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海上自衛官から陸上自衛官、空自のパイロットまで、それぞれに特有の役割と危険性が伴い、それらは給与と手当に反映される。
自衛隊という組織は、日本の平和と安全を守るために日々尽力する数多くの勇敢な男女から成り立っている。
彼らの活動は多岐に渡り、その専門性とリスクに対する報酬体系は一般の職場とは大きく異なる。
それでは、自衛隊員の給与とは一体どのようになっているのだろうか。
階級と給料の関係や特殊手当を動画でも解説してるよ
この記事に書かれている内容は
自衛官の階級と給料の関係
自衛隊の隊員である「自衛官」の給料体系は、「俸給」と「諸手当」の二つの要素からなる。
自衛官が受け取る俸給は、国の公務員としての保証を受けた基本給として法律により定められている。
具体的には、「防衛省の職員の給与等に関する法律」がそれを規定している。
年に一度人事院による見直しが行われ、民間企業の給与水準と比較考慮される。「俸給表」が公示されており、その表が基本給の設定基準となる。
この俸給表は、横方向に「階級」、縦方向に「号俸」を配している。
「士」、「曹」、「尉」、「佐官」、「将官」の5つの階級と、勤務年数や成果を表す「号俸」が組み合わさり、そこから基本給が算出される。
例を挙げれば、新たに高校を卒業して自衛隊に入隊した自衛官は、「2士」の階級に、勤務年数ゼロのため「1号」の号俸となる。
初めて自衛隊に入隊する士階級の俸給は、2士が約167,700~178,900円、1士が約182,500~198,200円、士長が約182,500~242,800円となる。
3曹の場合、15号の場合、俸給表で照らし合わせると、基本給は232900円と算定される。
「号俸」は、どのように変化するかと言えば、「勤務年数」や「功績」により上昇する。
自衛隊では年に一度、1月1日に昇給が行われる。
基本的に勤務年数に応じて号俸は4号ずつ上昇し、特別な成果があった場合には6号または8号ずつ上昇することもある。
逆に、評価が不十分な場合や懲罰の対象となった場合は、号俸は2号、場合によっては1号も上昇しないこともある。
各階級には号俸の上限が設けられているため、同じ階級に長く留まると、その上限に達し給与が増えなくなることもある。
自衛官の給与は、「階級」と「号俸」により決定され、その上で諸手当が付与され、その合計が給与となる。
自衛隊では「階級制度」が導入されており、「将」を最高位とし「2士」を最低位とする16階級が設けられている。
各階級には「師団長」、「艦長」、「連隊長」、「班長」などの役職が存在し、階級によって給与が異なる。
また、年に2回ボーナスが支給され、それは基本給の2ヶ月分に相当する。
士長は任期制隊員で、試験に通過しなければ昇進せず、任期が終了すると退職となる。ただし、任期が終了した後も更新を選択すれば引き続き在籍可能だ。
昇任試験と体力テストをクリアしなければ3曹に昇進することはできない。
自衛隊において、曹である階級の隊員が大部分を占め、その活動が自衛隊の実働を支えている。
年齢層は早い者で20歳から定年の55歳までで、民間でいえばこの階級からが正規雇用となる。
給与は曹長が22~43万円、一曹が22~41万円、2曹が21~38万円、3曹が18~31万円となり、これに手当が加わる。
自衛隊の隊員と結婚する人々の中には、正規隊員である3曹や2曹といった階級の人が多いというのが現状だ。
幹部自衛官の給料
軍隊という組織のなかで、上級職として昇進すると、一般的に幹部というカテゴリに位置づけられる。
尉官の階級はこの幹部の出発点とされ、部隊指導の任務が託される。
准尉、三尉、二尉、一尉の4つの階級が存在し、特に三尉からは尉官と称され、指導的役割を果たすことになる。
彼らは’幹部候補生’として選出され、三尉の階級からスタートする。
これらの候補生は多くが大学や大学院を卒業した者たちで、若さと知識を兼ね備えた22歳前後の者でも部隊指導の任務が託される。
尉官の給与は階級により異なり、三尉の給与は約244,800円~439,200円、二尉は約252,800円~440,900円、一尉はおおよそ278,500円~445,700円となる。
尉官に昇進すると、士や曹が部下となるため、多くの責任を背負うこととなる。
続く佐官階級は一佐、二佐、三佐の順序であり、一般的な軍隊ランクに換算すると、大佐、中佐、少佐に対応する。
