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ロシア軍によるウクライナの攻撃が続いており、武器が不足する可能性があると主張している。
そのため、米国やNATO諸国は3月までに対戦車ミサイル約1万7000基の、対空ミサイル約2000基をウクライナに送っている。
侵攻される地域を防衛しているウクライナは限られた兵力と武器で苦難な抵抗戦を強いられていた。
そんな時、救世主とも呼ばれる2つの兵器が登場する。
それは対戦車ミサイル「ジャベリン」と地対空ミサイル「スティンガー」だった。
これらのミサイルは、NATO諸国が中心となってウクライナ軍に供与されたものだと報じられている。
今回は、ウクライナ軍が使用してるジャベリンミサイルの仕組みや威力、アメリカから支援されたスティンガーミサイルがロシアに与えた影響について解説していこう。
スティンガーとジャベリンの威力は最後の動画でみると良くわかるよ!
対戦車ミサイル「ジャベリン」の仕組みと性能
ジャベリンとはアメリカ製の対戦車ミサイルで、兵士が引き金を引くことで発射して戦車を破壊する兵器だ。
照準して引き金さえ引けば自動的に追尾して当たる。
基本的な操作を教えてもらえれば誰でも使えることがジャベリンの特徴だ。
射程は2000mで、一度上昇して装甲の薄い部分を狙うトップアタックモードと直接飛んでいくダイレクトアタックモードがある。
戦車は上からの攻撃に弱いため、トップアタックモードで攻撃することが多い。
ジャベリンは対戦車ミサイルであるため破壊力は、当然ながら戦車を大破させ活動できなくする威力がある。
ロシアはこれまで、200を超える戦車を失ったという報告がある。
装甲車を1発で大爆発させるほど攻撃力は高く、紛争地域での戦闘において敵の主力戦車や装甲車を至るところで撃退していることが証明されている。
対戦車ミサイルは戦車や装甲車を攻撃するためのミサイルであり、対戦車誘導弾、対戦車誘導兵器などと言われることがある。
日本防衛を主たる任務とする自衛隊では一般的にATM(anti tank missile)と呼称されていることが多い。
大半は車両や航空機に装填され用いられていることが多く、活躍を多く目にするようになったのがベトナム戦争の攻撃ヘリAH1コブラなどである。
兵器に搭載する物だけに限らず、ジャベリンのように持ち歩ける兵器も存在しており、歩兵部隊の対戦車中隊、小隊で運用されており防衛陣地に設置されていることが多い。
特に人力で運用可能な対戦車ミサイルはあらゆる状況下で使用できる事から、民兵やゲリラ組織などが取り扱っている。
ジャベリンの性能は徹甲貫徹力は600mm、発射準備30秒以下、再装填20秒以下、バッテリー有効時間4時間となっている。
致命傷を与える確率は93%、命中率は94%という高さを誇る。
戦車などの熱源を追尾する赤外線画素誘導方式である事から撃ち放し能力を得ているのが1番の特徴である。
一度ロックオンすると目標を画像として認識して、自立的に目標へ誘導されることになっている。
そのため、従来の対戦車ミサイルのように発射後に射手が自分で誘導する必要がないため、発射後すぐに避難することができるのがジャベリンのメリットである。
命中率と射手の生存率の仕組みを向上させているミサイルといえる。
価格はひと組で59万3200ドル(約6820万)でミサイル1発が17万5200ドル(約2000万円)となっており、ミサイル価格に関しては、日本で話題になっている老後必要資金に匹敵するほど高価なものとなっている。
携行地対空ミサイル「スティンガー」の仕組みと性能
スティンガーはアメリカ製の携行地対空ミサイルだ。
有効射程はタイプにより異なるが3500~4800mほどで破壊力は対空で飛行する戦闘機や輸送・攻撃ヘリを撃墜できるほど高い。
誘導方式はジャベリンと同じく目標の熱源を追尾する赤外線ホーミングの他、紫外線を用いた2色シーカーによりフレア耐性が高くなっている。
フレアとは熱源の探知をそらすために発射され、強烈に燃焼、赤外線を発する、いわゆる「おとり」である。
