世界最強戦車はどれか?最強の装甲「劣化ウランプレート」をまとった戦車
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戦車とは、火砲を備え、キャタピラにより、どんな悪路でも走行できる能力を持ち、強力な防御力の装甲を備えた車両である。陸上での戦闘においては中心的な役割をもつ兵器である。戦車の大きな特徴としては、走行についてはタイヤではなくキャタピラであること。

敵弾からの防御ができる特殊鋼板製の装甲で覆われていること。

そして敵戦車及び戦闘車両を攻撃、撃破できる能力を持ち旋回可能な砲塔を持つことである。

強力な火力と装甲を誇る戦車も、市街地における戦闘は苦手であり、走行には制限があり視界の悪い場所においては歩兵が携行する対戦車兵器の攻撃に晒されやすいという弱点を持っている。

そのため戦車には必ず機銃が装備されている。

今回は世界の代表的な戦車について、その性能や特徴について解説していこう。

しまかぜ

世界の主力戦車を迫力ある動画でも見られるのでお楽しみに♪

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アメリカ  M1A2エイブラムス

アメリカの主力戦車M1A2エイブラムスで、スペックはこのようになっている。

M1A2エイブラムススペック
  • 主砲44口径120mm滑腔砲M256
  • 副武装12.7mm重機関銃M2×1、7.62mm機関銃M24×1、
  • 装甲:劣化ウラン複合装甲
  • エンジン:ガスタービンエンジン1500馬力
  • 乗員4名
  • 行動距離426km
  • 速度67km
  • 重量62.1トン

    特徴としてはラインメタル社製の120mm砲を装備し、装甲貫徹能力の高い劣化ウラン弾を発射することが可能である。

    劣化ウラン弾とは、核兵器や原発で使われる天然ウランを濃縮するときに生じる廃棄物で、有毒で非常に硬い物質のため貫通弾として使用されていた。

    装甲は被弾時の被害を低減させるために砲塔の前面が傾斜しているのが特徴だ。

    装甲材については、対タングステンや劣化ウランプレートが使われており、あらゆる種類の弾薬に対する防御力が上がっている。

    また車長用独立熱線映像装置CITVも装備されており、赤外線カメラを内蔵し、夜間における戦闘能力が向上している。

    しかし、M1A2エイブラムスはリッター当たり250メートルしか走れない燃費の悪さが欠点である。

    このため、ガスタービンエンジンは、他国では採用されていない。

    全天候型全周視察装置、自己位置測定航法システムを装備している。

    M1A2が開発された1992年以降は、米陸軍が介入する戦争や紛争が発生していないため、大きな活動実績はないが、M1A1はイラクとの戦争において敵戦車のT-62T-72に対して圧倒的な強さを見せている。

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    ロシア  T-14アルマータ

    ロシアのT-14アルマータはアメリカのエイブラムスよりも強力であるとロシア軍は主張している。

    T-14アルマータのスペックはこのようになっている。

    T-14アルマータのスペック
    • 主砲125mm
    • 滑腔砲2A82-1M
    • 副武装12.7mmKord(6P49)×1
    • 重機関銃7.62mmPKTM(6P7K)機関銃×1
    • エンジン:1500ー2000馬力(ディーゼルエンジン)
    • 行動距離500Km
    • 速度80-90Km
    • 乗員3名
    • 重量55トン

     

    T-14アルマータの特徴は砲塔が無人砲塔であるということが挙げられる。

    戦車長は従来、砲塔上から肉眼で周囲を監視していたが、T-14ではモニターや赤外線暗視装置などにより周囲を監視することが可能になっている。

    主砲である125mm砲には排煙機(エバキュレーター)がない。

    これは砲塔内が無人であるため発射ガスの逆流を考慮する必要がないためである。

    主砲の有効射程距離は8km、発射速度は毎分10〜12発。

    車外の視察用に360度の旋回が可能な高解像度カメラが装備されている。

    主砲弾である徹甲弾は射程2,000mの距離から1,000mmの装甲を貫徹する能力を持つ。

    活動実績はとくにないが2015年のモスクワ戦勝記念日パレードで初公開されている。

    変速機は12速オートマチックトランスミッションで量産は2022年より行われる予定である。

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    イギリス チャレンジャー2

    イギリスが開発した主力戦車がチャレンジャー2である。

    コソボ紛争やボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、イラク戦争などに参戦しており、スペックはこのようになっている。

    チャレンジャー2のスペック
    • 主砲55口径120mmライフル砲L30A1
    • 副武装7.62mm機銃L94A1EX-34×1
    • .62mm機関銃L37A2×1
    • 装甲:チョバムアーマー
    • エンジン:液冷ディーゼル1200馬力
    • 乗員4名
    • 速度59km
    • 行動距離450km

