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各国で進められる新兵器開発。
これらの技術がいかに進化し、その高度な能力が国際的な戦略にどのような影響を及ぼすのか?
戦争の未来をリードする兵器たちの知られざる一面について、今回はアメリカと中国のレーザー兵器、そしてロシアの驚異のハイパーソニックミサイルのほか、アメリカが断念したレールガンをなぜ、日本が開発しているのか?
その理由について解説していこう。
実際の発射シーンの動画も見てね!
アメリカと中国のレーザーウエポン
世界各国は独自の研究開発を行っており、多くの秘密兵器が開発されている。
アメリカ合衆国、ロシア、中国、イスラエルは、高出力レーザー兵器の開発を進めており、実戦配備に向けた取り組みが行われている。
アメリカ海軍は、レーザーウェポンシステムを試験的に導入しておりレーザー兵器の開発と実用化に力を入れている。
「Laser Weapon System」であるLaWS(ローズ)は、アメリカ海軍が開発した高出力レーザー兵器で、主に船舶の自衛や無人航空機(UAV)の迎撃を目的としている。
2014年には、LaWSがアメリカ海軍の艦艇に試験的に搭載され、実戦環境での試験が行われた。
この試験では、無人航空機や小型船舶を対象にLaWSの性能が評価された。
LaWSは、短時間でターゲットを破壊できるため、迅速な対応が求められる現代の戦闘環境に適した兵器とされている。
LaWSの成功を受けて、アメリカ海軍はさらに高出力で効果的なレーザー兵器の開発を進めている。
また、陸軍や空軍も独自のレーザー兵器システムを開発しており、様々な軍事分野での応用が期待されている。
一方、中国もレーザー兵器の開発に力を入れており、陸軍、海軍、空軍向けに様々なシステムを開発している。
中国海軍では、艦艇用のレーザー兵器の開発や実験が進められている。
これらの兵器は、敵の無人航空機やミサイル、小型船舶の迎撃を目的としていると考えられている。
中国のレーザー兵器開発は、アメリカやロシアといった他国の開発に対抗する形で進められており、今後さらなる技術革新が期待される。
さらに中国は、地上からレーザーを照射して衛星の光学センサーを破壊する能力を持つとされている。
また、他国の軍事衛星を攻撃する能力を持つ「キラー衛星」と呼ばれるものも開発している。
中国は海軍や他の軍事部門と連携して、宇宙における軍事優位を確保しようとしていることがうかがえる。
宇宙兵器の開発競争は、アメリカやロシアなどの主要国ともっとも競争が激しい分野のひとつであり、今後も技術革新が期待される。
一方、ロシアでは従来よりも非常に高速で迎撃不可能なミサイルの開発が行われた。
ロシアのハイパーソニックミサイル
ロシアはハイパーソニックミサイルの開発に成功し、世界の軍事バランスに大きな影響を与えている。
ハイパーソニックミサイルは、日本語では極超音速ミサイルと呼ばれ音速の5倍以上の速度で飛行するミサイルであり、従来のミサイル防衛システムを突破する能力を持っている。
アバンガルドは、ロシアが開発したハイパーソニック・グライド・ビークルで、これはグライダーのような平たい弾頭の形をしており大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載される。
この形により、軌道を変則的に変えることから現代の防空システムでは迎撃が不可能といわれている。
アバンガルドは、速度がマッハ20~27と非常に高速で、高度な機動性を持つため、敵のミサイル防衛システムを回避する能力がある。
2019年には、ロシア軍への配備が開始されたと発表されている。
また、キンジャールは、ロシアが開発した空対地ハイパーソニックミサイルで、マッハ10の速度で飛行し、射程は約2,000キロメートルとされる。
キンジャールは、航空機から発射されるため、対艦攻撃や地上目標への打撃に用いられる。
2018年には、ロシア軍への配備が開始されたと報じられており、ウクライナ戦争ではMIG-31に装備されたキンジャールが発射されたと報じられている。
これらのハイパーソニックミサイルは、従来のミサイル防衛システムを圧倒する速度と機動性を持っており、世界各国の安全保障環境に大きな脅威をもたらしている。
ロシアのハイパーソニックミサイルの開発は、アメリカや中国など他国のミサイル技術開発にも影響を与え、新たな軍拡競争が懸念されている。
では、わが国日本の新兵器開発はどうなっているのだろうか?
