【史上最大・最速】ロシア原子力潜水艦!戦略原潜90日の極秘行動

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

世界一巨大な潜水艦をご存じだろうか?

数ある潜水艦の中で、もっとも巨大で現在世界一のサイズを誇るのがロシアの「タイフーン型」で、現在1隻のみが稼働している。

そのサイズは全長175mで、ビルの高さに例えると50階を超えるほどの長さである。

また、ロシアは過去に世界最速の潜水艦も建造しており、その船体はチタン合金で構成されている。

今回はロシアが誇る世界最大のタイフーン型と世界最速のアルファ型の秘密について、また原子力潜水艦の極秘行動について解説していこう。

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史上最大の潜水艦「タイフーン型」

世界で潜水艦を保有する国は41ヶ国を超え、その数は460隻を超える。

ロシア海軍のタイフーン型と呼ばれる941型原子力潜水艦は現在世界最大の潜水艦として君臨している。

タイフーン型は敵に探知されにくい分厚い氷に覆われた氷海からミサイルを発射することを任務として1981年から建造された。

そのサイズを海上自衛隊のそうりゅう型と比較するとこのようになる。

そうりゅう型は全長84m、水中排水量4200トンであるのに対し、タイフーン型は全長175m、水中排水量26900トン、全幅は25mもあり、いかに巨大であるかがわかる。

原子力潜水艦のため連続潜航日数も180日間と桁違いに長いのも特徴である。

タイフーン型は潜水艦では珍しい2つのスクリューを採用しており、その巨体にもかかわらず水中速力は25ノット(時速約46km)を発揮し、そうりゅう型の20ノットよりも速い。

そして、驚くべきことに艦内にはサウナとプールが設けられていることである。

タイフーン級の搭載兵器は重武装でSS-N-20と呼ばれる弾道ミサイルを20発搭載しており、射程は8300km100キロトンの多目標核弾頭となっている。

また533mm魚雷発射管が左右に3門ずつ備えられているほか、対潜ミサイルSS-N-1522発、対空ミサイルSAN-848発搭載しており、核攻撃から航空機への攻撃能力も備える重武装の潜水艦である。

またタイフーン級の船体で特徴的なのは、セイル下が盛り上がった形状になっている点である。

この部分は小型耐圧船殻となっており戦闘情報を集約する発令所区画となっている。

この形状により氷海であっても厚さ2.5mの氷を割って浮上できる能力を有する。

セイルから後方の区画が原子炉と機械室で190メガワットの加圧水原子炉と50,000馬力のタービンにより巨大な船体を動かしている。

最大潜行深度は500mとされ、長期間を潜航したままで作戦が行える能力をもつ。

乗員は160名の2チームが交代で乗り組むことで稼働率を上げている。

世界最大のタイフーン型は当初20隻が建造予定だったが、搭載ミサイルのトラブルが多く、その巨大さゆえに維持費が莫大にかかるなどの理由から7番艦は建造途中で中止となり、結果的に6隻の就役で終了している。

その後、冷戦の終結からタイフーン型の存在意義が薄れたことにより3隻が退役し、2隻は巡航ミサイル潜水艦に改造され、現在残っているのは弾道ミサイル実験艦となった1隻のみである。

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世界最速!チタン合金潜水艦「アルファ型」

従来の潜水艦の速力をはるかに凌ぐ水中能力を誇るのがロシアのアルファ型である。

この潜水艦は船体がチタン合金で構成されており、世界最速の水中速力を発揮した。

アルファ型の最大速力は42ノット(時速約78km)で、現在最速のアメリカ原子力潜水艦シーウルフの39ノットよりも高速であった。

アルファ型の運動性能は非常に高く、停止状態からわずか1分で40ノット(時速約70km)に到達し、3分で6ノットから最大速力の42ノットまで増速することができた。

また、旋回性能も抜群で最大速力の状態から針路を180度反転し、そこから元の針路に180度反転するのに、わずか42秒しかかからないという驚異の運動性能を誇った。

ただし、その速力と引き換えに潜水艦で最も重要な静粛性に欠けることが弱点であり、水中航走時の雑音は激しかったとされている。

アルファ型がなぜ、そこまで速力にこだわったのか?

