F-35戦闘機が自衛隊に配備!驚異のステルス!墜落とハッキング事件!
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ロッキードマーチン社の最新鋭ステルス戦闘機「F-35 ライトニング II」

アメリカが8カ国から支援を得て開発に至った、初の国際ステルス戦闘機だ。

今までのように極秘扱いとされてきたステルス戦闘機とは違い、多くの親米国に輸出されている。

F-35ライトニングIIHD壁紙無料ダウンロード | Wallpaperbetter

その名前の由来は第二次世界大戦で活躍した P-38ライトニングにちなみ、つけられている。

P-38 (航空機) - Wikipedia

日本ではF-4、F-15 戦闘機の後継機としてF-35Aを105 機、F-35Bと合わせると合計147機が配備される予定である。

F-35Bは垂直着陸が可能で、護衛艦「いずも」「かが」に搭載される予定である。

その予算は関連機材やシステムを含めると231億 1000万ドル(約2兆 5000億円)にも及ぶ。

F-35 には3つのタイプがあり、その違いは、A(アルファー)が通常離陸型、B(ブラボー)が短距離離陸・垂直着陸型、C(チャーリー)が空母で運用される艦載型となっている。

Why the Navy will deactivate an F-35 Squadron next year

現在のところ、この3タイプを保有しているのはアメリカだけとなっていて、空軍が A (アルファー)、海兵隊が B(ブラボー)、海軍がC(チャーリー)といった運用をしている。

F-35 の1機あたりの価格は非常に高価で100 億円前後となっており、当初アメリカは 2456機もの配備を予定していた。

しかし、冷戦の終了に伴い、その数を 1763機まで減らしており、2020年現在で256機が完成している。

日本では海上自衛隊の護衛艦「いづも」が空母化のために改修工事に入り、2025年予定でF-35Bが発着艦できるようになる。

いづもの2番艦「かが」についても、同様の改修工事が行われ2026年から運用開始予定である。

今回は、軍用機の最先端技術であるステルス戦闘機F-35についてのスペックやステルス技術、日本での墜落事故や中国によるF-35の機密データハッキング事件などについて解説していこう。

しまかぜ

F-35のスペックやタイプの解説を動画で見られるので、最後までみてね!

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敵のレーダーから身を隠せ!驚異のステルス技術とは?

Nothing can escape from this new Chinese quantum radar, not even stealth jet

まず、F-35のスペックを解説する前に、ステルスとは何なのかを解説しよう。

ステルスとは軍事技術の一種であり、かんたんに言えば航空機や艦艇、車両などを敵から見つからないようにする技術だ。

戦車が森林のような迷彩柄にしたり兵士が雪原で白い戦闘服を着たりするのも初歩的なステルスであるが、現在の戦闘はレーダーを使って敵を捜索するのが常識である。

ステルス迷彩

そのレーダーに自らの姿を映らなくすることがステルス技術である。

機体全体を複雑な平面や曲面で組み合わせ、つなぎ目をなくし、敵の電波を吸収するカーボン複合材を塗装することで、レーダーの反射を抑制し探知できなくする技術のことである。

1991年1月 湾岸戦争で活躍したステルス戦闘機 F-117 のレーダー反射面積はF-15の1000 分の1といわれている。

Lockheed F-117 Nighthawk - Wikipedia

また 2005年から配備が開始された世界最強の戦闘機の名を持つ F-22ラプターのレーダー反射面積は小鳥よりも小さいというデータがある。

F-22 stealth fighter jet unhackable because of old operating system - Business Insider

F-22

F-35のレーダー反射面積は 0.005㎡と言われており、これは F/A-18の35分の1~70分の1という数値だ。

ステルス性能はF-22には及ばないものの、F-35のエンジンは単発なので、機体はF-22よりもコンパクトになっており、目視での発見をより困難としている。

F-35 Norway | Lockheed Martin

F-35

艦艇においては、アメリカ海軍のズムウォルトにステルス技術が施されており、186mという船体サイズにもかかわらず、レーダー反射面積はイージス艦アーレイバーク級の 50分の1となっている。

US Navy's first Zumwalt-class destroyer begins sea trials

実際に船舶がズムウォルトをレーダー探知した際、15mほどの船と認識したという証言もある。

そんな驚異のステルスをまとったF-35のスペックを見てみよう。

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F-35のスペックAとBの違いとは?

