SU-24で戦い合うロシアとウクライナ!ロシア軍による偽旗作戦も

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

スホーイは、現在のロシアを代表する戦闘機である。

スホーイ設計局は1939年にソビエト連邦の航空機設計者であり製造者でもある「パーヴェル・スホーイ」によって設立された。

ソ連時代は軍用機の生産のみを行っていたが現在では民間機の生産も行っている。

ロシアは空軍と海軍においてSu-24以外にもの6機種を運用中で、第5世代戦闘機のステルス機Su-57も運用している。

ロシア政府はスホーイとミグ、イリューシン、イルクート、ツポレフ、ヤコヴレフを「統一航空機製造会社」という名のもとに統合し、今後、新会社を設立する予定である。

今回は、戦闘爆撃機としてロシアとウクライナに配備されているSU-24の特徴のほか、ロシア軍によるSU-24を使用した偽旗作戦やトルコ空軍のF-16による撃墜について解説していこう。

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ロシアのSU-24とはどのような戦闘機か

Su-24は、旧ソ連時代に戦術爆撃機として使用されていたYAK-28(ヤコブレフ)の後継機である。

1960年代、アメリカはF-111やF-4ファントムⅡなどの戦闘爆撃機を開発しており、ソ連はこれらに対抗できる先進的な戦闘爆撃機の開発が求められていた。

そこで誕生したのがSu-24である。

最大速度マッハ1.4、航続距離2850キロ、エンジンはサトゥールン製ターボジェットエンジン2基が搭載されている。

兵装搭載量は8,000kgで固定武装としては23mm機関砲×1門を装備している。

ミサイルはKh-23、25、29などの空対地ミサイルや、敵のレーダーを目標にして飛んでいく対レーダーミサイルKh-31、Kh-58、それに対地、対艦両方の目標を攻撃可能なKh-59ミサイルを搭載できる。

どんなミッションにも対応できるマルチロール機ともいえる機体である。

コックピットは搭乗員が隣に座る並列複座式が採用されていることもあり、操縦席は広く作られている。

視界は良好で、コックピット内の機材配置も効果的であることから、パイロットには好評である。

主翼には可変後退翼とよばれる翼の角度を自由に変えられる機能を備えており、外翼部は16度から69度の角度の間で動かせることができる。

この可変翼により、高い運動性と高速性が確保できるようになっている。

アメリカのF-14をはじめ、当時各種戦闘機に取り入れられてきた可変後退翼だが、現在の戦闘機には使われていない。

この理由としては、エンジンやコンピューターの性能が向上したことにより、可変翼なしでも同等の運動性能を持つことが可能となり、かつ可変翼機は構造が複雑でメンテナンスに時間がかかり、コストもかかるといったことが原因である。

Su-24には、戦闘爆撃任務以外にも偵察機型のSu-24MRや敵の通信を妨害することを目的とした電子戦機型のSu-24MPなどのタイプも存在している。

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ロシアによるSU-24の偽旗作戦疑惑

ウクライナ人ジャーナリストにより、ベラルーシ空軍から退役したSU-24が、ロシア陸軍によりウクライナ国境に輸送されているとの指摘がされ、その模様を捉えた写真が公開された。

ロシア軍が何故このような行動をとったのかについては「国境付近に集結するロシア軍を攻撃したウクライナのSu-24がロシア軍の防空システムによって撃墜されたという偽旗(にせはた)作戦の証拠に使用されるのではないか?」という疑惑がもたれた。

偽旗作戦とは、軍事における欺瞞作戦の一種であり、自国の軍隊が他国より攻撃を受けたかのように偽装して被害者であると主張し、これを国際社会に訴えかけることにより、自国に有利な世論形勢を計ろうとする策略である。

昔は海賊が偽物の白旗を掲げて相手を油断させ、隙をついて船を乗っ取るということを行っていたことから、この名前がつけられた。

こういった事例は過去に何度も起きている。

また、クリミヤにおいては、ロシア空軍の飛行場が攻撃を受けて軍用機が破壊されるという事態が起きている。

攻撃手段については、まだ明らかにはされていないが、おそらくミサイルによる攻撃と思われる。

この攻撃により危険を感じたロシア空軍は、航空機を安全な地域まで退避させた。

これによりヘルソン方面の航空作戦はウクライナ空軍が優勢となり、現在ロシア地上軍に対する激しい攻撃を連日行っている。

一方のロシア空軍機は精密誘導兵器が不足しており、密林に隠れた戦車にたいしては、超低空から無誘導爆弾で攻撃をしているというのが現状である。

このため地上のウクライナ軍の対空ミサイルに打ち落とされる機が増えている。

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SU-24の米艦艇近接事案とF-16による撃墜

2016年4月13日、米欧州軍はバルト海において、ロシアのSu-24戦闘機が、米駆逐艦ドナルド・クックに対して異常接近を繰り返したとの発表を行った。

ロシア軍機は、米艦上空9メートルにまで接近するという危険な飛行を行った。

米艦に異常接近し飛行するロシア機の模様は、映像により公開されている。

米国防当局高官の発表によれば、これらの行為は数日にわたって行われ、戦闘機2機による米艦の上空約30メートルの飛行が20回。

対潜型ヘリコプターによる周辺飛行が7回、それに2機のSu-24による低空飛行が11回行われている。

この行為に対し米欧州軍は「危険で職業倫理に反するロシア機の飛行を深く懸念している」と表明。

2年前にもSu-24戦闘機1機が黒海で米ドナルド・クック艦の上空を低空で飛行するという挑発的な行動を行っていた。

一方、2015年11月24日にはトルコとシリアの国境においてロシア空軍のSu-24戦闘機によるトルコの領空を侵犯事件が発生している。

ロシア機は、10回にわたる警告を無視して飛行を続けていたために、トルコ空軍のF-16戦闘機により迎撃を受け、そのうちの1機が撃墜された。

これによりSu-24の乗員2人が死亡したとみられる。

乗員2人は緊急脱出を行ったが、その後、シリア反体制派武装勢力に捕まり射殺されたとの発表が行われた。

ロシア軍は、トルコの領空を侵犯したとしてトルコから抗議に対して「操縦ミスだった」と説明している。

しかしSu-24は撃墜される以前に、シリアのトルコ系少数民族トルクメン人の居住地域を爆撃していた報告もあり、この説明は信じがたい。

ロシアとウクライナに配備されるSU-24

SU-24は、運用開始されたのが1975年であり、すでに40年以上が経過しており、かなり旧式化が進んでいる。

後継機としてSU-34が登場しているが、配備は大幅に遅れており、現在でも57機を保有するにとどまっている。

そのためSU-24は、今後もしばらくの間は戦闘爆撃戦略の中核として、運用されていくことになるだろう。

現在ロシアとウクライナの間では、連日激しい戦いが繰り広げられている。

そしてSu-24は、その両国の間で使用されている。

元々、ソ連という同じ国であった人達が、同じ兵器を使い戦っているのである。

現在ウクライナはアメリカからレンドリース法により多くの武器や各種物資の支援を受けている。

しかしこのレンドリース方は、かつてナチスドイツの侵略を受け、国家存亡の危機に晒されていたソ連に対して、同じアメリカから供与を受けたものである。

かつては自国を助けたアメリカの支援が、今度は自国と戦争をしている相手国に対し行われているのである。

歴史は繰り返す、そしてその時の状況により立場は入れ替わる。

戦争の行く末は先の見えないことばかりなのである。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!