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最近、ウクライナ軍は、ロシア製の自爆型ドローン「シャヘド」を撃退するために、「バンパイア」と呼ばれる地対空ミサイルシステムを利用したことが明らかになった。
シャヘドは、主にウクライナの重要なインフラストラクチャや都市を狙ってロシアによって投入されており、イランが開発したこのドローンは、その自爆機能により特に危険視されている。
しかし、バンパイアシステムの導入により、これらの脅威に対する迎撃が可能となったのだ。
公開された映像では、バンパイアシステムが機能して敵ドローンを効果的に破壊し、その墜落する様子が確認できる。
今回は、ドローン攻撃を無効化する新しい兵器における、驚くべき仕組みと性能について解説しよう。
この記事に書かれている内容は
【ウクライナ実戦配備】バンパイアシステムでロシアドローンを撃退!
このシステムは、アメリカの軍需企業が開発したもので、その最大の特徴は車両に依存しない汎用性にある。
軍の戦術車両だけでなく、荷台があれば民間の非戦術車両にも搭載可能であり、装備していない車両も即座に高度な対空車両へと変換する能力を持つ。
このシステムは、監視カメラと70mmロケット弾で構成されており、ピックアップトラックなどにも装備可能。
取り付けは2人で約2時間と迅速で、運用には1人のオペレーターだけが必要だ。
ランチャーには4発の高度なレーザー誘導ミサイルが装填されており、通常のレーザー誘導ミサイルに比べてコストは3分の1、重量も3分の1に抑えられている。
ただし、威力はやや劣るため、主にドローンやその他の小型機に対して使用される。
しかし、ミサイルには近接弾頭やエアバースト弾、さらには高火力弾やHEAT弾など、様々な弾頭を装填することができるため、柔軟性が高い。
地対空だけでなく、地上の車両攻撃にも対応可能で、戦車以外の車両なら撃破が可能だ。
有効射程は5km以上と、対戦車ミサイルと同等で、敵の警戒車両を排除する偵察任務にも最適だ。
ウクライナの防空網は、大型のパトリオットミサイルシステムや、空中のドローンを対象とした小口径の機関砲など、様々な装備で構成されている。
バンパイアシステムは、ロシアによる持続的なドローン攻撃に対抗するための費用対効果に優れた手段として評価されている。
現にウクライナではすでに14機が実戦配備され、ロシアのドローン攻撃に効果的に対処していることが確認されている。
【最新兵器】民間車両も対空戦力に!新型モバイル防空システム
一方、ホルムズ海峡での最近の事件が、現代戦の新たな局面を浮き彫りにしている。
米海軍は、この戦略的に重要な海峡を通過する際、MADISと呼ばれる海兵隊防空統合システムを使用してイランのドローンを撃墜した。
MADISは、もともとアベンジャー防空システムに似た規模の装備をコンパクトな4輪車両に搭載しており、高い機動性を誇る近距離防空システムである。
このシステムは、2台の全地形対応車両で構成されている。
1台が指令ユニットとして機能し、もう1台には複数のセンサーと妨害電波を発する装置が装備されている。
迎撃を担当する「MADIS Mk1」とレーダー警戒・指揮を担当する「MADIS Mk2」が組み合わせられており、それぞれが単独でも対空戦闘を行う能力を有しているが、基本的にはペアで運用される。
JLTV (統合軽戦術車両)に搭載されることで、前線での迅速な展開が可能となり、即座に対空防御を行うことができる。
MADISの配備により、前線部隊は画期的な防空能力を手に入れた。
このシステムは、高度数十メートルを飛行するドローンを遠距離から探知し、識別することができる。
特に注目すべきは、MADISがドローンに対して直接的な物理的攻撃だけでなく、電子戦を駆使して敵の操縦系統を乗っ取り、飛行経路を変更させる能力を持っている点だ。
これにより、ドローンを発射地点まで送り返したり、バッテリー切れになるまで動きを停止させることも可能だ。
車両に搭載されているため、必要に応じて迅速に移動でき、レーダーと電子戦装備を使用してもほとんど音を立てることがない。
このため、敵に察知されることなく効果的に作戦を展開することができる。
過去のアベンジャー防空システムが主に低空を飛行する攻撃ヘリコプターを迎撃対象としていたのに対し、MADISは現代の戦場で増加するドローンの脅威に特化して設計されている。
このシステムの運用により、敵のドローンがもたらすリスクを大幅に減少させることが可能となり、前線部隊の安全性と戦術的な柔軟性が向上している。
