ロシアvsウクライナ 弾薬や兵力不足で「息切れ状態」終結までの3つのシナリオ

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

    2022年224日より始まったロシアとウクライナの戦争は、長期戦にもつれこんでいる。

    当初、数日で戦争が終わると考えていたロシア軍は、ウクライナ軍の猛反撃を受け、すでにキーウ攻略には失敗し、ハルキウ占領も頓挫した。

    そして今やロシア軍の進撃は止まり、逆にウクライナ軍に占領地を奪回され、劣勢に立たされている。

    軍事大国ロシアがこのような展開を迎えるとはおそらく、どの軍事専門家であろうとも予測できなかったことだろう。

    このままウクライナ軍が一気にロシア軍を押し返してしまうと思われていたが、ここにきてウクライナの反撃も停滞してきており、膠着状態が続いている状況である。

    両軍ともに弾薬や兵力をかなり損耗しており、息切れ状態になっていると思われる。

    今回は、低下するロシアの戦力と士気、ウクライナの民間人への被害、また戦争終結までの3つのシナリオについて解説していこう。

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    ロシア兵の士気が下がる「大義なき戦い」

    現在、ロシア軍は非常に苦しい状況に立たされていると言える。

    侵攻時に保有していた約19万人の兵力の半分近くが戦闘により戦死もしくは負傷し失われており、その補充として訓練もろくに受けていない新兵を投入し兵力を維持しているという事態になっている。

    中には囚人を兵士にして送り込もうという案まで出ているほどである。

    そして最近においては北朝鮮から10万人の兵士の支援を受ることがロシア内のテレビで報じられた。

    すでに世界各国からの経済制裁により、ロシアの兵器の生産は滞っており、新たな兵器の投入は難しくなってきている。

    現在のロシア軍は武器が不足しているためか対空ミサイルを代用して地上の目標の攻撃に使用している。

    ウクライナ軍が敵の重要施設をピンポイントで攻撃しているのに対し、ロシア軍は軍事施設と民間施設の区別なく攻撃をかけている点で非常に対照的であるといえる。

    明らかに民間の施設であることが明白な場所にも攻撃を加えているロシア軍の非人道的な行為は許されるものではない。

    このような状況下でロシア軍兵士の中にも不満が高まってきており、戦場から脱走する兵士や、自分の足を自ら銃で負傷させることにより戦線離脱しようとする兵士も出てきている。

    何しろ彼らは「訓練に参加する」という名目で集められ戦争に参加していることから「自分は何のために戦っているんだろう?」と思うのは当然の心理だと言えるだろう。

    つまりロシア軍兵士にとっては、「大義のない戦いで」あるため、士気が上がらないのも当然と言える。

    最近の戦闘においてウクライナ軍は、南部のヘルソンに対する奪回作戦を進めてきており、それに先立ちクリミア半島におけるロシアの空軍基地に対する攻撃を行っている。

    これにより、黒海艦隊に所属する戦闘機の半分以上が運用できない状況に追い込まれた。

    さらに黒海艦隊の司令部も無人機により攻撃され機能を失った。

    これによりクリミアに展開しているロシア空軍は、航空機をロシア本土に退避させる行動をとっており、南部地域での戦闘に大きな影響を与えている。

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    ウクライナの現状と民間人への被害

    ウクライナは現在、世界各国から数多くの兵器や物資、そして資金援助を受けている。

    アメリカやイギリスから提供された兵器がウクライナ軍によって極めて効果的に使用され、戦果を挙げている。

    アメリカから提供された対戦車兵器ジャベリンはキーウ防衛の市街地戦闘において建物に身を隠してロシア戦車を迎え撃つのに最適の兵器であり、多くのロシア戦車を撃破している。

    また、トルコ製の無人攻撃機バイラクタルTB2は、空からロシア軍の戦車や装甲車そして補給車両などを攻撃し多くの戦果を上げている。

     

    その後においても、長距離精密誘導のロケット弾を発射可能なハイマース投入され、ロシア軍の弾薬庫や司令部それに橋などを攻撃し、ロシア軍による攻撃力を著しく低下させている。

