ライフルを装備した不気味な4足歩行ロボット。AIが攻撃を向ける相手

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

世界各国では、新たな軍事的政策のひとつとして、軍事関連の機器、あるいは兵器のAI化などに代表される軍事ロボット戦略が進められている。

軍事ロボットと聞くと、1984年に公開された映画「ターミネーター」の冒頭で、スカイネットと呼ばれる機械兵器が、人間を襲う「機械が支配する未来」の映像を思い浮かべる方もいるかもしれいない。

現在は、偵察用のドローンや作業関連のロボットがメインであり、そこまでの状況ではないものの近い将来、それが実現する可能性も出てきている。

今回は科学技術の発達や導入の結果、ロシアやアメリカの、軍事ロボットの開発や導入がどのように進んでいるのかについて解説していこう。

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銃を背負う不気味な犬型ロボットM-81

ウクライナ戦争に関連して、良くも悪くも話題に上る機会の多いロシア。

Army2022というロシアで開催された軍事技術フォーラムでは「M-81」という犬型のロボットを公開し、デモンストレーションを行ったことでも話題を呼んでいる。

黒い布で覆われた「M-81」は、対戦車兵器「RPG-26」を背負い、不気味な動きをみせた。

装備兵器から見て、ある特定の条件下なら、一定の攻撃力と使用用途があると思える。

この「M-81」は、武器や衣料品などの戦地での輸送のほか、戦地における射撃、迎撃、敵地の視察や偵察が主な用途となっている。

デモンストレーションからは、何らかの軍事的センサーがついているのかまでは、はっきりしなかったが、実際に役に立つのかを疑問視する声も多い。

このロボットの正体は、中国のユニツリー・ロボティクス社が、ペット用途で開発、販売しているロボットの改造ではないか、と言われている。

M-81の価格は、1台当たり約2700ドル、日本円にしておよそ40万円前後である。

ペット用途で開発されたロボットが、軍事的用として、丘陵の厳しい戦地を安定して迅速に走行できるか、いかほどの軍事用品や衣料品を積むことができるのかは不明である。

各国で、犬型ロボットの軍事的有用性が語られていることに対して、「それならロシアにもある」とアメリカをはじめとする世界各国に、主張、牽制する意図なのかもしれない。

果たしてこの「M-81」が、その黒いベールを脱ぐ日は来るのだろうか。

アメリカではさらに高性能な四足ロボットが開発されている。

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アメリカの四足ロボット「ビジョン60」

ロシアの動きに先行して、アメリカでも犬型ロボットが開発されている。

「ビジョン60」は、ゴーストロボティクス社が開発したものである。

重量は45キロほどで走行速度は約10キロ、最大積載量9キロ、1回の充電で約13キロの移動が可能となっている。

インターネットなどで確認できる映像では、茂みや湿地、水溜まりを難なく歩行している。

水中にも潜ることができ、最大深度は1.5メートルで、転倒しても自力で立ち上がることも可能だ。

AIを搭載し、背中に設置されたライフルでAIの判断により攻撃を加えることもできるようである。

また、タブレット端末での人為的な操作も可能である。

爆弾処理や生物兵器、細菌兵器、放射性物質、核物質への対応が期待されているが、主な任務は偵察や視察と見られている。

現在は、保安部隊での試験的運用フェーズである。

この「ビジョン60」よりも前に開発され、導入を検討されていた四足歩行の軍事ロボットが「LS3」である。

ボストンダイナミクスが開発した「LS3」は、2012年ごろに開発された、言わば、軍事ロボットの先駆的事例と言ってもいい。

「LS3」は、馬ほどの大きさで、最大積載量180キロと言われている。

先導者の自動追尾機能を装備しているようで、基本用途は、軍事物資や資材の輸送、運搬である。

そのため、目立った攻撃的装備はないが大型であるため、最大移動距離は約32キロと長い。

アメリカでの軍事ロボットは、2005年前後から開始され、長い歴史の中で、人的サポート用途からスタートし、無人での任務を含むAIによる自動運転と広がりを見せている。

将来は、スターウォーズに登場する「AT-ATウォーカー」のような戦闘ビークルが開発されるかもしれない。

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日本の軍事ロボット

日本でも、軍事ロボットの研究は進められている。

防衛省は、防衛装備庁の先進技術推進センターにおいて、多目的自立走行ロボットや高機動パワードスーツの研究を進めている。

その主たる目的は、あくまで日本の軍事ロボットは、偵察や警戒区域での作業であり、軍事攻撃的なものとは一線を画している。

東日本大震災の影響を受け、放射線警戒レベルが非常に高まっている福島第一原発内で稼働している探査ロボットと、その役割や位置づけは同じであると言ってよい。

軍隊を有する中国の軍事力の増強や軍事的警戒を伴う行動が目立つ中、自衛隊として国家の安全を守る、専守防衛の理念が根底にあるためである。

そのような背景もあってか、日本における軍事的キラーロボットへの反対も根強いものがある。

調査会社が世界26ヵ国で行った調査によれば、キラーロボットの賛成票は、日本では14%、アメリカ24%、中国32%、イスラエル41%、インド50%となっている。

日本の賛成票の割合は、下から数えて四番目、つまり、賛成できないと考える国家の上位ということになる。

日本の反対理由は、「兵器の判断での攻撃が非倫理的」ということである。

AIが攻撃を向ける相手は、AIによる機械的な敵味方の判断のみであり、倫理的、人道的な判断ではないということである。

次いで、多い反対理由は「責任の所在が不明」や「技術的欠陥がある」となっている。

機械にはプログラムのバグや誤作動があるため、そういった誤作動において、尊い命が奪われることへの是非はある。

軍事ロボットの進化と役割

ロシアやアメリカの軍事ロボットは、現在は、攻撃や殺傷というよりは、偵察や視察、物資や医療の輸送がメインである。

開発が始まった当初は、人的サポートという役割であった軍事ロボット。

しかし、時間の経過とともに、徐々に武器やセンサー、AI装備したものに進化してきたことは、軍事的側面からすれば、当然の流れでもあろう。

今後は、兵器としての部分が拡充されていくことは明らかだ。

日本のように軍隊を持たない国家でも人的サポートなどの側面以外に、自衛隊の兵力としての期待や見方があるのも事実だ。

開発における倫理的な部分や技術的な課題、資金的な問題など、何かと注目の集まる軍事ロボットであるが、今後どのように開発や実用化が進められていくのだろうか?

次の動画では次世代兵器である自衛隊のレールガン開発とアメリカ海軍のレーザー砲の威力について解説していこう。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!