北朝鮮の弾道ミサイルが列車から発射!移動式発射台で迎撃困難か?

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

北朝鮮が2022年10月までに撃ったミサイルは40発にもおよび、その費用は、総額約900億円以上に達している。

国内の経済状況は悪く、国民が飢餓状態に陥る中、金正恩は軍事費として資金をつぎ込んでいる。

以前からニュースなどで報道されることが多い北朝鮮のミサイルに関して我々は正しくその情報を把握できているだろうか。

なんとなく、ミサイルが発射されたことや、日本周辺に落ちたことを把握している程度で、詳しくは知らないことが多いのではないだろうか。

また、ミサイルというと固定の発射台から、ロケットのように発射されるイメージがあるが、北朝鮮が配備しているのは、そればかりではない。

潜水艦や移動式のプラットフォームである鉄道発射型弾道ミサイル発射試験も行っている。

しまかぜ

鉄道発射型ミサイルを扱う部隊について動画で解説するよ

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北朝鮮の鉄道発射型ミサイル

今年に入って北朝鮮は弾道ミサイルの発射を毎月のように行っており、各国は懸念を示している。

発射された弾道ミサイルのプラットフォームに鉄道発射型もあったことが判明している。

鉄道発射型の弾道ミサイルとは、その名の通り、発射台付きの列車の車両から弾道ミサイルを発射できるシステムのことである。

これは発射台自体が移動可能であることから、通常の固定式発射台のように軍事衛星などから発見されにくいというメリットがある。

ただし線路上での移動に限定されるため、潜水艦発射型に比べれば、当然発見されやすいといえる。

北朝鮮は鉄道発射型のミサイルを「訓練」の名目で実施したと伝えている。

訓練は朝鮮人民軍総参謀部から任務を指示された平安北道(ピョンアンブクどう)の鉄道軌道ミサイル連隊が実施している。

このミサイルの目標は日本海の想定上の島に設定されており、予定通り命中したという。

発射されたミサイルは、ロシア製の「イスカンデル」に似た短距離弾道ミサイル「KN23」の改良型を発射した可能性があるという。

「イスカンデル」はロシア製の短距離弾道ミサイルで、車両に搭載される移動式の戦域弾道ミサイルである。

狙ったポイントやエリアなど、標的に合わせて弾頭を使い分けることができるミサイルである。

活動中の軍部隊・標的の両方を破壊することにより敵軍の戦闘遂行能力を弱体化させることが可能だ。

北朝鮮がどのような目的で、このような特徴を持つ弾道ミサイルの発射訓練を行ったかは不明となっているが、通常型イスカンデルの飛距離が600kmなのに対し、鉄道発射型は800㎞に飛行性能が向上している。

では、どのような部隊がこの鉄道発射型を運用しているのだろうか?

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 北朝鮮の「鉄道機動ミサイル連隊」

北朝鮮の軍事組織は朝鮮人民軍の名称で組織されている。

これは、陸軍、海軍、空軍、弾道ミサイルを運用する戦略軍、特殊部隊を統括する特殊作戦軍の各兵科により編成されている。

つまり、弾道ミサイルだけで組織単位として陸軍や海軍と並列の組織である「戦略軍」という部隊が存在するのが特徴といえる。

そして「鉄道軌道ミサイル連隊」とは、戦略軍の配下に位置する組織である。

なお、北朝鮮の弾道ミサイルについてはアメリカ合衆国本土や米領のグアム、ハワイへの攻撃能力獲得を目指して長射程化を進め、2017年11月には射程13,000kmの火星15の発射に成功し、米国全土を射程に収めるまでに至っているという。

このことから、北朝鮮は弾道ミサイルに関しては他国と比べて、非常に高い割合で力を入れているといえる。

国内の経済状況はよくないため、限られた国力の中で、軍事に費やす費用のうち、相当な部分を弾道ミサイルを担う戦略軍に割り当てていると想像できる。

このような北朝鮮の軍事の中でも重要な位置を占める弾道ミサイル施策において、中核を担のが戦略軍である。

そして、その配下に位置する鉄道軌道ミサイル連隊が発射実験を行ったのだ。

弾道ミサイルを扱う部隊は、基地からの発射、潜水艦からの発射など、発射するプラットフォーム毎に組織が分かれていること可能性が高い。

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 弾道ミサイルを発射できるプラットフォーム

ニュースなどで報道された場合に、弾道ミサイルと聞いて想像するのは、陸上に設置された土台からミサイルを発射する形態だ。

しかし、弾道ミサイルは様々なプラットフォームから発射することが可能だ。

移動可能なプラットフォームとしてはTELと呼ばれる「輸送車兼用起立発射機」があり、地上発射型のミサイルを搭載して輸送し、発射時には搭載したミサイルをそのまま起立させて発射することができる車両のことだ。

もっとも発見されにくいとされるのがSLBMでこれは潜水艦発射弾道ミサイルである。

潜水艦は一度海に潜ってしまえば、その居場所を特定することは非常に困難である。

また、発射台や車両は軍事衛星から探知されやすく、燃料の注入など発射の兆候が分かるが、潜水艦はいつ、どこから発射されるか不明である。

そのため、他国にとって大きな抑止力となることから、北朝鮮以外にロシアやアメリカなどは弾道ミサイル潜水艦を多数保有している。

いずれのケースでも、移動可能なプラットフォームから弾道ミサイルの発射可能な点が、基地など固定された施設から発射するタイプとの大きな違いである。

特定の場所に設置されたミサイルの発射ポイントからの攻撃や軌道計算は比較的容易であるのに対して、移動式のプラットフォームから発射された場合、迎撃は困難を極める。

特に潜水艦からの発射であれば、ほぼ不可能といえる。

その理由は、イージス艦からの迎撃の場合、発射地点が明確でないと弾道の計算ができないからである。

以上のことから、兵器開発の歴史の過程で、移動可能なプラットフォームからミサイル発射を可能とするための技術開発が行われてきたのだ。

軍事力28位の北朝鮮

世界的にみると北朝鮮の軍事力は第28位とされており、決して軍事大国というわけではない。

動員可能な兵力は多いが、扱っている兵器の大半は旧式のもので、兵力としては決して高いとは言えない。

しかしながら、日本と北朝鮮の地理的な位置関係を考えれば、リスクが存在することに変わりはない。

鉄道発射型弾道ミサイルにような兵器が存在するということは、日本海を挟んで常にミサイルを発射される危険があるということだ。

陸軍・海軍・空軍と並列の戦略軍が弾道ミサイルの開発に力を入れて取り組んでいるということを念頭に、今後の北朝鮮の軍事戦略が対応していかなければならない。

次の動画では、弾道ミサイルから日本を守っているイージス艦が、どのようにしてミサイルを迎撃するのかについて解説していこう。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!