      2035年まで運用予定であり、オマーンでも採用が決定されている。

      輸出用として中東向けのチャレンジャー2Eと呼ばれる改良型も存在している。

      当初はラインメタル社製の55口径120mm滑腔砲を搭載する計画であった

      その理由としては120mmライフル砲用の砲弾が、すでに製造されていない点、砲弾と装薬が別々になっている点、互換性が少ないという点が挙げられる。

      しかしこの計画は予算の都合で中止となった。

      チャレンジャー2は2021年よりチャレンジャー3へと改良されて2040年まで運用される予定である。

      紛争地帯に派遣された車両にはERA(爆発反応装甲)と呼ばれる、敵弾の爆発が分散されるモジュール装甲が装着された。

      その後は砲塔側面にもEPAが装着され、さらに車体及び砲塔後部にはスラットアーマーと呼ばれるフェンス装甲が装着されている。

      ドイツ レオパルト2A7+

      レオパルド2A7+は市街地戦に対応するための戦車で、レオパルド2A6に改良を施したものである。

      レオパルト2A7+のスペックはこのようになっている。

      レオパルド2A7+のスペック
      • 主砲:55口径120mm滑腔砲
      • 副武装MGA1 7.62mm機関銃×2
      • 装甲:複合装甲
      • 速度68km
      • エンジン:液冷ディーゼルエンジン1500馬力
      • 乗員4名
      • 重量67.5トン

      車内にはエアコンが完備されており、車体の側面に複数のモジュール装甲を装着することが可能で、作戦や戦況に応じて防御力を高めることが可能となっている。

      陸上自衛隊の10式戦車にもモジュラー装甲が装備され、脱着により防御力を変更することができる。

      市街地での戦闘に対応するために車体前面には増加装甲が取付られている。

      増加装甲には2種類あり炸薬弾用装甲と対徹甲弾用装甲があり、状況に応じて交換が可能となっている。

      それ以外にも砲塔側面及びサイドスカート前方に対RPG用増加装甲モジュールが装備され側方監視用カメラも搭載されている。

      エンジンルームと乗員室とは隔離されており、エンジン室で火災が発生しても乗員は保護される構造になっている。

      市街地戦における狙撃に対する装備として遠隔操作兵装ステーションを搭載しており、40mmグレネードランチャー、12.7mm機関銃、7.62mm機関銃、スモークディスチャージャーも備えている。

      これにより乗員は、車内からの遠隔操作にて射撃が可能になっている。

      なお、今のところ実戦においての活動実績はない。

       韓国  K2ブラックパンサー

      韓国を代表する戦車がK2であり別称が黒豹(ブラックパンサー)と呼ばれている。

      ブラックパンサーのスペックはこのようになっている。

      ブラックパンサーのスペック
      • 主砲55口径120mm滑腔砲
      • 副武装12.7mm機関銃×1
      • .62mm機関銃×1
      • 装甲:複合装甲
      • エンジン:水冷式ターボチャージド・ディーゼ

      及び補助ガスタービンエンジン1500馬力

      • 乗員3名
      • 速度70km
      • 行動距離430km¥

          国産での開発が予定されていたが、エンジンとトランスミッションの欠陥が相次ぎ、最終的にはトランスミッションをドイツ製に交換することに決定した。

          韓国においては、揚陸艦や潜水艦においても不具合が発生している。

          主砲の砲弾は自動装填装置により自動化されているために装填手は搭乗していない。

          砲塔及び車体前面には複合装甲が使われている。

          なお爆発反応装甲は車体弾薬庫上面、砲塔、乗員搭乗用ハッチに、それぞれ装着が可能である。

          爆発反応装甲に敵弾が命中した場合、その部分が爆発して浮き上がり、敵弾の爆発が分散されることにより、傷が付く程度にダメージを下げる。

          またK2はシュノーケルを使用することにより深さ4.1メートルの河川までなら潜水することが可能である。

          ハイドロニューマチック・サスペンションを採用しており、姿勢制御機能と半自動地形判別機能を有し、対ヘリコプター戦にも対応可能である。

          自動消火装置や核や生物兵器、化学兵器に対するNBC防護装置も備えているのも特徴だ。

          また対戦車ミサイルからの攻撃に対してはアクティブ防御システム(APS)が装備されており、砲塔上部の8連装ランチャーから弾体を発射し、車両を防御できるようになっている。

          世界の戦車 まとめ

          今回は、世界の戦車について解説してきたが、日本の戦車も各国に劣らない性能である。

          陸上自衛隊の車両については他の動画で解説しているので、そちらをご覧いただきたい。

          戦車は昔も現在においても陸上戦闘の主役である。

          そして時代とともに戦車は、その姿を変えていった。

          戦車に対する攻撃兵器も、それと比例して、どんどん改良され強化されてきた。

          対戦車砲が進化して歩兵が携行可能な対戦車ミサイルが登場する。

          この対戦車ミサイルにより一時期には中東戦争において戦車が大量に撃破されたことにより戦車不要論の声が上がったことがある。

          しかし戦車は、その後、複合装甲という新たな防御方法をとったり爆発反応装甲という取付可能な装甲を装着するなどして、その攻撃に耐えうるようになり、生存性を高めている。

          今後も戦車は、どんどん進化を続けていくことだろう。

          将来的にも戦車が不要になることはないであろうと考えられる。

           

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