおすみ」は海上輸送能力の向上が図られ、従来の「みうら型」輸送艦の約3倍の物資を搭載でき、短時間で大量の輸送が可能となった。

陸上自衛隊の90式戦車10両と完全装備の普通科3個中隊(330名)を運ぶことが可能だ。

通常はヘリコプターを搭載していないが、「いずも」や「いせ」と同様に広い甲板に大型ヘリコプターを着艦させることができる。

ホバークラフトのLCAL(エルキャック)は車両など60~75トンの搭載が可能で水陸両用であるため、海上から浜辺に乗り上げ、そのまま上陸することができる。

医療設備も充実しており、国際救援活動や被災者の収容、宿泊、給食支援など、いろいろな任務をこなすことができる。

3タイプとも、現状においては空母のような存在ではなく、むしろ海上輸送の側面が強いと言える。

兵装も、通常の護衛艦のように対艦ミサイルや大砲はなく、ミサイル攻撃から身を守るための近接防御用の武器がメインとなる。

そのため、有事の際は敵の標的になりやすいことから、単独で運用することはなく、イージス艦などの部隊防空能力の高い艦艇と行動を共にする。

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いずも、いせ、おおすみの実際の活躍

実際の活動内容であるが、災害時において物資を搭載し各エリアや各国での災害救助活動に当たったことがある。

「おおすみ」は平成11年に発生したトルコ大地震では仮設住宅、テント、毛布等をイスタンブールに輸送し支援に当たった。

平成14年には、東ティモールへPKO部隊を輸送。

平成16年にはイラク復興支援法に基づき、陸上自衛隊がイラクで使用する軽装甲機動車や給水車など車両70台を護衛艦「むらさめ」による護衛の下で輸送している。

平成23年の東日本大震災では三陸沖に展開し、被災者の入浴施設や医療支援を行い、現地の港湾が機能しない中、搭載する2隻のLCAC(エルキャック)が物資の陸揚げも行った。

「いせ」は2013年11月8日、フィリピンを襲った台風30号による被害の救援のため、フィリピン国際緊急援助隊が編成され、輸送艦「おおすみ」、補給艦「とわだ」と共に派遣され11月22日にレイテ湾に到着し救援物資輸送や医療、防疫活動を実施した。

「いずも」においては、2016年に開催される伊勢志摩サミットの警戒監視のため、護衛艦「いかづち」他6隻とともに愛知県名古屋市に入港した。

2017年には、自衛隊の艦船が平時に米軍艦船を守る「米艦防護」を初めて実施し、太平洋艦隊のルイスアンドクラークと合流し、警戒監視を行いながら航行した。

いせ、おおすみが空母化できない理由

「いずも」は2025年の空母化に向けて、現在改修中であるが、形が似ている「いせ」はなぜ空母化しないのだろうか?

それは、航空機を運搬するエレベーターが影響している。

「いずも」は、甲板の中央と外側にエレベーターがあり、サイズも大きいためF-35Bを運搬することができるが、「いせ」は前部エレベーターの大きさが20m×10mでありF-35Bを収めることができず、後部エレベーターだけでは運用効率大きく落ちるためだ。

仮にエレベーターを拡張した場合、甲板の強度が落ちるため、船体強度に影響が出るのだ。

また、「おおすみ」であるが、根本的な問題がある。

それは艦内にLCAC(エルキャック)2機を格納するために、広いウェルドックを設けている。

そのため、航空機を艦内に格納するスペースはまったくといっていいほどないのだ。

また、海上自衛隊の護衛艦の最大速力はほとんどが30ノット強であるが、「おおすみ」は輸送艦のため速力が約22ノットしか出ない。

つまり、部隊で動く場合、他の護衛艦と同じ作戦行動をする場合、足かせとなる可能性があるのだ。

以上のことから、空母化が最も適しているのは、現段階では「いずも」と2番艦の「かが」のみとなる。

 いずも、いせ、おおすみ まとめ

「いずも」に「いせ」については、護衛艦ではあるものの、専守防衛上の観点から先制攻撃をすることができないため、現状においては、本来の任務ではなく、輸送艦のような活躍の方が目立っている。

おおすみは、強襲揚陸艦と称されることもあるが、空と海から着上陸を目指す機能はなく、主に災害活動や国際貢献での活動が目立つ。

3タイプとも、甲板がフラットな全通甲板ではるものの、現時点で空母化できるのは「いずも型」だけである。

海上自衛隊が「おおすみ」を全通甲板にした理由は多くの車両や航空機を搭載する理由以外に、国民の目を空母に似た艦艇に慣らして、いずれ空母を保有するときのためのステップだったのかもしれない。

いずれにせよ、数年後には「いずも」「かが」の2隻が空母化され航空自衛隊のF-35Bを搭載することは決定している。

今後、いずも型を超えるサイズの艦艇が建造されるかは未定であるが、FFMのように新しいタイプの護衛艦も建造されていくことだろう。

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