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中国海軍に対抗して、年間2隻というハイペースで建造が行われている海上自衛隊の新型護衛艦FFMであるが、船体構造上の欠陥があることが判明した。
船体の一部に海水などが溜まりすい箇所があり「これは設計上のミスではないか?」と指摘されている。
そのため、計画では22隻同じタイプのFFMを建造する予定であったが、現在の「もがみ型」は12隻で終了し、残りの10隻は新型FFMが誕生することになった。
今回は、海上自衛隊の最新鋭フリゲート艦の特徴と中国海軍のフリゲート艦が装備している新型ミサイルの特徴について解説していこう。
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海上自衛隊のフリゲート艦「もがみ型」の特徴
海上自衛隊の新しいフリゲート艦、FFM(Multi-Mission Frigate)は、従来の護衛艦と比較して、さまざまなコンセプトと任務内容に基づいて設計されている。
もがみ型は基準排水量が3900トンで全長133メートル、全幅16.3メートルと、従来の護衛艦と比べて船体がコンパクトになっており、人員も約90名で、従来の護衛艦の半分程度の人数で運用できるように自動化が強化されている。
この新しい艦種の主な目的は、対潜・対艦・対空戦闘を効果的に遂行することに加え、海にまかれた機雷を爆破する機雷戦にも使用される従来にないコンセプトで設計された護衛艦だ。
FFMは、掃海艇と比較して、より大きな範囲を掃討することができるほか、機雷を掃討するだけでなく、機雷を敷設することもできる。
そのため、FFMは多機能性と柔軟性が重要な要素となっている。
従来の護衛艦との違いについては、まず外観上の違いが挙げられる。
FFMはステルス性に優れた設計が採用されており、RCSとよばれるレーダー反射断面積の低減に重点が置かれている。
ステルスマストと呼ばれる特徴的なマストには、多くのセンサー類が埋め込まれている。
つまり、敵のレーダーに探知されにくい船体形状が施されている。
また、推進システムにも変更が加えられており、従来のガスタービンからディーゼルとガスタービンの組み合わせを用いた方式が採用されている。
これにより、効率的な燃費性能発揮することができる。
また、FFMの装備面でも従来の護衛艦と差別化が図られている。
主砲として、62口径5インチ砲が搭載され、対艦・対地・対空攻撃に対応している。
また、対潜戦闘能力の向上のために、新型のソーナーが採用されており、敵潜水艦の探知・追跡能力が向上している。
戦闘情報中枢とよばれるCICも、最新技術を導入しており、360度モニターが設置された円形のオペレーションルームは海上自衛隊では初となる。
CICは最新の通信システムを採用しており、艦隊や他の自衛隊部隊との情報共有や連携が容易になっている。
これにより、状況に応じた適切な戦術運用が可能であり、FFMの多機能性をさらに強化している。
また、FFMは海上自衛隊の艦艇としては初めて、機雷を処理することを可能とする無人機雷排除システム用の無人水上航走体(USV)1艇と無人水中航走体(UUV)を1機装備している。
これにより、広範囲での情報収集や敵の探知、環境調査が可能となり、より効果的な戦術運用が可能となっている。
ウクライナ戦争でも明らかとなったように無人機の運用は、人員の危険を最小限に抑えつつ、運用範囲や能力を大幅に拡大することができるため、今後は非常に重要な要素となっている。
さらに、FFMは従来の護衛艦と比較して、省スペース化や省エネルギー化にも配慮された設計がなされている。
これにより、運用コストの削減や維持管理の効率化が図られており、海上自衛隊全体の運用能力を向上させる効果が期待されている。
総じて、海上自衛隊のFFMは、従来の護衛艦に比べて高いステルス性、効率的な推進システム、そして無人機の運用能力など、多機能性と柔軟性を備えた新世代の艦艇である。
防衛省は最終的に22隻のFFMを就役させる予定で、
これからも進化し続けるであろうFFMは、我が国の安全保障を担う重要な柱となっていくのである。
では、脅威となっている中国海軍のフリゲートはどのような性能なのだろうか?
中国海軍フリゲートが圧勝する理由
中国海軍のフリゲート艦は、近年急速に進化しており、海上自衛隊よりも強力な兵器を装備している。
代表的なフリゲート艦には、「江凱(ジャンカイ)II」型フリゲートがある。
この艦艇には、海上自衛隊のイージス艦ですら対処が難しいとされる対艦ミサイルYJ-83が装備されている。
一方、海上自衛隊のFFMはすでに就役しているもののミサイルは装備されておらず、後付けで追加装備される予定となっている。
J-83ミサイルの射程距離は、約120-180キロメートルであり、この距離で敵艦隊に対して攻撃を行うことができる。
仮に、この両者が戦闘になった場合、ミサイルを装備していない海自FFMは中国海軍のジャンカイから一方的にミサイル攻撃を食らって撃沈されてしまうだろう。
この射程距離は、多くの対艦ミサイルと比較しても長射程であり、敵艦への脅威となる。
YJ-83ミサイルは、巡航速度がマッハ0.9で、最終段階ではマッハ2.5まで加速する設計となっている。
この高速飛行により、敵の防空システムに対する突破能力が高まり、迎撃がより困難になる可能性が高い。
さらに、このミサイルの導入により、中国海軍はアメリカ海軍やその同盟国に対して、遠距離からの対艦攻撃や艦隊防衛において、より強力な抑止力を持つようになった。
YJ-83ミサイルは、シースキミング飛行能力を持っており、これは海面からわずか数メートルの高さで飛行することができる能力のことである。
この低空飛行により、敵のレーダーに探知されにくく、相手の探知圏内に入る距離を短くできることからサプライズアタックが可能となる。
YJ-83ミサイルは、高い命中精度を誇り、強力な破壊力を持つ高性能の弾頭を搭載しており、1発で敵艦に大きな損害を与えることができる。
敵艦艇の船体に当たった瞬間に爆発せずに、ミサイル自体が完全に船体にめり込んだ瞬間に爆発を発生させることで、大ダメージを与える遅延信管が仕組まれている。
これらの特徴により、YJ-83ミサイルは、中国海軍の対艦戦闘能力を大幅に強化するものとなっており、アメリカ海軍や海上自衛隊など、中国の周辺国に対する脅威となっている。
特に、中国海軍のフリゲート艦や、潜水艦、陸上発射プラットフォームに搭載されることで、その脅威はさらに増大する。
このような脅威に対抗するため、周辺国は、艦隊防空能力の強化や、対潜戦闘能力の向上、さらには新型対艦ミサイルの開発など、さまざまな対策を講じている。
また、艦隊の分散配置や情報共有の強化、連携演習の実施など、運用面でも対策が求められている。
さらに、ミサイル防衛システムの導入や強化も、YJ-83ミサイルの脅威に対処するための重要な要素である。
しかし、軍事技術の進展や競争が激しく、YJ-83ミサイルをはじめとした対艦ミサイルの性能向上や新型ミサイルの開発が進む中、各国は常に新たな脅威への対策を練り続ける必要がる。
YJ-83ミサイルは、その射程距離、高速飛行、シースキミング飛行能力、対艦攻撃力など、多くの特徴を持つ高性能の対艦巡航ミサイルである。
これにより、中国海軍は、周辺国の艦隊に対して強力な脅威を持つことができる。
しかしこのミサイルが地域の軍事バランスや緊張状態に影響を及ぼす可能性もあり、各国は対策を練り続けている。
地域の安定や平和維持には、適切な抑止力の維持と国際協力が不可欠だ。
そして、それが日本の責任でもある。
次に動画では、4か国のフリゲートの性能と実力の比較について解説しよう。
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