日本のレールガン開発と実用化
我が国、日本はアメリカが撤退したレールガン開発を進めている。
アメリカがレールガン開発を中止した理由は、主に開発コストと技術的な課題が大きかったためだ。
レールガンは、電磁力を利用して砲弾を高速で発射する兵器で、非常に高いエネルギーが必要である。
アメリカは、レールガン開発に多額の資金を投じていたが、技術的な難しさや予算上の制約から、開発を中止する決定がなされた。
日本のレールガン開発の背景は、中国海軍の活動が東シナ海や南シナ海で増加しており、日本の領海や排他的経済水域における緊張が高まっている。
レールガンは、遠距離から敵艦を正確に攻撃する能力があることから、日本は敵艦の接近を防ぎ、海上での優位性を維持することができる。
ただし現在は、ミサイルが戦闘の主流であり、多くの国がミサイル技術の開発や配備に力を入れている。
では、なぜ日本はレールガン開発を進めているのだろうか?
1つはコストだ。
レールガンで発射される砲弾は、従来のミサイルに比べてコストが低く、大量生産が可能なことから高コストなミサイルを節約し、より多くの目標に対処できるようになる。
ミサイルとレールガンは、それぞれ異なる利点と制約を持っており、戦術上の補完関係にあると考える。
そして、従来のミサイル防衛システムと連携して、より強力な防衛網を構築することができるのではないだろうか?
レールガンのメリットとしては、電磁力を利用して砲弾を最速でマッハ7(時速約8600km)という非常に高速で発射できるため、従来の火薬を用いた砲よりも遠距離射撃が可能であること。
また、高速で発射される砲弾は、高い運動エネルギーを持ち、強力な貫通力がある。
これにより、敵の装甲や施設を容易に破壊できること。
火薬を使わないため、従来の砲弾に比べて、弾薬の輸送や保管が容易であり、安全性も向上するといった点が挙げられる。
しかし、レールガンにも弱点がないわけではない。
レールガンは大量の電力を必要とするため、適切な電源供給が必要であり、これが技術的な課題となる。
高度な技術と素材を必要とするため、開発と生産に多額のコストがかかる。
防衛省は来年度予算案にレールガンの開発費用として65億円を盛り込んでいる。
た、レールガンは電力供給に依存しているため、システムのトラブルや攻撃によって電源供給が妨害されると、機能が低下する可能性がある。
日本は開発を続ける理由として、独自の技術開発や地域の軍事バランスを維持するための意義がある。
日本が独自のレールガンを開発・配備できれば、それが日本の防衛力を大幅に強化し、周辺諸国に対する抑止力にもなる。
また、日本は技術立国として、独自の高度な技術を開発することに意義を見出しているため、レールガンのような先進技術に取り組むことは、国の技術力向上にも寄与すると考えられる。
各国の新兵器開発と中国の脅威
レーザー兵器、極超音速ミサイル、レールガンは、現代の軍事技術において画期的な開発である。
これらの兵器は、従来の戦術に大きな変化をもたらし、国家間のパワーバランスに影響を与える恐れもある。
それぞれの兵器には独自の強みと課題があり、各国はこれらの技術を活用する方法を慎重に検討する必要があるだろう。
中国は軍事力の近代化に力を入れており、様々な新兵器の開発を行っており、ステルス戦闘機であるJ-20やJ-31、DF-21DやDF-26などの対艦弾道ミサイル、また、兵器の開発・実験に活用しているとされる人工島の建設も進めている。
新兵器は従来の戦術や戦略を変革する可能性がありゲームチェンジャーとなりうる。
軍拡競争はこれからも続いてくだろう。
次に動画では、防衛省がすすめる「レールガン」の仕組みや特徴について解説しよう。
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