潜水艦【そうりゅう】から性能アップ!【たいげい】は初の女性乗艦!

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

海上自衛隊の最新鋭潜水艦「たいげい」が2020年10月14日、三菱重工業神戸造船所で進水した。

就役予定は2022年である。

「たいげい」は現在、海上自衛隊の主力である「そうりゅう型」の後継艦となる最新鋭潜水艦で、今までの潜水艦とは違い、変わったネーミングであるが、艦名を漢字で表すと「大きなくじら」と書いて「大鯨」となる。

名前の由来は、戦前の旧日本海軍の潜水母艦である「大鯨」からつけられている。

さらに、海上自衛隊初となる女性隊員が乗艦する潜水艦としても注目を浴びている。

今回は、最新鋭潜水艦「たいげい」について、そうりゅう型との違いや、スペック、また新しく搭載される新型魚雷の性能や音波ではなく光を使う探知方法について解説していこう。

しまかぜ

最新鋭潜水艦「たいげい」の新型装備の動画も最後に見てね!

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「たいげい」と「そうりゅう」の違い

海上自衛隊の潜水艦の主力は現在「そうりゅう型」であるが、以前は、はるしお型、おやしお型が日本の海を守ってきた。

そうりゅう型からはスターリングエンジン(AIP) システムにより、シュノーケルを使用せず、電池容量を温存できるため、長期間の潜航が可能となった。

そうりゅう型は世界最大のディーゼル潜水艦でもあり、低振動で静粛性が高く、世界でもトップレベルの高性能潜水艦でもある。

そして、11 番艦のおうりゅうから潜航中の動力源である鉛蓄電池やAIPを廃止して、世界初のリチウムイオン電池となり、さらに潜航能力が向上された。

しかし、リチウムイオン電池の容積や重量が大きいため、機関部の設計が大きく変わり、居住環境はそうりゅう型のほうが快適である。

そうりゅう型の能力向上型が「たいげい」である。

最新鋭潜水艦「たいげい」でも、動力はリチウムイオン電池が採用されていることから基本設計はそうりゅう型と同様である

バッテリーで有名な企業であるGSユアサが開発した潜水艦専用のバッテリーを搭載する。

「そうりゅう」と「たいげい」のスペックを比較するとこのようになる。

サイズ的にはほとんど変わらないが、「たいげい」の方が建造費が100億以上高くなっている。

そうりゅう型との大きな違いは、海上自衛隊で初となる女性自衛艦の乗艦が採用されたことだろう。

近年は汎用護衛艦であるDD、ヘリコプター護衛艦のDDH、補給艦、輸送艦、そしてイージス艦にも女性自衛艦が乗艦しており、男性隊員に負けず海外派遣や任務行動で活躍している。

女性の艦長や司令なども増えてきており、「みょうこう」ではイージス艦初の女性艦長が指揮をとっている。

数年前と比較すると女性が乗っていない護衛艦の方が少なくなってきている。

そして潜水艦「たいげい」においても、女性が活躍する場が与えられたのだ。

そのため、「たいげい」では女性自衛艦に配慮した区画が設けられており、居住区内に仕切り等を作り女性用寝室が確保され、ジャワー室の通路にカーテンが付けられるなど、女性自衛艦が勤務しやすい艤装が行われている。

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最新鋭潜水艦「たいげい」の新しい装備

潜航中の動力はそうりゅう型と同様のリチウムイオン電池である点は変わらないが、「たいげい」では光ファイバー技術を採用した高性能ソナーシステムが装備され、敵艦艇や敵潜水艦の探知能力が向上している。

一般的に、水中に潜む敵を探知する方法はアクティブとパッシブの2つしかない。

アクティブとはソナー音という音波を水中に発振して、目標に当たって跳ね返ってきた音を解析することで、敵の艦艇や潜水艦の方位と距離を算出する。

一方、パッシブは「聞き耳を立てる」だけで、相手の出す機器の音やスクリューの音などを探知して解析することで、相手を識別する。

パッシブでは、潜水艦から曳航式アレイという 1000m以上のセンサーを引っ張りながら走る。

曳航式アレイは自艦が出す音に邪魔されずに離れたところで、相手の音を探知することができる。

しかし、「たいげい」の曳航アレイは音波ではなく、光ファイバーソナーというものに変更された。

音波ではなく、光の干渉作用を探知できる能力があるのだ。

この光ファイバーソナーは電磁発信の探知も可能となっており、これまでのように音に頼る探知方法から画期的なシステムになった。

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「たいげい」に装備される18魚雷の性能

魚雷についてはこれまで主流であった 1989年に開発された 89 式魚雷から最新の18 式魚雷に変更される予定である。

18式魚雷は敵が使用する「おとり」に対しても音響画像センサーにより目標の形状を識別し、対応能力が向上しており、音響環境が複雑な海中でも有効な攻撃が可能となる。

海底に着底する沈座(ちんざ)状態で音を出さない潜水艦を探知する能力もさらに向上している。

速力や射程距離などは明らかにされていないが、89 式魚雷を参考にすると、速力 40ノットの場合は射程50km、速力 55ノットの場合は射程39kmとされており、大きな差はないものと予想される。

魚雷は発射すると自らが音を出しながら敵を捜索するアクティブモードと、相手の音を探知するパッシブモードのほか、有線による追尾もできる。

有線魚雷とは、発射後も潜水艦と魚雷が細いワイヤーでつながっており、相手に当たるまでの間、潜水艦から操縦が可能となる魚雷である。

そのため、相手の位置がある程度判明している場合、仮におとりを発射されても、それに引きつけられることなく、狙った相手を撃沈することができる。

最新鋭潜水艦「たいげい」 まとめ

日本の主力潜水艦そうりゅう型の後継艦である「たいげい」は 2022年3月に就役予定で、配属先は呉もしくは横須賀のどちらかは現在のところ未定である。

「たいげい」が就役すると防衛大綱で定められた「潜水艦隊の 22 隻体制」が整うことになる。

日本の周辺国では、潜水艦の増強や近代化が進み、脅威がさらに増している。

また過去に中国の潜水艦による領海侵犯なども発生していることから、海上自衛隊の潜水艦の強化は必須である。

有事の際は、潜水艦の運用は戦況に大きく影響することは言うまでもなく、海戦において艦艇の作戦を有利に進めるために潜水艦による脅威の排除が必要となってくる。

日本は諸外国のように戦略兵器を保有していないが、海洋国家である日本にとって、潜水艦は唯一、戦略兵器に近いと言えるのではないだろうか。

海上自衛隊の潜水艦のレベルは世界でもトップクラスと言われている。

潜水艦の乗員は航海に出るとき、行き先や帰ってくる日時を家族にすら伝えることは禁じられている。

日本の潜水艦のレベルが高いのは、日の光も入らない過酷を極める環境化において、日本を守るために日々訓練を重ねる優秀な隊員達がいるからこそである。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!