スティンガーの設定や発射はジャベリンと異なり、訓練を受けた者でないと取り扱いは難しい構成となっている。
スティンガーはレッドアイの後継として1977年にアメリカ合衆国において開発が始まり、携帯式の地対空誘導弾として一人で操作することが可能になった。
レッドアイに比べて赤外線探知機、誘導技術の性能が改善されて円滑に目標へ誘導して攻撃することが可能になっている。
目標に対して四方八方から攻撃することが可能になっており、敵味方識別装置も付属している。
価格は公表されているものとしてミサイル1発で38000ドル(約400万円)である。
レッドアイの欠点から改善されたスティンガーはミサイル性能を大幅に改善しており、8Gの旋回を行う敵機を撃墜できるように目標の未来位置を予測することが可能である。
予測機能により敵機が向かう方向までの時間と距離を見積もって命中させることが可能になった。
ジャベリンとスティンガーがロシア軍を襲う
ロシアは1万2000を超える世界一の戦車保有数を誇っており、ウクライナの町には強豪な戦車が現れ、建物が次々に破壊された。
空からはロシア空軍戦闘機のスホーイやミグ、攻撃ヘリが飛来しており、通りや公共施設を空爆した。
しかし、ジャベリンとスティンガーの2つの兵器が神兵の如く、戦力を覆すことになった。
ジャベリの働きは素晴らしく、ロシア軍を北部から撤退させるに至った。
戦車や装甲車両で進撃するロシア軍であるが、戦車は火力があるものの進撃速度は遅く、またバリケードなどの障害物があれば、進撃スピードは落ちてしまう。
ウクライナの攻撃は、まずドローンで場所を発見した部隊がジャベリンなどを装備する部隊へ連絡し素早くロシア軍へ攻撃をかける。
ロシア軍の使用する戦車はT72であり旧ソ連製である。
戦車の装甲は厚いが搭乗員の乗り降りをする上部ハッチなどは装甲がうすく弱点であり、対戦車ミサイルのジャベリンの餌食となった。
ジャベリンミサイルはダイブモードにより敵戦車の手前で上昇し、急降下して戦車の装甲が薄い部分を狙う。
この攻撃により、かなりのロシア軍戦車や装甲車両が撃破された。
さらにジャベリンのダイレクトモードによりロシア軍のヘリコプターが数十機撃墜された。
一方、スティンガーミサイルも搭載されたシーカー探知機が敵戦闘機やヘリコプターのエンジンが発する熱源を感知し追尾し撃墜する。
スティンガーに狙われた攻撃ヘリコプターはほぼ撃墜されている。
さらにSU-30戦闘機の撃墜までもが確認されている。
この戦いでロシア軍側の戦死者は1万5000人とウクライナ側は報道している。
また戦車も300両近く失った。
スティンガーミサイルの活躍でウクライナの制空権は何とか保っている。
ロシアのペスコフ報道官はロシア軍の15%が失われた報じており、今回のロシア軍の被害は陸上自衛隊の戦車部隊全滅に相当すると言われている。
そんなことからウクライナに侵攻したロシア軍の戦力は削ぎ落とされていき、予想外な展開にロシア軍の幹部でさえも戦争の士気が下がっている。
ロシアが苦戦する3つの理由
ウクライナ侵攻で世界中が「戦争反対」「No war」と叫んでいる一方で、今回、ジャベリンやスティンガーが世界のミリタリーマニア、軍人から好評価を得ており、称賛されている。
誰もが最初はロシアが短期間で制空権を握るだろうと予想していた。
しかし、ウクライナ空軍の士気の高さを始め、軍事ドローン「バイラクタルTB2」やジャベリン、スティンガーといった優秀な兵器が次々と投入され、世界2位の軍事力を抑え込んでいる。
これには3つの理由がある。
一つ目はロシア側の戦闘前の準備不足、補給物品の枯渇、2つ目はウクライナ正確な情報ネットワーク、そして三つ目が西側からの的確な武器の供与だ。
ウクライナはロシアの空爆情報を事前につかみ、空軍の航空機を事前に退避させていた。
戦争初期において、このような賢明な判断もあり、現在もロシアは苦戦している。
しかし、ロシア側もじわじわと進出してきており、ロシア軍の進軍をいつまで阻止できるかは疑問が残る。
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