【ブルーインパルス】オリンピックでも飛行!パイロットは倍率26倍以上の狭き門!
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航空自衛隊のエリートパイロット「ブルーインパルス」

まさに精鋭中の精鋭で選ばれし者のみが、その操縦桿を握ることが許される狭き門だ。

そのパフォーマンスは圧巻で、航空祭には20万人以上もの人が訪れ、パイロットたちのサイン会には多くの女性ファンが並ぶ。

彼らは、頭脳だけでなく、飛行特性、身体能力、精神力などすべてを兼ね備えており、そう簡単になることはできない。

東京オリンピックの開会式でもブルーインパルスによるパフォーマンスを見ることができ、初めて目にする人も多いだろう。

今回は、航空自衛隊が誇るブルーインパルスの編成や歴代の機体、パイロットになるまでの厳しいさや給料などについて解説していこう。

しまかぜ

見る人を釘づけにするブルーインパルスの曲技飛行を動画でも見てね!

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航空自衛隊ブルーインパルスの編成

ブルーインパルスとは、航空自衛隊という存在をより多くの人々に知ってもらうため、広報活動を主な任務としてイベントなどでアクロバット飛行(展示飛行)をする専門の部隊である。

なおブルーインパルスは部隊の愛称で、正式名称は第4航空団飛行群第11飛行隊である。

大空という広大なフィールドで繰り広げられる圧巻のパフォーマンスは、それを見上げる人々の心を鷲掴みにする。

パイロットたちの高度なフライト技術による完璧なシンクロ飛行やダイナミックな回転飛行、さかさまに飛ぶ背面飛行、さらにはスモークを使って空中にハートを描き射抜くというロマンティックな演出まで。

この活動の目的は少しでも航空自衛隊に興味を持ってもらうための試みであり、実際にブルーインパルスの展示飛行を見て入隊を希望する者や女性ファンの追っかけもいるほどの人気の高さである。

いわばブルーインパルスは航空自衛隊の広告塔なのだ。

そんな第11飛行隊は現在6機の機体で編成されており、1機につき1~3人のパイロットが在籍している。

ブルーインパルスのパイロットは“ドルフィンライダー”、整備員は“ドルフィンキーパー”と呼ばれるが、これはブルーインパルスに使われている機体“T‐4”の愛称がドルフィンであることに由来するものと思われる。

ブルーインパルスへの異動は「本人による希望」と「命令による異動」とがあり、任期は3年。

1年目は演技の習得に励み、本番の際にはナレーションを担当したり、後席に搭乗することがある。

そして2年目にようやく展示飛行を行うことができ、3年目には展示飛行を行いつつ、1年目のパイロットに演技の指導を行う。

ブルーインパルスの任務は展示飛行のみであり、普段のミッションはアクロバット飛行の習得やウォークダウン・ウォークバックの訓練である。

ウォークダウンとはパイロットが機体の発進手順を観客に見せるためのショーのことで、ウォークバックは機体を駐機させた後パイロットが降りて整列するまでのショーのことである。

では、続いてブルーパルスの航空機のスペックについてみていこう。

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ブルーインパルスの機体の性能

ここからはブルーインパルス歴代運用機についてみていこう。

1960年~1981年まで、初代機として活躍し続けた初代ブルーインパルス“F-86F”

F‐86は航空自衛隊設立の際にアメリカから供給された主力戦闘機である。

また東宝映画「今日もわれ大空にあり」に撮影協力したことがきっかけで、東宝デザイナーによる新塗装案が決定・実装された。

続いて、1982年~1995年まで2代目として活躍していたT‐2。

T‐2は国産初となる超音速高等練習機である。

国産機であることと、操作性や安定性に優れていることからブルーインパルス用に選ばれたT‐2だが、先代のF‐86と比べると旋回半径が大きく、演技に間延び感が生まれてしまった。

