特殊な潜水艦「Uボート・伊号・ノーチラス」世界に名を轟かせた理由
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潜水艦は、その活動自体が厚い秘密のベールに覆われており、潜水艦にしかできない特殊な任務がある。

潜水艦を自国で開発し、建造できる国は世界でも数少ない。

日本もその中の1つである。

過去には、潜水艦に単装砲を装備し、集団で襲撃するUボートや、航空機を搭載した大日本帝国海軍の潜水空母「伊号潜水艦」そして、世界初の原子力潜水艦であるノーチラスなど、特殊な潜水艦が次々と開発されてきた。

しまかぜ

特殊な装備や能力をもった潜水艦についての動画も見てね!

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ドイツの高性能潜水艦Uボート

ドイツのUボートという潜水艦の名前を一度は聞いたことがある人もいるだろう。

ドイツは第二次世界大戦が終結するまでに、13種類、1156隻ものUボートを就役させた。

兵装は魚雷のほか前甲板に88ミリ単装砲が装備されているのが特徴である。

当時は水上で行動することも多く、戦況によっては魚雷を発射する必要がないこともあり、商船などには砲による攻撃でも十分打撃を与えることができた。

第1次世界大戦中の潜水艦は現在と同じく単独行動による作戦がメインであり、連合国側の商船を撃沈する通商破壊が行われていた。

これに対処するため、イギリス海軍は商船を護衛するようになり、反撃を受けたUボートにも被害が出始めるようになった。

そんな中、ドイツ潜水艦部隊において新たな戦術である「群狼戦術」が提起された。

群狼戦術とは、その名の通り獲物を狙う狼の群れのように潜水艦が集団となって船団を襲撃するという戦法である。

この作戦の流れはこのようになっている。

①8隻以上のUボートで連合軍の船団を捜索する。

②船団を探知したUボートは司令部に対し、その位置や特徴などの情報を送信しつつ追尾する。

③追尾潜水艦は信号を送り他のUボートを集結させる。

④司令部から攻撃の命令が出たら一斉に攻撃を開始する

この群狼戦術に対し、連合国側はUボートから送信される無線の電波により位置を特定した。

また、レーダーの普及により、夜間でも浮上したUボートを探知できるようになったことから、空母や爆撃機によりUボートが攻撃されることが多くなった。

かくして、連合国側の対潜戦能力の高さに圧倒されたドイツは、1944年に群狼戦術を放棄することとなったのだ。

しかし、Uボートが撃沈した船舶の総トン数は20万トン以上と言われ、多くの商船が犠牲となった。

この戦果により、ドイツの潜水艦は高性能ということが評価され、その後、14カ国がUボートを採用することとなった。

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帝国海軍の潜水空母「伊号潜水艦」

海上自衛隊の潜水艦は世界有数の性能を誇っているが、その歴史は1905年の日露戦争にさかのぼる。

当時日本はアメリカからホランド型潜水艦を5隻導入し、研究をはじめ、1912年に初の国産潜水艦である「川崎型(波6)」を建造した。

帝国海軍は潜水艦の種類をサイズによって区別し、艦名には「伊」「呂」「波」の文字と数字が組み合わされていた。

特に伊号潜水艦では航続距離が長く、Uボートのような通商破壊作戦に適した「巡洋潜水艦」と速力性能が高く、艦隊と行動を共にできる「海軍大型潜水艦」といった分類もあった。

帝国海軍の潜水艦で特に大きな戦果は、1942年「伊168」の魚雷攻撃により米海軍の空母ヨークタウンと駆逐艦ハムマンを撃沈したことである。

その約1年後、伊168は米海軍の潜水艦スキャンプの魚雷攻撃により撃沈した。

また、日本は現在では考えられないような特殊な潜水艦も開発した。

それが「潜水空母」である。

潜水艦に航空機を搭載して、洋上から飛行させるといった構想である。

潜水艦への航空機搭載は機体のサイズの関係から、主に偵察用として運用された。

当時、イギリス海軍のM級潜水艦からカタパルトで航空機を発艦させることに成功し、ドイツのU9級潜水艦では攻撃用航空機を搭載し、ロンドンに小型爆弾を投下した例がある。

