隠れたロシア兵も空から一撃！台湾がウクライナに「飛行型迫撃砲」800基を提供　

 台湾がウクライナに800台の「飛行型迫撃砲」を提供したという事実が明らかとなった。

今回取り上げるのは、垂直離着陸可能なRevolver（リボルバー） 860という無人航空機だ。

台湾のドローンビジョン社が製造した「リボルバー860」は、最大重量42kgのクワッドコプターで、最大8発の60mm迫撃砲弾を搭載した状態で最大40分間、飛行距離は20kmで飛行し、地上の目標を空から攻撃するための武装ドローンである。

ポーランドのブローカーが台湾の企業からこれらの製品を取得し、ウクライナの軍隊に供給した。

飛行型迫撃砲「Revolver 860」がロシア兵を襲う

台湾の報道機関「台湾ニュース」は、ポーランドの技術情報サイトの発言を引用し、ドローンと迫撃砲はドローンビジョン社によって生産されていると伝えている。

ポーランドのメディアは、リボルバー 860を「飛行型迫撃砲」と称した。

その理由は、最大8発の60mm迫撃砲弾を搭載可能な回転式の爆弾格納庫が備わっているからだ。

まさにその名の通り拳銃のレボルバーのように回転しながら、迫撃砲弾を次々と落下させる仕組みとなっている。

一般的な迫撃砲は、陸上から高い射角で砲弾を発射し、その砲弾はほぼ垂直に落下して目標を破壊する。

これにより、迫撃砲は建物や地形の隠れた場所にいる敵に対しても攻撃を行うことができるというメリットがある。

リボルバー 860であれば、空から敵の隠れ場所に対しても効果的に攻撃を行うことができるのだ。

製造元のウェブサイトによれば、このUAVは改造して81mmおよび120mmの迫撃砲弾を使用可能とする。

リボルバー 860の重量は42kg、直径は1.35メートルである。

この四腕型ドローンは弾薬を搭載した状態で、最大積載量と気象条件に応じて最大20kmまで飛行し、空中に20～40分間滞在する。

ドローンビジョンの広報担当者は、ポーランドの顧客が3月以降、つまりロシアがウクライナで特別な軍事行動を始めた直後から、過去5か月間、注文は増え続けていると補足した。

しかし、同社は8月中旬までに800台のリボルバー860ドローンがウクライナに輸送されたという報道を直接確認することを拒否した。

このリボルバー860について、「ポーランドに輸出されたリボルバー860がウクライナに提供された」と指摘され注目を集めた。

この件について問われたドローンビジョン社の担当者は「ポーランドのバイヤーが同社のドローンを購入するのは事実だが、このドローンが最終的にどこに行ったのかは契約上の機密事項であるため答えられない」と述べた。

しかし、ウクライナの侵攻後、ポーランドからのドローンの注文は「着実に増えている」と補足した。

ドローンビジョン社によると、「ポーランドのバイヤーがリボルバー860をウクライナに提供し、戦闘に参加しているはずだ」と述べ、ポーランドのバイヤーを介して「交戦国に武器を販売しない」という問題を回避していると思われる。

同紙によれば、ポーランドは台湾で無人航空機「リボルバー860」を購入し、ウクライナ軍に引き渡した。いくつかの情報によれば、数百台の戦闘用ドローンについて言及している。

段ボール製ドローン　Corvo（コルヴォ）PPDS

オーストラリアの企業は3月に、食糧、水、医薬品を最大120kmの距離で運べるCorvo  PPDSという段ボール製ドローンのウクライナへの供給を始めた。

ウクライナ軍はこのドローンを高評価している。

5kgの爆発物を貨物として搭載でき、ドローン自体は表面がワックスコーティングされている段ボール製でレーダーには映りにくい工夫がされている。

分解された状態で、小さなボックスのような容器に詰められて配送され現地で組み立てられ、固定にはゴムバンドが使用される。

これらの事実は、台湾の企業がウクライナでの戦闘に使用される装備を提供しているという一見すると信じがたい事実を示している。

もっとも、それがウクライナにどのように届けられたのかは、事実上の謎である。

一部の報告によれば、それらのドローンはポーランドを介してウクライナに送られたとされている。

一方で、これらの新型ドローンがどの程度の影響をもたらすかはまだ不明である。

Corvo PPDSは、戦場での物資補給に非常に有効であるとされている。

この段ボール製のドローンは、最大120kmの距離を飛行して食糧、水、医薬品を運ぶことができる。

それは、戦闘が激化する中で、前線の兵士たちにとって生命線となる可能性がある。

ドローン技術と現代の戦争

最も重要なのは、この種の装備がどのように使用され、それが戦場でどのような影響を及ぼすかは、まだ未知数である。

しかし、台湾のドローンビジョン社が製造したリボルバー860ドローンは、その一部を示している。

それは、「空飛ぶ迫撃砲」

つまり空から地上の目標を攻撃する能力を持つドローンである。

そしてその影響力は、これからの戦争の形を大きく左右する可能性があるのだ。

これらの情報が示すように、ドローン技術は現代の戦争における重要な要素となっている。

こうした技術革新が進む中で、現代の戦争の形状がどのように変化していくのかについては、さまざまな議論が交わされている。

一方で、ドローンがもたらす影響の大きさは、その使用が増えていくにつれてますます明らかになってくるだろう。

特に、「空飛ぶ迫撃砲」はその典型的な例で、既存の戦略や戦術を根本から覆す可能性を秘めている。

その一方で、この新型ドローンがどのように使用されるのか、どの程度の効果を発揮するのかについては、まだ明確には分かっていない。

だが一つ確かなことは、台湾の企業が製造したこの新型ドローンが、ウクライナの戦闘における新たな局面を迎えさせる可能性があるということだ。

これらのドローンが実際にどのように使用され、どの程度の影響を与えるのかを見極めることは、今後の研究課題となるだろう。

新型ドローンの存在は、戦争というものがどのように進化しているのかを示している。

これらの装備がどのように戦闘に影響を及ぼすかについては、これからの戦闘がその答えを明らかにするだろう。