この間延び感を解消するため、当時5機編成だったところにソロの1機を追加し、現在の6機編成となった。

この機体の塗装案は一般公募によって行われ、2055件もの応募の中から女子高生4人グループによるデザインが採用された。

そして、現行の3代目ブルーインパルスT‐4は1996年から現在まで活動を続けている。

T‐4は機体のフォルムからドルフィンという愛称で親しまれている国産の中等練習機である。

この機体の塗装案もT‐2同様に一般公募で行われ、ブルーインパルスの熱狂的ファンであり精神科医の斉藤章二氏のデザイン案が採用さ、現在でも使用されている。

現在使われているT‐4のスペックはこのようになっている。

T-4のスペック

全幅約 9.9m 全長 13.0m 全高 4.6m
自重約 3.7t
最大速度 マッハ約0.9(約1,040km/h)
実用上昇限度 約15,000m
最大航続距離 約700nm(約1,300km)
価格 約25億円

機敏な動きが求められるため、コンパクトな機体になっており、最大速度は音速は超えないもののマッハ0.9まで出すことができる。

さらにブルーインパルス仕様にするための改修費用が約2億3700万円と言われている。

男性なら一度は憧れたことがあるパイロットであるが、ブルーインパルスのパイロットになるには非常に難関が待ち構えている。

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26倍率!ブルーインパルスのパイロットになるには

ブルーインパルスの展示飛行に憧れて航空自衛隊への入隊を希望する者もいるが、入隊後どうすればブルーインパルスに所属することができるのだろうか?

まず航空自衛隊への入隊方法は3通り。

①航空学生として入隊

②防衛大学を卒業して入隊

③一般幹部候補生の飛行要員として入隊

①、②の場合は18歳以上21歳未満でなければならず、③の幹部としてスタートする場合は22歳以上26歳未満でなければない。

しかし大学院を修了した者であれば28歳未満まで応募が可能となる。

ちなみにブルーインパルスのパイロットは6割以上が航空学生の出身である。

航空学生は入隊後の約2年、一般教養や航空工学などの専門的知識の教育を受ける。

その後は実際にプロペラ機や練習機などで操縦訓練を受け、ようやくパイロット資格であるウィングマークを取得することができるのだ。

しかし、ウィングマークを取得したからと言ってすぐにブルーインパルスに入れるわけではない。

航空自衛隊の階級を大きくわけると空士、空曹、幹部という階級になる。

それぞれが、さらに細かい階級に分けられるがブルーインパルスのパイロットに空士が選ばれることはない。

つまり、ブルーインパルスのパイロットになるためにはある程度の階級にならなれけばならないのだ。

3等空佐前後が多く、一般の会社でいえば課長や係長に相当する。

ブルーインパルスへの選出には操縦技術が優れていることはもちろん、協調性・社交性にも優れていることが求められる。

協調性は高度なチームワークに必要不可欠であり、社交性は広報部隊に所属する者として多くの人々と接する機会が多いために必要なのである。

そしてブルーインパルスへの選出は全国の戦闘機部隊から行われる。空自のパイロットに選ばれるのは26倍率を潜り抜けた者のみで、さらにそこからブルーインパルスへの難関が待ち構えている。

ちなみに、ブルーインパルスの隊員の給料は、F-15など他の戦闘機乗りと同じで、階級や任務のよるが付き40~50万円前後である。

このようにブルーインパルスのパイロットになるのは容易ではないが、それゆえに隊員たちは第11飛行部隊に強い憧れを抱き、また選ばれた者たちはその喜びと責任感から、圧巻のパフォーマンスを我々に披露してくれるのだ。

航空自衛隊ブルーインパルス まとめ

素晴らしい操縦技術により人々を空へ釘付けにするブルーインパルス。

華やかな部隊であるがゆえにブルーインパルスのパイロットになることは難しく、だからこそロマンを感じる者も少なくないのだろう。

栄誉あるブルーインパルスに選ばれた隊員たちも、最初は今までにやったことのない操縦技術に戸惑うそうだ。

しかし3年の任期を終えて元の部隊に戻るころには操縦技術は飛躍的に向上し、同僚のパイロットから驚かれることも少なくないという。

また今までに女性隊員でブルーインパルスのパイロットになった者はいないが、航空自衛隊は平成27年に女性自衛官の戦闘機及び偵察機への配置制限を解除している。

これにより、今後はブルーインパルスのパイロットに女性隊員が選ばれる時代が来るかもしれない。

ブルーインパルスの今後の活躍に更なる期待が寄せられるだろう。

 

 

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