各国の最強特殊部隊５選！「自分を優先する者は排除」厳しい訓練と装備とは？

世界には数々の特殊部隊が存在し、その名を轟かせている。

彼らは極限状態での作戦遂行能力を持ち、国家の最重要任務を任されることが多い。

他の部隊が二の足を踏むような危険地帯にも果敢に赴き、敵を見つけ出して戦い抜く。

そして、困難な救出作戦を成功させる。

今回は、世界に名を馳せる各国の特殊部隊の厳しい訓練内容と装備、そして過去の実戦での作戦を紹介しよう。

米国ネイビーシールズの精鋭訓練とは？自分を優先する者は排除！

ネイビーシールズは、米国海軍のエリート特殊部隊であり、その名は世界中に知られている。

シールズ(SEALs)とは、SE(A)【海】、A(IR)【空】、L(AND)【陸】の頭文字を持つ、陸海空すべてで特殊作戦を遂行する能力を持つ軍隊だ。

その訓練は多岐にわたり、銃器や爆発物の取り扱い、精密射撃、偵察、ロッククライミング、隠密作戦まで含まれる。

例えば、障害走やゴムボートでの訓練、水中順応訓練などがある。

特に水中順応訓練では、志願者は両手首と両足首を縛られた状態でプールに投げ込まれ、さらにプールの底に沈んでいるフェイスマスクを取ってこなければならない。

この過酷な訓練の目的は、体力と精神力を鍛えるだけでなく、自分を優先する志願者を見つけ出し、チームワークを重視できる者だけを残すことにある。

シールズの訓練は仲間との信頼と協力が不可欠だ。

個人の能力だけでなく、チーム全体の連携が試される。

そのため、自分勝手な行動をする者は自然と排除される仕組みだ。結果として、シールズは精鋭中の精鋭が集まる部隊となる。

その一員となるためには、単なる体力だけでなく、精神的な強さとチームへの献身が求められる。

彼らの訓練は過酷を極め、「地獄の週」と呼ばれる訓練期間では、候補者たちが極限の精神力と肉体の限界に挑戦する。

5日間続くこの訓練では、睡眠不足と過酷な肉体的試練に耐えなければならない。

全ての活動は、チームワークと個人の限界を試すように設計されている。

ネイビーシールズの装備は最先端で、アサルトライフル、P226ピストル、そしてM79グレネードランチャーなどが含まれる。

これらの火器は、様々な戦闘状況に対応できるよう設計されている。

彼らは夜間作戦用にナイトビジョンゴーグルを使用し、水中作戦のための呼吸器やドライスーツも完備している。

ビン・ラディン襲撃作戦で使用されたステルスブラックホークヘリコプターは、彼らの高度な技術力を象徴している。

彼らの訓練プログラムは、常に最新の戦術や技術を取り入れており、実戦さながらのシミュレーションを通じて、迅速な対応力を養っている。

例えば、都市部での戦闘訓練や、人質救出シミュレーション、敵地への潜入訓練など、多岐にわたるシナリオが用意されている。

これにより、ネイビーシールズはどんな状況でも対応できる柔軟性と高い戦闘能力を保持している。

イギリスSAS隊員100人がウクライナへ！実戦さながらのシミュレーション訓練

SAS（Special Air Service）は、英国陸軍の特殊部隊であり、その歴史と実績は他の追随を許さない。

彼らの訓練は非常に厳しく、体力と精神力の限界を試す内容となっている。