一等陸佐となると、「連隊長」として1000人規模の部隊を指導し、一等海佐では海自最大の護衛艦「いずも」やイージス艦の艦長になることがある。
そして、二等海佐は通常の護衛艦の艦長、三等陸佐は約200人を指導する中隊長となる。
防衛大を卒業した高級自衛官は、退職までに少なくとも二佐まで昇進することが見込まれている。
一方、高校卒業後に通常の入隊を経て、幹部試験に合格した者の中には、一佐まで昇進する者もごく僅かに存在する。
空自パイロットは、戦闘機を操縦し、その威力を発揮させるには大きな責任が伴うため、その責任を取れるだけの地位が必要となることから、幹部自衛官だけである。
近年は、女性の戦闘機乗りも活躍している。
佐官階級の指導者たちは、階級に応じて、平均年収はおおよそ800万円となる。
特に一佐の平均年収は約1000万円、二佐の平均年収は約800万円とされている。
次に将官階級であり、自衛隊組織の最頂点に位置する「将官」と「将補」である。
(海上自衛隊初の女性将官)
最高位の将は、三つの桜星を持つ階級章を着ける。約227,000人の自衛官の中で将に達するのはわずか60人程度しか存在しない。
さらにその上の階級である「四つ桜」の階級章を持つ自衛官は、わずか4人しかいない。
これらの人々は、全制服自衛官の頂点に立つ陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長の役職を担っており、自衛官の最高位者が統合幕僚長である。
統合幕僚長は各幕僚長の中から持ち回りで選出される。
将補の給与はおおよそ513,100円~592,500円、将官はおよそ706,000円~1,175,000円となる。
これらの階級は自衛官全体の最高位であり、それに伴う責任も非常に大きい。
そのため、給与も自衛官の中で最も高いものが支払われている。
以上に述べたような一般的な給与以外にも、特殊手当というものが存在する。
自衛隊の各種手当と金額
自衛隊では、給料のほかに多くの手当が支給される。
海上自衛隊では、海上勤務特性による補償として乗組手当が支給され、護衛艦乗組員は月給の33%、潜水艦乗組員は45.5%の手当が支給される。
また、出港した際につく航海手当も存在し、その額は母港からの距離によって590円から3,980円で、母港に戻るまで日々支給される。
また、弾道ミサイルの破壊等に必要な措置を指示された部隊で任務に就いた場合、期間中1,100円が支給される。
陸上自衛隊では、落下傘降下作業手当という制度があり、階級により金額が異なり、1回の降下で2,800円から6,300円が支給される。
また、土砂災害や除雪などの緊急事態への対応によって出動した場合には、災害派遣手当として1日あたり1,620円が特別に支給される。
興味深い事実だが、自衛隊における不発弾の処理には、その脅威のレベルや状況に応じて、750円から10,400円の危険手当が付けられる。
それは、その危険性を評価し、その業務を果たす者を適切に報酬するためのものだ。
さらに、陸上自衛隊や海上自衛隊のパイロットには、給与の60%を超える航空手当が与えられる。
しかし、航空自衛隊の戦闘パイロットとなると、この手当はさらに20%増しの80%となる。
夜間にスクランブル待機を行う空自の戦闘機パイロットが得る手当は、一晩中待機するにも関わらず、わずかに730円となっている。
しかし、実際にスクランブル発進が必要となった場合、その報酬は3,650円に跳ね上がる。
空自の経験豊富な3佐戦闘機パイロットで、航空部隊で20年以上勤務した隊員の月給は、基本給460,000円に対して、航空手当を加えた約71万円となる。
これを我々の一般的な年収と比較してみると、自衛官の給与体系がどれほど独特であるかが理解できるだろう。
自衛隊員の給与は、仕事の内容、階級、そして専門的なスキルに応じた特別な手当を含む独特のシステムを形成している。
これらは、我々の平和と安全を保護するために自衛隊員が日々果たす重要な役割を補償するものだ。
彼らの専門性と献身が評価され、報酬となる。
そして、このシステムが存在するからこそ、私たちは平和な日々を過ごすことができるのだ。
この自衛隊員の給与体系が高いと思うか安いと思うかは人それぞれであるが、自衛隊員は国家の安全保障に関わる重要な職務を担っており、災害対応や国際貢献活動など、常に危険と隣り合わせの仕事を行っているを忘れてはならない。
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