F-22ラプターステルス戦闘機

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

世界最強といわれるステルス戦闘機F-22ラプター

F-15の後継機としてアメリカロッキードマーチン社とボーイング社によって共同開発されたステルス戦闘機で、ラプターとは猛禽類(もうきんるい)を意味するコールサインだ。

ステルスとは敵のレーダーや赤外線センサーに探知されにくい特殊な機体の形状と塗装が施された最先端技術である。

世界一のステルス性能と巡航速度で音速を超えるスーパークルーズ能力を持っことから、現在の戦闘機の中では世界最強といわれている。

今回はF-22ラプターの驚異のステルス性能と最先端技術を搭載したスペック、多発した墜落事故の原因などについて解説していこう。

しまかぜ

空の支配者と言われる「F-22ラプター」の戦闘力を動画でも解説してるので最後に見てね!

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F-22ラプターのステルス性能

f22

アメリカ空軍は当初F-22ラプターを750機配備する予定であったが、冷戦の終結や開発の遅れから187機となっている。

生産数が大幅に減ったことでコストが高騰し、1機あたりの価格はなんと350億円以上とされている。

ちなみに世界一高い航空機はB-2ステルス爆撃機で、1機が2000憶円という価格だ。

F-22ラプターの一番の特徴はそのステルス性の高さである。

レーダー反射面積が局限まで低くなるように機体は緻密に計算された特殊な形状に設計されており、RAMと呼ばれるレーダー波吸収素材により、敵のレーダー波を反射せず吸収できるようになっている。

さらに機体に当たったレーダー波は熱に変換されることで、反射波をなくすような特殊構造になっている。

この高いステルス技術でF-22ラプターのレーダー反射面積は0.0001㎡と言われている。

同じステルス機のF-35ライトニング II でさえ、レーダー反射面積は0.005㎡といわれている。

驚くべきことにF-22のレーダー反射面積は空を飛ぶ鳥や虫よりも小さい数値である。

つまり敵は、レーダーで虫を探知するよりもF-22を探知するほうが困難という結果になる。

このステルス性の高さから敵がこちらを探知する前に先に先制探知して攻撃できるため空中戦、いわゆるドッグファイトに、もつれ込む前に撃墜できるといわれている。

ステルス性を保つためにミサイルは機体内部のウエポンベイに格納され、20mm機関砲の銃口でさえ、通常は閉じられており、発射時のみ展開する仕組みである。

そのため、パイロットが発射ボタンを押しても発射までのタイムラグがあることがデメリットである。

ステルス性は下がるが、主翼にも4発の対空ミサイルと600 ガロンの燃料タンクを追加装備することができ、対空ミサイルの射程は約72kmとされている。

では、F-22のスペックはどのようになっているのか見ていこう。

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F-22ラプターの驚異の性能 スーパークルージング能力

F-22 のスペックの詳細はこのようになっている。

F-22の性能

・全長18.9m 全 5.08m 翼幅13.56m
・乗員1名
・最大速度マッハ 2.42(時速約2575km)
・巡航速度マッハ1.82(時速約1960km)
・航続距離約3200km
・【兵装】M61A2 20mm機関砲480発
近距離、中距離ミサイル 4~8発
対地攻撃時誘導爆弾2発or8発

F-22 のエンジンは通常の戦闘機が短時間に大量の燃料を使って加速するアフターバーナーを使用せずに、巡航速度で超音速を超えるマッハ 1.58~1.7で飛ぶことができる。

アフターバーナーを使用すると、戦闘機の燃料搭載量では長時間のフライトができなくなるほどの消費となり戦闘では不利な状況となる。

F-15の場合、追加燃料タンクを2分弱で空にしてしまい、フル装備の全燃料でさえ約12分で使いきってしまうほどの激しい燃料消費となる。

アフターバーナーを使用しないスーパークルーズは、従来の戦闘機では不可能とされ、長距離を高速で飛行できるだけでなく、排気口からの激しい噴射による赤外線放出量が減らせることから、赤外線追尾ミサイルの誘導を避けるメリットもある。