SASの訓練プログラムには、サバイバル技術、空挺降下、極地での生存技術、近接戦闘、爆発物処理などが含まれる。

ロシア軍の侵攻が迫る中、100人以上のSAS隊員がウクライナに送り込まれ、特殊部隊に対する軍事顧問として活動していると報じられた。

彼らは対空ミサイルや戦車ミサイルの使用方法、狙撃、破壊工作などの訓練を提供している。

さらに、SASはゼレンスキー大統領の救出要請に即応するため、70人がネイビーシールズ150人と共にリトアニアの僻地にある軍事基地で夜間訓練を続けている。

彼らは常にスタンバイ状態にあり、迅速な行動が可能だ。

バルト三国の一つであるリトアニアの基地での訓練は、緊急時の迅速な対応力を養うためのものである。

SASの装備は、多様な任務に対応するためにカスタマイズ可能で、アサルトライフルやGlock 17ピストル、そしてMP5サブマシンガンが一般的に使用される。

これらの武器は、高い信頼性と精度を持ち、特定の任務に応じてサプレッサーやスコープなどのアクセサリーが追加されることが多い。

彼らは、潜入作戦用に特殊なサプレッサーや高精度スコープを装着することが多い。

また、SASは多くの歴史的な作戦でその実力を示してきた。

特に有名なのは、1980年のイラン大使館人質救出作戦である。

この作戦では、SASの隊員たちが迅速かつ精密に行動し、人質を無事に救出した。

この成功により、SASは世界中でその名を知られるようになった。

さらに、彼らは常に最新の技術を取り入れた訓練を行い、実戦さながらのシミュレーションを繰り返している。

例えば、都市部でのテロリスト掃討作戦や、山岳地帯でのゲリラ戦、砂漠でのサバイバル訓練など、様々な環境での戦闘を想定した訓練が行われている。

これにより、SASの隊員たちはどんな状況でも対応できるように準備されている。

SASの訓練と装備は、他の特殊部隊にとっても模範となっており、多くの国が彼らの技術を学び、自国の部隊に取り入れている。

彼らの戦闘技術と作戦遂行能力は、まさに世界最高峰といえるだろう。

イスラエル「サイェレット・マトカル」過酷な20カ月の選抜キャンプ！

サイェレット・マトカルは、イスラエル国防軍のエリート特殊部隊であり、情報収集と偵察を専門とする。

志願者たちは年に二回開催されるほとんど眠れない6日間の選抜キャンプに参加する。

この訓練は心理的および身体的な耐久性を試すもので、志願者は常に医師や心理学者の監視下に置かれている。

これを乗り越えて入営が許可されると、20カ月間の過酷な訓練が始まる。

訓練内容は、小型武器の取り扱い、武道、ナビゲーション、待ち伏せ、偵察など、敵陣の背後で生き延びるためのスキル習得に重点を置いている。

クライマックスは、120キロの険しい地形を行軍する「ベレーマーチ」だ。

これを完遂すると、隊員の証であるベレー帽が授与される。

しかし、サイェレット・マトカルの隊員であることは極秘であり、メンバーが公の場でその紋章を見せることは許されない。

サイェレット・マトカルの装備は、任務に応じて高度にカスタマイズされ、TAR-21アサルトライフルやDesert Eagle（デザートイーグル）ピストル、そして最新のドローン技術が含まれる。