その理由はアメリカの空母機動部隊を発見したら、すぐさま基地から出港し攻撃をしかけるという水中高速迎撃艦計画が発端であった。

空母機動部隊を追跡して水中を高速機動することから、見つかった場合は最大深度を超えることも予想されたため、その船体は頑丈かつ軽量な素材が求められた。

 

その結果、船体用チタン合金や小型軽量化を可能にした液体金属冷却式原子炉の開発が進められた。

この原子炉はアメリカが採用している加圧水冷却式原子炉よりも300トンもの軽量化に成功した。

また、チタン合金の特性上、遮音性が低いという弱点を補うため船体の各部には空気の層により雑音を小さくする空気サスペンションを採用し静粛性を高める工夫が施されていた。

アルファ型のスペックはこのようになっている。

アルファ型のスペック

全長:81m

水中排水量:3100トン

最大速力42ノット(時速約78km)

最大深度:420m

:32

兵装:533mm魚雷×18(機雷×36)

アルファ型は当初30隻の建造が予定されており、プロトタイプのK-641971年に竣工し、洋上にて各種試験が実施された。

ところが、チタン合金の溶接部分や継ぎ目の不具合、原子炉の冷却装置および液体金属の漏出が発生し、1973年に修理不能な状態に陥り、1978年に除籍されることとなった。

その後、トラブルを見直し改造が施された6隻のアルファ型が就役したが、原子炉の不具合と事故が多発し、1990年に5隻が退役した。

残りの1隻も放射能漏れが発生し修理後に実験艦として運用されていたが1996年に退役した。

それ以降アルファ型を継ぐ後継艦は建造されていない。

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戦略原潜90日間の極秘行動とミサイル発射命令

現在、ロシアやアメリカは戦略原潜を多数保有している。

原子力潜水艦のメリットは、ウラン235の核分裂により莫大なエネルギーを得ることで燃料補給をすることなく、無限の潜航能力をもつことである。

ただし、燃料補給は不要であっても乗っている人間の食料には限りがある。

では、いったい戦略原潜はどのくらいの期間、連続して行動できるのだろうか?

アメリカの原子力潜水艦の場合、糧食の搭載量は約90日分とされている。

つまり90日を越える行動は事実上不可能ということになる。

また、乗員は2クルーで編成されており、第1クルーが母港に帰ってきたら、第2クルーが乗り込み出港する。

その間、第1クルーは休暇をとり、リフレッシュしたり陸上の訓練施設で錬度維持をしたりして過ごすこととなる。

クルー制を採用した結果、稼働率は50%を超え、パトロール回数は延べ3500回を越えている。

ところで、戦略原潜の本来の任務は有事の際に核ミサイルを敵国に撃ち込むことである。

アメリカの核戦略はロシアを対象としているため、短時間で目標に着弾できるように、その行動範囲は北極海や北大西洋が中心となっている。

実任務における作戦行動中は潜水艦の特性上、一度出港すると他の港に寄港することはなく、数隻が作戦海域を1ヶ月~数ヶ月の間隔でローテーションを組んで行動する。

攻撃命令は陸上通信施設、衛星通信、航空機経由3つの方法を介して潜水艦に伝えられる。

ただし、通常のミサイルと異なり核攻撃というもっとも脅威の高い攻撃であるため、発射の手続きは2重、3重のセキュリティーがかけられており、艦長、副長の別々の発射キーも必要となる。

全てがそろって初めて核ミサイルを発射することができるのだ。

戦略核兵器は潜水艦、爆撃機陸上発射型の3種類が存在するが、その中でも潜水艦は衛星やレーダーで探知されることがないため、もっとも安全な攻撃プラットフォームといえる。

もし、敵の先制攻撃により国自体が壊滅的なダメージを受けても、潜航中の潜水艦に被害はないため、報復核攻撃を与えることができる。

特に、国土の狭いイギリスやフランスは1発の核攻撃で国の機能を失う恐れもある。

そのため、両国は原子力潜水艦を唯一の核戦略として保有している。

このように、各国ではこれからも戦略原子力潜水艦が抑止力として運用され続けていくだろう。

次の動画では、原子力潜水艦と通常動力型潜水艦の違いやロシアの新型兵器「ポセイドン」の脅威について解説しよう。

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