F-35A のスペックは次のようになっている。

F-35A のスペック

・全幅 10.67m
・全高 4.39m
・機内燃料8278kg
・最大速度マッハ1.6
・戦闘行動半径1093km以上
・航続距離 2222km
・兵装25mm ガトリング砲、対空ミサイル、対地ミサイル
・乗員1名

F-35Aは通常離着陸型のため、滑走路がない場所では離着陸することができない。

一方、F-35B はエンジン排気ノズルを下に向けることで垂直着陸することが可能なため、空中でホバリングしたり、滑走路がない場所や艦艇に降りたりすることが可能である。

機体のサイズはほぼ変わらないが、F-35Bは構造が複雑になった分、価格が高く、戦闘行動範囲が833km、航続距離が1667km と小さくなっており、兵装も少なくなっている。

搭載するセンサーやネットワーク戦能力は、現在の戦闘機の中では最高レベルとされている。

外部からの情報を受信するために、秘匿性と信頼性が高い高速通信データリンクを備えており、ネットワーク戦闘では、F-35 が上空から遠距離で探知した敵航空機やミサイル情報をイージス艦に送信して、イージス艦の対空ミサイルで撃墜するという共同攻撃も可能となる。

F-35は3タイプとも、150 マイル(約 241km)の距離をアフターバーナーなしで、マッハ 1.2で飛び続けることができるスーパークルーズ能力をもっている。

ミサイルについては、ステルス性を確保するために通常は機体の内部に格納されており、最大で8トンの兵装を装備することができる。

またコックピットはパイロットが装着する HMD (頭部装着型ディスプレイ)により、360°全方位の視界をカバーできる「ストライクアイ」というシステムが装備されている。

戦術データや飛行状況などがヘルメットのバイザーに映しだされることで、バイロットは常に戦術状況を把握することができ、電子装備ではF-22 ラプターよりも優れている。

武器については、固定武装が25mmガトリング砲で、その他のミサイルはミッションによって換装が可能となっている。

空対空ミッションでは左右合計4本のミサイルを装備でき、空対地ミッションでは2000ポンド(約900キロ)の爆弾を2発と中距離対空ミサイルを2本装備できる。

また、2016年8月に行われた演習「ノーザン・ライトニング」では一度も探知されることなく、1機で27機ものF-16を撃墜することに成功しており、圧倒的な戦闘力を見せつける結果とな
った。

ちなみに同じステルス機であるF-22ラプターは144機の仮想敵を一度も撃墜されずに全滅させている。

U.S. F-35Bs Make Combat Debut; UK Sea Trials Under Way | Defense News: Aviation International News

実際の任務では、2018年9月27日、アメリカ海兵隊所属のF-35B が空爆作戦を決行した。

洋上の強襲揚陸艦「エセックス」から発艦したF-35Bはアフガニスタンの反政府武装勢力「タリバン」を爆撃しており、これが初の実戦となった。

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F-35墜落と機密データハッキング

2019年3月、F-35は三沢基地の第302(さんまるに)飛行隊に実戦配備された。

ところが、翌月4月9日19時27分、青森県東方太平洋上を飛行中のF-35A が突然レーダー航跡から消失し行方不明となった。

捜索の結果、機体の一部が海上で発見されたことから墜落と判定

残念ながらこの墜落事故で 302(さんまるに)飛行隊所属の優秀な3等空佐のパイロットと1機の機体を失う結果となってしまった。

墜落の原因はパイロットの「空間識失調」による可能性が高いとし、安全教育や対応訓練、全機特別点検を行ったのち、8月1日から再飛行を開始した。

また、2009年アメリカ国防総省からF-35に関する機密データが中国のハッキングにより盗まれるという事件が発生した。

ハッキングされたデータはレーダー関係や電気系統、設計情報とされており、中国が開発中のステルス機 J-31の機体形状が似ていることから、そのデータが利用された可能性があるとも言われている。

中国空母艦載機に欠陥=墜落事故4回 - IT技術とその周辺

さらに 2014年6月28日にはカナダ在住の中国人実業家「ス・ビン」が国防産業にハッキングし逮捕されている。

他にも、F-35 の開発に携わった中国人技師、ユーロンがエンジンに使用されたチタン合金を持ち出そうとして逮補されている。

F-35はスパイ活動による情報流出が多々起こっており、ステルス技術の基幹部分やエンジン図式、噴射ガスの冷却方法など、機密ともいえる重要な情報が流出していることから、弱点が研究され中国との戦闘の際に優位性が損なわれる可能性がある。

F-35 これからの活躍と任務

F-35 ライトニング II は第5世代戦闘機として開発され、初の輸出可能ステルス機である。

日本の三沢基地にも配備され、アメリカで製造された4機以降は、愛知県の三菱重工「小牧南工場」で2015年から組み立てが行われている。

空対空のほか、対地攻撃能力もあり、電子装備は F-22ラプターを超えており、今後2070年までという長期間の運用が計画されている。

航空自衛隊が F-35をどのように運用するかは未定ではあるものの、海上自衛隊の護衛艦「いずも」に艦載機としての運用が決まっていることから、アメリカ海兵隊のように陸上自衛隊の水陸機動団への航空支援が考えられる。

また、「いずも」を中心とした艦隊に攻撃してくる敵に対して、艦隊防空の任務も与えられる可能性はある。

どちらにせよ、F-35が日本に実戦配備されたことにより、我が国の防衛力が上がったことは言うまでもない。

これからのF-35の活躍に期待したい。

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