    一方、ロシア軍は旧式の大砲も含む、あらゆる火砲を大量にかき集めて、軍事施設のみならず民間の住宅に対しても砲撃を重ねている。

    以前はこの砲撃により、ウクライナ軍は多くの死傷者を出していた。

    しかし現在は高機動ロケット砲「ハイマース」の攻撃により、ロシア軍の多数の弾薬庫が破壊され、砲弾が不足しており被害は激減している。

    すでに奪回した占領地においては、ロシア軍による略奪など数々の戦争犯罪が確認されウクライナの民間人への被害も増えており、犠牲者の数は1万人を超えている。

    ただし、この数は戦地での正確な記録が困難なため、実際はさらに多い数の民間人が犠牲になっていると推測される。

    ジュネーブ条約では、民間人や生活に必要な電気や水道などインフラを攻撃することは禁止されている。

    しかし、ロシアは民間人に対して直接攻撃を行うなど何千もの戦争犯罪を犯している。

    もはや、これは統制された軍隊のすることではない。

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    ウクライナはいつ終わるのか? 終結までの3つのシナリオ

    ウクライナとロシアの戦いはどうすれば終結するのだろうか?

    3つのシナリオで仮説を立ててみた。

    ①核戦争

    現在のウクライナとロシアの戦争において最も危険視されているのがロシアによる核の使用である。

    アメリカをはじめとする世界各国も、これについては神経を尖らせており、現在進められている武器の支援に関してもロシア国内を攻撃可能な兵器の提供は控えているというのが現状である。

    戦闘機の提供も現在は行われておらず部品の提供にとどまっている。

    本来であればNATO各国が、軍隊を派遣しロシアと戦っていても、おかしくない状況であると言えるが、それを留めているのはロシアの核による抑止力である。

    ウクライナも以前は核兵器を保有していたが、手放してしまった。

    結果的には、抑止力を失ったウクライナにとって失敗であったといえるだろう。

    核兵器を保有していれば、ロシアはウクライナの侵攻を行わなかった可能性もある。

    核廃絶を訴える人に対して批判する人は誰もいない。

    しかし、理想と現実は全く違う。

    理想を信じて核兵器を手放したウクライナは今国家存亡の危機に立たされているのである。

    ある意味、核兵器は究極の防御兵器と言ってもいいのではないだろうか?

    ②戦争の長期化

    ロシアとウクライナの間では、これまで何度も停戦交渉が行われてきたが、いずれも話がまとまらず、今はもう交渉すらなくなっている現状であり、すでに戦争は長期化している。

    ロシアの主張はあくまでもウクライナの全面降伏、全ての武器の解除である。

    ロシア側に都合の良いことばかりの条件をウクライナが飲めるわけはないだろう。

    ゼレンスキー大統領はすでに長期戦を視野に入れ、成人男性の出国禁止を発令しており、兵力の確保に備えている。

    一方、ロシアも長期戦に備え、プーチン大統領は「経済動員令」を発令した。

    これにより、企業は軍需品を含む政府との契約を拒否できなくなり、さらに夜間や休日・祝日も関係なく労働者を働かせることができるようになる。

    ③ロシア軍のクーデター(プーチン政権崩壊)

    最後の希望としてはロシア国民が戦争反対運動の声を挙げ政府に圧力を加えるか、もしくは軍事クーデターによるプーチン政権を崩壊しかないであろう。

    実際に「クーデター計画が密かに進行中である」とウクライナの諜報部門のトップがニュースで報じている。

    ロシア軍が各地で敗北を重ねており、それに不満をかかえた軍部がプーチン大統領への怒りを募らせているとされている。

    つまり、プーチン大統領の作戦がウクライナに「手ぬるい」ことから、権力の座を外されるべきだと考えているのだ。

    ウクライナ戦争と日本

    今回の戦争を通して2つの事実が明らかになった。

    世界第二位の軍事力を持つと言われているロシア軍ですら、装備においては遥かに劣るウクライナ軍に苦戦を強いられているという事実。

    そして核を保有しているロシアに対しては、各国も軍隊を派遣することを躊躇し、武器援助のみを行っているという事実。

    この事実を日本に当てはめてみるどうなるであろうか?

    「強大な軍事力を持つ中国に対して日本が防衛力をいくら強化しても勝てるわけがないので意味がない」というのは的外れな意見になる。

    少なくとも空軍と海軍の戦力においては自衛隊はウクライナ軍より遥かに強力である。

    日本に侵攻することはウクライナよりハードルが高い。

    「いざとなれば米軍が助けてくれる」本当にそうだろうか?

    今回のウクライナ戦争を見ても、なお、そう思うのだろうか?

    今一度、我々は国防について真剣に考えることが必要だと言えるだろう。

     

    「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

    迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

    数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

    一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!