イージスアショア中止の理由
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2020年7月14日に公表された「防衛白書」に衝撃的な内容が記載されていた。

「北朝鮮は、核ミサイルで日本を攻撃する能力をすでに持っている」

防衛白書とは、周辺国の情勢や防衛政策をまとめた毎年発刊される文書だ。

弾道ミサイルの脅威が明確に指摘されたのは、今回が初めてであり、それだけ北朝鮮の攻撃能力が上がっているということだ。

もし、核弾頭を搭載した複数の弾道ミサイルが日本に向かって発射されたら、1800万人が即死とされている。

その後も、数年にわたり放射能による影響と経済の崩壊が間違いなく襲い掛かってくる。

最悪な事態に対処するために、日本ではイージス艦やペトリオットという迎撃ミサイルシステムが常時監視を行っている。

また、陸上のイージスアショアという迎撃システムも検討されていたが、中止に追い込まれた。

今回はイージスアショアの概要となぜ中止になったかの理由、またその代替案について解説していこう。

しまかぜ

イージスアショアの中止の理由は最後に動画でも解説してるので見てね!

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Aegis Ashore(イージスアショア)とは?

Aegis Ashore(イージスアショア)とはイージスとアショアという2つ単語が合わさったものである。

イージス艦のイージスと同じ意味であり、敵の航空機やミサイルを遠距離から捉えるレーダーや迎撃ミサイルといった、さまざまシステムが組み合わさり、1つの強力な防空システムを構成するイージスシステムのことである。

そして、Ashore(アショア)という言葉であるが、英語で「陸上や岸」を意味する言葉である。

つまりイージスアショアとは、陸上にあるイージスシステムということである。

ただ、イージス艦と大きく違う点は、弾道ミサイルを迎撃するためだけのシステムであり、敵航空機や艦艇、潜水艦などの対処はできない。

イージスアショアとは

イージスアショアは、敵が発射したミサイルをSPY(スパイ)レーダーにより探知、追尾して迎撃ミサイルを発射し、撃破するための地上設置型防空システムである。

またイージスアショアは大きく分けると2つの施設によって構成されているのが特徴だ。

ひとつは、壁面にSPYレーダーを張り付け弾道ミサイルを探知、追尾するための施設。

イージスアショアとは

もうひとつは、迎撃ミサイルを発射するための垂直発射装置を組み込んだ施設である。

引用:http://tokyoexpress.info/

イージスアショアは365日24時間体制でミサイルの監視ができ、イージス艦のように200人以上の隊員で運用する必要がなく、少ない人数で運用できるというのもメリットである。

そしてイージスアショアの射程距離は、2500キロと言われ日本全土のをカバーできるといわれている。

イージスアショア距離

日本に2基のイージスアショアが配備されれば、全土を弾道ミサイルから守ることができる防空システムである。

しかし、この配備が中止となってしまったのだ。

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イージスアショアはなぜ中止に?

イージスアショア中止の理由

2020年の6月15日、イージスアショアの配備計画は中止となった。

それはイージスアショアから発射される迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」(エスエムスリーブロックツーエー)が問題となったからだ。

SM3ブロック2Aは、発射したあとに一段目と二段目のブースターの推進ロケットを切り離すため、基地の周辺の住宅などに落下させないため設計変更がソフト面のみでは厳しく、ハード面まで改修しなければならなくなったからだ。

つまり大幅な改修により多額の費用が必要となるため現実的ではないという理由で断念されたのだ。

また、住民の反対運動もイージスアショア配備が中止となった理由の1つでもある。

イージスアショアの配備予定地の秋田県新屋(あらや)演習場は、海と隣接しているためブースターを落とすには問題はなかった。

しかし、新屋演習場は市街地と隣接してるため、配備反対の声が大きくなったのだ。

イージスアショア中止の理由

さらに防衛省が住民へ説明する際にも、住民説明会で間違ったデータを提示してしまうなどの不手際が続き、配備場所の再検討へ追い込まれていった。

もう一つの配備予定地であった山口県でも、住民への説明が間違っていたことが判明し、その結果として、イージスアショアの計画は全て中止となってしまったのだ。

つまりハード面の改修に加え、ミサイルの固体燃料が再利用できないこと、そして住民への説明の不手際がイージスアショアの中止となった理由である。

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イージスアショアの代替案

イージスアショア代替案

イージスアショアの代替案は防衛省の中でもさまざまな議論が出た。

その中でも3つの案が示された。

①新たなイージス艦建造

②民間船を改修した専用船

③海上の迎撃施設

イージスアショアの代替案として新しくイージス艦を建造して現状通り海上に配備する案、また商船などの民間船に迎撃能力を搭載した専用船の建造、海上に油田を掘削するときに使うようなリグと呼ばれる施設を建造する代替案が表明された。

しかし民間船や海上施設の場合、攻撃に対する防護能力が低く、機動力や技術的な問題が多く、代替案から外された。

天候や気象条件が変わりやすい海上にも対応でき、敵の攻撃に対しても防御力が高いイージス艦を増やすという代替案が最も有力視されている。

 

配備が中止となったイージスアショアの代替案は現在、新たにイージス艦2隻を建造する方向で検討が進んでいる。

しかし、乗組員の確保やイージス艦建造に2隻で5000憶円超えとの試算が出ていることが今後の課題となりそうだ。

イージスアショア まとめ

2020年に行われた北朝鮮の軍事パレードでは、これまでにない大型の弾道ミサイルが報道され、世界の関心を集めた。

軍事挑発が継続されている中、われわれは何をすべきなのか?

また、最近は潜水艦発射型の開発もされており、さらに脅威が高くなることは間違いない。

もし日本に核弾頭が撃ち込まれたら甚大な被害という言葉では表せないほど悲惨な状況になるだろう。

日本の平和と安全を維持するためにも、迎撃ミサイルの配備は必須となることは間違いない。

金政権に対し、甘い顔を見せるわけにはいかない。

今後もいかなる事態にも対処できる準備を整えておく必要がある。

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