MADIS Mk1は、主に低空を飛行するジェット戦闘機や攻撃ヘリコプター、小型固定翼ドローンといった目標を迎撃するために設計されている。
30mm 機関砲 M230LF ブッシュマスター
スティンガー携行地対空ミサイル (車載仕様)
可視光/赤外線光学システム
電子戦システム
このモジュールは30mm機関砲を装備しており、これには近接信管弾も用意されているため、直撃しなくても近くで爆発して小型ドローンを効率的に撃墜することができる。
この特性は、特にマルチコプター型のドローンなど、小型で敏捷な目標に対して有効だ。
一方、MADIS Mk2は基本的にレーダー警戒とMk1への指揮を担当する役割を持つが、これにも自防能力が備わっている。
MADIS Mk2にはミニガンが装備されており、これによって低い高度を飛ぶマルチコプター型のドローンなども自力で対処することが可能である。
7.62mm ミニガン (6銃身ガトリング機関銃)
360度レーダー
指揮管制通信システム+
可視光/赤外線光学システム
電子戦システム
現在の海兵隊における調達予定では、MADIS Mk1とMk2がそれぞれ131両ずつ、合計262両が予定されており、全地形対応車両であるJLTV (統合軽戦術車両)に搭載される。
さらに、360度レーダー、光学システム、電子戦装備のみを積んだ軽量版MADISも用意されており、様々な作戦ニーズに応じた柔軟な運用が可能となる。
このようにMADISは、その構成の柔軟性と高い戦闘能力を生かして、現代の戦場における空中脅威から部隊を保護するための重要なツールとなっている。
これにより、敵の空中攻撃を効果的に抑制し、戦場における我々の部隊の生存率と戦闘効率を向上させることができるだろう。
【米海兵隊】LMADISでドローンを無力化!LMADISによる通信遮断テクノロジー
米海兵隊が開発した防空統合システム「LMADIS」は、従来の弾道兵器に代わる革新的なエネルギー兵器を採用している。
このシステムは、電波信号を利用して敵の無人機を無力化することに特化しており、物理的な破壊力を用いずに、敵機の通信を遮断することで機能を停止させる。
最近、このシステムは実戦での初成功を記録した。
事例としては、米海軍の水陸両用攻撃艦USSボクサーが中東のホルムズ海峡を航行中に、ドローンが近接。
「再三の退去勧告」を無視して約900メートルの距離に接近してきた際に使用された。
無人機が接近を続けたため、LMADISが発動され、無人機とその操縦源との間の通信を遮断し、無力化に成功した。
LMADISは、センサーを搭載したユニットが情報を集め、それを指令と制御を担当するタブレット装置に送信する。
オペレーターはこの情報を基に無人機を追跡し、妨害電波を発して敵機の操作を妨害する。
LMADISの周波数の幅を広げることで、ターゲットの電波を効果的に妨害する技術は、まるでダーツで多くの矢を投げることにより的に当てやすくなるのと似ている。
この方式により、イラン製無人機の電子システムを破壊し、アメリカの指向性エネルギー兵器として初めて敵の動きを完全に止めた事例がある。
ただし、このシステムは無人機を直接撃墜するわけではなく、時には妨害を感知した無人機が基地へ戻るなどのデフォルトの行動を取ることもある。
また、LMADISは完全自律型の無人機に対してはその効果を発揮しにくい。
これらは元々通信電波を使わないため、電波妨害が無意味であることが多い。
さらに、大型の無人機に対しては通信を妨害することができても、それだけでは破壊には至らないのだ。
また、LMADISの使用にはリスクも伴う。
攻撃対象となるエリアでの誤作動により、たとえばアメリカ軍のヘリコプターが飛んでいる場合、友軍の飛行体にも妨害電波が及ぶことで、味方の通信をも遮断してしまう可能性がある。
近年のテロリズムの手法は進化し、無人航空機を利用した遠隔攻撃が一般化している。
特にドローンを活用した攻撃は、その低コストと侵入しやすい特性から、テロリストにとって魅力的な選択肢となっている。
技術が進むにつれて、爆発物を搭載可能なドローンも登場し、攻撃者にとってはリスクの少ない手段となっているのだ。
これらのドローンが戦闘目的で飛来しているのかどうかの判別が難しく、時には一般市民へのリスクも伴う。
このような脅威に対抗するため、アメリカ海兵隊が採用しているMADISシステムは、自軍及び友軍を守るための重要な手段である。
次の動画では、ドローンを無効化するレーザー兵器の性能について解説しよう。
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