また、ナイトビジョン装置やGPSシステムも完備されており、暗闇や複雑な地形でも迅速かつ正確に行動することができる。

エンテベ空港人質救出作戦は、乗客102名の解放を成し遂げた特殊部隊としてサイェレット・マトカルの卓越した技術と装備が最大限に活用された例である。

この作戦では、イスラエルから遠く離れたウガンダの空港で、人質を救出するという困難なミッションが遂行された。

サイェレット・マトカルの隊員たちは、迅速かつ精密な作戦行動で見事に人質を救出し、この成功は世界中で大きな反響を呼んだ。

彼らの訓練は、戦場のリアリティを追求したものであり、常に最悪の状況を想定している。

例えば、敵地での長期間の隠密行動や、敵の通信を傍受する技術、極限状態でのサバイバル技術など、様々なシナリオが用意されている。

これにより、サイェレット・マトカルはどんな状況でも迅速かつ的確に対応できる能力を保持している。

さらに、最新のドローン技術やサイバー戦技術も取り入れており、現代の戦場に対応した訓練を行っている。

ロシア「スペツナズ」知られざる作戦の裏側　90%脱落率の真実

ロシアのスペツナズは、その残酷な訓練方法と高い戦闘能力で知られている。

彼らの訓練は非常に厳しく、候補者たちは肉体的・精神的な限界を超えることが求められる。

陸軍、海軍のスペツナズ志望者は訓練での脱落率が９０％。つまり、事実上たった１０％しかスペツナズに入隊できない。

スペツナズの訓練は、世界で最も過酷と言われている。

新兵たちはこれまで経験したことのない苦痛に直面するように設計されているのだ。

その訓練内容は、爆発物の取り扱いから射撃訓練、テロ対策、極地での生存技術に至るまで多岐にわたる。

そして、冷酷な白兵戦や水中での戦闘訓練まで含まれている。

スペツナズの装備は、ロシア特有の技術を駆使しており、AK-74アサルトライフルやMakarov （マカロフ）PMピストル、そしてDragunov （ドラグノフ）SVDスナイパーライフルが一般的に使用される。

これらの武器は、高い耐久性と信頼性を持ち、特定の任務に応じてカスタマイズされることが多い。

チェチェン紛争やシリア内戦では、スペツナズの装備と戦闘技術が活躍し、彼らの高い実力が示された。

チェチェン紛争では、都市部でのゲリラ戦や山岳地帯での戦闘で、スペツナズの高い戦闘能力が発揮された。

彼らの装備は、厳しい環境でも高い性能を発揮するように設計されており、特に防弾装備や通信機器は最新の技術が取り入れられている。

最新のテクノロジーを取り入れた訓練は、彼らの実戦能力をさらに高めている。

例えば、ドローン技術やサイバー戦技術を用いた訓練、実戦さながらのシミュレーションなどが行われている。

これにより、スペツナズは現代の戦場に対応した高度な技術と戦闘能力を保持している。

多くの作戦は秘密裏に行われ、その詳細は一般に公開されることは少ない。

しかし、彼らの高い戦闘能力と迅速な作戦遂行能力は、世界中で恐れられる存在となっている。

フランス「GIGN」ゲリラ戦に備えた過酷な訓練　都市部と山岳地帯での戦闘技術

ロシアのスペツナズと並ぶ実戦経験の豊富さを誇るのが、フランスの特殊部隊GIGNだ。

このフランスの部隊は、軍特殊部隊と警察特殊部隊の中間に位置するというユニークな特徴を持つ。

彼らの活動範囲は広く、フランス国内だけでなく、過去に植民地として支配していたアフリカ地域にも及んでいる。

この広範な活動エリアが、彼らの実戦経験の豊富さに繋がっているのだ。

フランスのGIGNは、人質救出や対テロ作戦でその名を馳せている。

訓練プログラムには、近接戦闘、爆発物処理、都市部での戦闘訓練、そして特殊な救出技術が含まれる。

GIGNの装備は、最新の防弾装備や特殊火器が揃っており、G1ピストルやHK416アサルトライフル、そしてM4ショットガンが含まれる。

これらの装備は、高い信頼性と精度を持ち、特定の任務に応じてカスタマイズされることが多い。

彼らは、特殊な爆破装置やサーマルイメージングカメラも使用し、どんな状況でも迅速かつ的確に対応できる準備がなされている。

1994年のエールフランス8969便ハイジャック事件では、GIGNの装備と訓練が最大限に活かされ、その迅速で冷静な行動が世界中から称賛された。

この作戦では、GIGNの隊員たちが迅速かつ精密に行動し、人質を無事に救出した。彼らの成功は、世界中で大きな反響を呼んだ。

GIGNの訓練は、常に最新の技術を取り入れており、実戦さながらのシミュレーションを通じて、迅速な対応力を養っている。

例えば、都市部でのテロリスト掃討作戦や、山岳地帯でのゲリラ戦、砂漠でのサバイバル訓練など、様々な環境での戦闘を想定した訓練が行われている。

さらに、最新のドローン技術やサイバー戦技術も取り入れており、現代の戦場に対応した訓練を行っている。

彼らの高度な技術と装備は、世界中の特殊部隊にとっても模範となっている。

今回解説した５つの特殊部隊は、それぞれ独自の装備と訓練方法を持ち、世界中でその実力を発揮している。

常に最新の技術とリアルな訓練を取り入れることで任務を成功へと導いている。

次の動画では、日本の特殊部隊ともいえる「水陸機動団」の訓練とその任務について解説しよう。