各国がレーザー兵器を実用化!その威力と仕組みとは?中国は歩兵用レーザー銃も開発か?
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人類は100年以上にわたり、機関銃や機関砲などの実弾を武器としてきた。

しかし、近年SF映画やアニメに頻繁に登場するレーザー兵器の開発を各国は進めている。

実際のレーザー兵器は視覚で確認することはできない。

レーザー兵器の真髄は、一つの小さな点にエネルギーを集中させ、標的を高温化して無効化することだ。

日本においても、試作機をテストサイトに搬入し、今後3年間にわたり試験を行い、実用化を目指すと述べている。

しまかぜ

アメリカ、中国、イスラエルのレーザー兵器の動画もあるよ!

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アメリカ海軍がレーザー実験に成功

米海軍は12月10日、ペルシャ湾に展開している艦船からレーザー兵器を発射し、その実験に成功したと公表した。

海軍研究局が公開した映像には、レーザー兵器が海上で小型船や無人機をターゲットにし、それらを破壊する光景が収められている。

このレーザー兵器は、赤外線ビームを用いて標的を破壊する。

レーザー兵器の発射実験は輸送揚陸艦ポンスを用いて、数ヶ月間にわたり実施された。海軍研究局によれば、システムは無事に稼働したという。

ゲーム機のコントローラーのようなもので操作されたレーザー兵器は、ポンスに向けて突進する小型船上の標的に命中した。

別の実験では、無人機を狙い撃つことで、これを撃墜した。

さらに米海軍は数少ないレーザー搭載艦を2021年から日本に配備している。

アーレイバーク級駆逐艦55番艦のイージス艦「デューイ」は、レーザー兵器システムを装備しており、横須賀母港とする第七艦隊に所属している。

これはODINと呼ばれるもので、ドローンを含む無人航空機、ミサイル、無人水上艇等のカメラやセンサーを無力化することが可能だ。

このレーザー兵器は20mm近接防御システムがあった位置に設置されている。

アメリカ海軍は1960年代から、レーザーを含む指向性エネルギー兵器の研究を進めてきた。

2012年には、駆逐艦デューイに装備された試作機が実射試験を行い、全12回の試射が成功したという結果が出ている。

アメリカ海軍はレーザー兵器を近接防御用途に利用することを検討しており、従来のバルカン砲による近接防御システムに代わり、ドローンや接近するミサイルに対処することを目指している。

出力は可変式で、光による目つぶし効果のほか、高エネルギーレーザーによる直接的な破壊までが可能だ。

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イスラエルのアイアンビーム

イスラエル防衛省はレーザー兵器を用いたユニークな防空システム「アイアンビーム」の試験を行い、上空からの攻撃ミサイルやドローンに対する防御の一環としてレーザー光線を用いて撃墜することに成功した。

その撃墜の様子を捉えた映像も公開されている。

ベネット首相は自身のツイッターアカウントを通じて、「我々イスラエルはついに”アイアンビーム”の試験を成功させた。このシステムは世界初のエネルギー兵器システムであり、ミサイルや攻撃ドローンを一発3.5ドル(約500円)で撃墜することが可能だ。」と述べている。

しかしながら、4〜5秒の照射時間が必要なため、充分な旋回速度を考慮に入れると、一基だけでは飽和攻撃に対応するのは難しいだろう。

イスラエル軍には、すでに「アイアンドーム」なるミサイル迎撃システムが存在し、約3000発のロケットや攻撃ドローンの9割を阻止していたという報告がある。

このシステムは全世界の中でも最先端の防空ミサイルシステムの一つとして知られ、その迎撃率は90%と極めて高い。

2021年5月にパレスチナから発射されたロケット弾をアイアンドームが連続して迎撃した映像がSNSを通じて広がり、その存在は一気に知れ渡った。

アイアンドームは、地上の人々や建物への攻撃を避け、被害を最小限にすることがその目的だ。

ロケット弾やドローンをレーダーで探知すると、地上から迎撃ミサイルが発射され、大規模な被害が生じる前に上空で爆破する。

そして新兵器アイアンビームは、アイアンドームよりもコストが低く、開発や運用も容易である。

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中国のレーザーがアメリカの衛星を狙う

中国が強大なレーザー兵器を保有しているという主張は、ブラックスカイプロジェクトの衛星データが裏付けている。

ブラックスカイとは人口衛星で観測したデータを軍や政府機関に提供する機関である。

ブラックスカイの衛星は地球遠隔観測に従事している。

そのデータによると、国際的な衛星が中国の新疆ウイグル自治区にあるコルラ軍事試験場上空を飛行する度に、電磁活動の異常な増加が記録されている。

このことは、レーザー兵器が存在する確かな証拠であると、軍事専門家らが指摘している。

ブラックスカイの衛星は、軍事試験場で少なくとも2つのレーザーを検知した。

これらが対衛星兵器として使用されれば、アメリカの衛星技術の大幅な進歩を奪う可能性がある。

アメリカは、中国のレーザー兵器が戦闘中のアメリカの衛星を破壊、妨害し、更には、アメリカの衛星を電子的に偵察する可能性を懸念している。

その結果、中国がアメリカの最も秘密の情報データにアクセスする可能性がある。

また、中国が現在開発中のものは、レーザーアサルトライフル「ZKZM-500」である。

これは800m先の目標を狙撃し、照射した燃焼物を燃やし、人間の皮膚を炭化する恐ろしい武器である。

口径15mmでAK-47とほぼ同じ重さ3kg、射程距離800mで自動車やボート、飛行機にも取り付け可能だ。

このレーザー兵器の価格は約166万円で、巨額の軍事費と比較すれば取るに足らない金額だ。

リチウムイオン電池は2秒間の射撃が1000回撃てる長寿命である。

人質が取られている状況では、部隊が救助に行く中、ガラスを透過して犯人を狙撃することも可能である。

軍事作戦でも利用可能で、その光線は飛行場のガスタンクを爆発させるほど強力だ。

レーザーウェポンの弱点

レーザー兵器は絶対的な強さを持っているわけではない。

特に、水蒸気や煙など大気中の粒子によって強度が希釈されるという欠点が存在する。

さらに、目標との距離が長ければ長いほど、レーザーの力は弱くなる。

さらに、レーザー攻撃は高速飛行するミサイルに対して一定時間照射し続けなければならない。

爆発で破壊力を即座に発揮するミサイルとは違い、レーザー攻撃の効果を得るには一定時間の安定したレーザー照射が不可欠だ。

つまり、超高速で動くミサイルをレーザーで迎撃することは容易ではないだろう。

しかし、レーザーの最大の利点は低コストだ。

ミサイルの価格が数千万円から数億円するのに対し、レーザーの1回の照射に必要な費用は数百円だ。

電力がある限り弾薬切れの心配はなく、日本政府が課題とする弾薬の確保にも資する。

ただし、威力や射程には課題があるため、これが実用化のハードルとなる。

現段階では、小型ドローンや近距離で使用される迫撃砲弾などに限定されると見られている。

レーザー兵器の技術的進歩は今後もますます競争化が激しくなるだろう。

次の動画では、日本の2大企業が開発したレーザー兵器について解説しよう。

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