F-22がアフターバーナーを使用した際の最大出力は 155.7kN(キロニュートン)となる。

音速域での旋回性能は F-15よりも優れており、旋回時にパイロットにかかるG(遠心力)の負担を減らすために専用の耐Gスーツが開発された。

F-22の頭脳ともいえるCIP コンピューターは毎秒7億回の計算が実行可能であり、最適な操縦や戦闘情報などを導きだしてくれる。

システムのソフトウェアに操縦プログラムが組み込まれており、急旋回でオーバーG を超える操縦をしても、システムが自動で機体の動きを制御してパイロットが特別な操作をしなくても飛行可能領域に回復させる。

もし、パイロットが操縦中に何らかの原因でブラックアウト(気絶)したり、空間認識を失ったりした場合でも、操縦レバーから手を離せば、自動的に機体を水平状態に安定させる機能もある。

また、味方の航空機やイージス艦、陸上サイトなどとデータリンクシステムでつながっており、レーダー探知圏外の敵や味方情報の共有が可能である。

そのため、自らのレーダーを使わずに、データリンクの情報をもとに敵を攻撃することが可能となり、敵に電波を探知されることがなく、高いステルス性を維持できるのだ。

F-22ラプターは目標を約250キロ先まで探知できるAPG-77というレーダーを搭載しており、出力をあえて弱めて周波数を切り替えながら送信することで、敵をロックオンした際に相手のレ
ーダー警報装置RWRに感知されにくいようになっている。

そして、機体の整備の際にはPMAと呼ばれる携帯型整備支援装置を F-22 に接続することで、自動で自己診断が行われトラブルや不具合箇所を発見することが可能である。

整備員はこのPMAに表示された指示に従い、モジュール交換などを行うだけで整備が完了するため、一飛行時間での整備人数は1時間あたり0.3人~0.7人と省人化が図られている。

戦闘能力では、2006年に行われた「ノーザンエッジ演習」で1機も撃墜されることなく仮想敵を144機も撃墜しており、圧倒的な戦闘力を見せ付けた。

ただ、過去の模擬戦においてはFA-18G に仮想撃墜されたことがあり、世界最強の戦闘機と言えども、無敗というわけではない。

実戦では2014年9月22日、シリアにおいてテロ組織の施設空爆作戦に出撃している。

対空戦闘はなかったものの、誘導爆弾を投下しテロ組織の施設破壊に成功している。

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F-22墜落事故多発!意外な原因とは?

世界最強の名を持つF-22 は敵からの攻撃は受けずとも、過去に墜落事故が多発している。

2009年3月25日、アメリカ、エドワーズ空軍基地から北西 60km の地点で墜落事故が発生し、テストパイロット1名が死亡している。

2010年11月16日、エルメンドルフ空軍基地から北西160kmの地点でも墜落事故が発生しており、パイロットの確認はできていないが、フライトスーツの一部が発見され死亡と断定された。

2020年5月15日、フロリダ州エグリン空軍基地北東の訓練場で墜落事故が発生したが、パイロットは緊急脱出している

その後の調査によりパイロットが一酸化炭素中毒で意識障害を起こすという事案が14件報告されており、当初はエンジンの排気の一部がコックピット内に入り込んだことが原因とされていたが、調査の結果、耐 G スーツのバルブとフィルターに原因があったことが判明。

パイロットを守るためのスーツが、逆にパイロットを死に至らしめる結果となったのだ。

バナマのディンダル空軍基地付近でも墜落事故が発生したが、パイロットは無事脱出に成功している。

この基地では、2018年にアメリカを襲ったハリケーン「マイケル」により、避難できなかった22機中 17機が大破するという被害が発生している。

F-22の性能 まとめ

F-22 ラプターは高いステルス性と最先端システムで、敵航空機に探知されることなく戦闘を優位に進めることができ、一度も姿を見せないまま撃墜する。

潜水艦が海の忍者といわれているならば、空の忍者はF-22 といってもいいだろう。

アメリカの軍事機密の塊といわれるF-22 は、日本を含め海外への輸出は禁止されており、現在のところF-35 ライトニング II のように親米国であっても配備されてはいない。

沖縄嘉手納基地に暫定配備されたことはあるが、今後日本に配備される日がやってくるかもしれない。

そうなれば、日本の軍事力もさらに高くなることは間違いないだろう。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!