帝国海軍の潜水艦は船体上に円筒形の水密格納庫が設置され、航空機を搭載した状態で潜航することが可能であった。

任務を終えて帰還した航空機は近傍に着水後、クレーンにより吊り上げられて収揚された。

浮上後は、圧縮空気カタパルトが使用され、潜水艦上に敷かれたレールから発鑑させることができた。

日本は38隻の潜水艦に水上機を搭載し、建造当時世界最大の潜水艦であった伊400型においては3機の水上機を搭載可能であった。

水中排水量は6560トンであり、海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦4200トンを超える巨大な潜水艦であった。

また、伊351は航空機の燃料を輸送する補給潜水艦として就役し「潜補型」と呼ばれた。

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世界初の原子力潜水艦ノーチラス

現在、原子力潜水艦を保有する国は6ヶ国あり、アメリカ海軍においては配備されている全ての潜水艦が原子力潜水艦である。

その歴史を紐解くと、1947年に海軍用原子炉が計画されたことが始まりある。

この計画は、通常動力艦のように大気を必要としない潜水艦の開発は革命的な変化をもたらすとされ積極的に進められていった。

そして1954年に世界初の原子力潜水艦となるノーチラスが建造されたのだった。

ノーチラスは単なる実験艦としてではなく、実際に魚雷を装備し、攻撃能力を備えた潜水艦として就役した。

そして、1955年1月17日、原子力推進として世界初の海上運転を行い、艦上から信号灯にて「ワレ原子力ニテ航行中」という歴史的信号を送信したのだった。

翌年には、ニューロンドンとプエルトリコ間の1,381マイル(約2560km)を一度も浮上することなく、潜航状態で90時間かけて走破した。

ノーチラスのスペックはこのようになっている。

ノーチラスのスペック

全長:98m
水中排水量:4000トン
水中速力:23ノット(約42km)
兵装:53cm魚雷
雷発射管6門
搭載魚雷:22本
潜航深度:210m
乗員:105名

船体の特徴としては、現代の潜水艦には装備されていない折りたたみ式の潜舵が艦首部分につけられており、水中での運動性能の向上と安定した操縦性を発揮できるようになっている。

また、世界初の原子炉を搭載した潜水艦であることから、その周囲は分厚い放射線遮蔽壁で覆われており、重量が重くなることから、バランスを計算して艦の中央付近に配置されている。

原子炉のトラブルに備えて非常用のバッテリーが126個搭載されており、使用時には時速5kmで24時間の航行が可能であった。

ノーチラスは通常動力艦で、実現不可能な運動性能をもつ潜水艦として世界にその名を知らしめた。

その後、ノーチラスは歴史的な技術成果をもたらした潜水艦として原子炉撤去を行った後、1985年から米海軍潜水艦部隊博物館に展示されている。

特殊部隊を敵地に潜入させる潜水艦

特殊部隊や奇襲部隊は特別に訓練された兵士で構成される少数精鋭部隊で潜入や隠密行動など非正規戦を任務とする。

敵の陣地に人知れず潜入するには海から海岸まで移動する必要があり、航空機や艦艇ではレーダーで探知されるため潜水艦の出番となる。

潜水艦からの上陸作戦で最大規模といえば、1942年のアメリカ潜水艦アーゴノートとノーチラスに乗艦した211名の特殊部隊の潜入である。

当時の潜入方法は敵陣地沖で浮上した潜水艦から小型ボートを発進させ、海岸まで部隊を運ぶという方法が一般的であった。

しかし、敵に発見されるリスクが高いため、現在アメリカ海軍の原子力潜水艦にはSDV (Seal Delivery Vehicle)と呼ばれる輸送用の小型潜水艇が潜水艦上部のドライデッキシェルター内に格納されている

排水量は55トン、速力15km、航続距離230km、乗員2名、特殊部隊8名の運搬能力を有している。

一度浮上しなければならない小型ボートによる潜入とは違い、SDVは潜航状態の潜水艦から、そのまま水中を移動して敵地に向かうことができるため、発見されるリスクはかなり低いといえる。

このように、潜水艦は現在の海軍の要ともいえる兵器であり、近年は長距離巡航ミサイルや弾道ミサイルの装備も当たり前となっている。

また潜水艦から偵察ドローンを発進させるタイプもあり、これからも技術の発展とともに潜水艦の装備も変化していくだろう。

次の動画では、世界最大の潜水艦ロシアのタイフーン級の驚くべき艦内の秘密について解説しよう。

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