1発1億円の主砲!高度なステルス性を備えたズムウォルトとイージス艦を比較!
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ズムウォルトはアメリカ海軍の最新鋭ミサイル駆逐艦で、高度なステルス性能を持つ。

しかし、その目玉装備だった艦載砲が高価すぎるという課題に直面した。

そのため、ズムウォルトは艦載砲を下ろして、極超音速ミサイルの搭載を可能にする改修を行う計画である。

この艦載砲は、155mm先進砲システムと呼ばれるもので、射距離117 kmを記録したことがある。

しかし、当初計画では1発あたりの価格がなんと1億円近く高騰していたことから、採用がキャンセルされた。

そして、改修工事によって新たに極超音速ミサイルの運用能力を付与する。

今回は、アメリカ海軍の最新鋭ミサイル駆逐艦ズムウォルトの特徴とイージス艦との比較について解説していこう。

しまかぜ

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最新鋭ミサイル駆逐艦ズムウォルトのステルス性と兵器

ズムウォルトとは、アメリカ海軍の最新鋭ミサイル駆逐艦であり、ズムウォルト級ミサイル駆逐艦のネームシップである。

命名はアメリカ海軍の提督であるエルモ・ズムウォルトにちなんだものとされる。

従来の駆逐艦とは異なる新しい設計コンセプトを採用しており、革新的な技術が多数搭載されている。

そのため、アメリカ海軍が近代化した21世紀の艦艇として位置づけている。

ズムウォルトの特徴的な外観は、V字型の船首、独特の船体形状、搭載する先進的な電子装備などが挙げられる。

また、軍艦としては珍しく、煙突がなく、外観がシンプルで美しいデザインが特徴である。

ズムウォルトは、徹底した傾斜平面造形からなるタンブルホーム型船形やレーダーアンテナの全面的固定フェイズドアレイ方式化などにより、高度なステルス性能を持つ。

もともと沿岸海域で運用することを想定しており、対地射撃能力を重視していた。

そのために、船体前部に2門のAGSと呼ばれる155mm先進砲システムを装備しており、その射程は120㎞におよぶ。

しかし、コスト増や砲弾の高騰などの問題に直面し、砲弾1発の価格がトマホークに匹敵する1億円近くする価格になったため、アメリカ海軍はズムウォルト級の運用概念を変更した。

そのため、対地攻撃能力から対艦攻撃能力へと重点を移し、沖合で活動することを目指したのである。

そして、ズムウォルトは大幅な改修を受けることになった。

船体前部のAGSを撤去し、そこに極超音速ミサイルなどを装填することが可能な垂直発射装置を新たに装備することが決定された。

このようにしてズムウォルトは第2形態へと変貌することが確定したのである。

具体的には、2023年の後半に改修工事が行われることが決定している。

今後は、さらにレーザー兵器などの先進的な武器システムも搭載される可能性が考えられる。

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ズムォルトの新装備 Mk.57垂直発射ミサイルモジュール

ズムウォルトの新装備は20セルのMk.57垂直発射ミサイルモジュールである。

このミサイルモジュールは、ズムウォルトの主要な兵装で、様々な種類のミサイルを発射できる多目的なシステムだ。

対空・対艦・対地・弾道弾迎撃などの任務に対応可能である。

2つ目は艦載砲である。

艦載砲は、155mm先進砲システムと呼ばれるものだったが、先の理由から撤去して極超音速ミサイルを装填することが可能な垂直発射装置を新たに装備する予定である。

これにより、マッハ5を超える極超音速のブースト・グライド兵器システムが装備される予定である。

この極超音速ミサイルは、マッハ5という音速の5倍以上の速さで飛ぶミサイルである。

発射・加速をロケットで行い、分離後は弾頭部分がグライダーのように滑空して飛行するものがある。

軌道が変化するため探知や迎撃が難しく、現代の防空システムでは迎撃の手段はないとされる。

極超音速ミサイルは、遠距離にいる敵を即座に攻撃することができるほか、比較的低い高度で軌道を変更しながら飛翔するため、迎撃も困難である。

敵の防空システムや地上施設などを破壊するために使われる。

また、船体後部には、ヘリコプター格納庫と発着甲板を持ち、MH-60シーホークヘリコプターやMQ-8ファイアスカウト無人機などが搭載可能である。

これらの航空機は、偵察や哨戒・攻撃・救難などの任務に使用される。

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 アーレイバーク級イージス艦との比較

ズムウォルト級駆逐艦とアーレイ・バーク級イージス艦は、どちらもアメリカ海軍が運用する軍艦であり、主に多目的の戦闘任務に従事する。

まずは艦型であるが、ズムウォルトは、従来の駆逐艦とは異なるV字型の船首と独特の船体形状を持ち、外観が非常に特徴的である。

ステルス性が非常に高く、180m以上の船体にも関わらず、レーダーに映る映像は漁船程度のサイズになることから、敵から探知されにくいという特徴がある。

ズムウォルトは、全長186メートル、排水量は14,500トンで、アーレイ・バーク級イージス艦の全長は約155メートル、排水量は約9,800トンであり、ズムウォルトの方が全長も排水量も大きいにも関わらず、その船体形状からステルス性においてはズムウォルトの方が高い。

ズムウォルトはより大型であるため、より多くの兵器を搭載することが可能である。

また、ズムウォルトは、レーダーやソナーなどの先進的な電子装備を搭載しているが、アーレイ・バーク級イージス艦は、主に空母を守るという任務から、より広範囲な航空機やミサイルの捕捉・追尾を可能にする強力なイージスシステムを持っている。

ズムウォルトは、強力なアメリカ海軍の新型砲「AGS(Advanced Gun System)」を搭載しており、一方でアーレイ・バーク級イージス艦は、多数の垂直発射システムやハープーン対艦ミサイルなどを搭載している。

ズムウォルトは、従来の駆逐艦とは異なる設計と装備により、研究開発費として約224億ドル(約3兆円)もかかっており、1隻あたりの開発費は空母ニミッツ級よりも高額である。

一方、アーレイ・バーク級イージス艦は、より一般的な駆逐艦の設計であるため、実に90隻以上にもおよぶ大量建造を行っており、約9億ドル(約1000億円)ほどの費用で建造することができる。

以上のように、ズムウォルト級駆逐艦とアーレイ・バーク級イージス艦は、共通点もあれば異なる点もある。

どちらの艦もアメリカ海軍にとって重要な軍艦であり、それぞれの役割や特性に基づいて、戦略的に配備されている。

ズムウォルトは、アメリカ海軍の最新鋭のミサイル駆逐艦で、ズムウォルト級のネームシップである。

主な任務は、海上からの対地射撃を行うことだ。

そのため、ズムウォルトは強力な対地攻撃能力を持ち、敵地の沿岸近くに展開して内陸部へ火力を叩き込むことができる。

また、ステルス性や電子戦能力も高く、敵のレーダーや通信を妨害することも可能である。

ズムウォルトは現在、アジア太平洋地域に派遣されており、米海軍の前方展開力として活動している。

ズムウォルトが改修する理由は、艦載砲を下ろして、極超音速ミサイルや陸軍との共通装備を搭載するためである。

艦載砲は、高価で効果が限定的だったため、海兵隊の上陸支援などの役割を果たせなくなった。

代わりに、極超音速ミサイルは、敵の防空網を突破して長距離から攻撃できると期待されている。

また、陸軍との共通装備は、予算や運用面での効率化につながると考えられている。

改修によってズムウォルトは、より強力で多様な任務に対応できるようになるだろう。

次の動画では、米海軍のイージス艦に装備されたレーザー兵器について解説していこう。

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