アメリカ海軍最新空母「フォード級」の最新装備とは?「ニミッツ級」の比較!

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

「この艦の存在で同盟諸国は安眠でき、敵は恐怖に震えることになる。米国は必ず勝たねばならない。」

これは、トランプ大統領がバージニア州のノーフォーク軍港で空母「ジェラルド R フォード」の就役式で演説した言葉である。

フォード級はアメリカ海軍の主力空母であるニミッツ級に代わる最新鋭空母である。

長い間、主役の座であったニミッツ級から、実に42年ぶりのフルモデルチェンジとなった。

2017年7月に就役した「ジェラルドRフォード」はすでに3番艦までの建造が確定している。

建造費は430億ドル(約4兆7760億円)を見込んでおり、原子炉やカタパルト、レーダー、艦載機出撃率が向上している。

今回は、世界最強の最新鋭空母「フォード級」の能力と進化した装備について解説していこう。

しまかぜ

フォード級の新装備やニミッツ級との比較動画もあるので見てね!

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最新鋭空母「ジェラルドRフォード」の秘密に迫る!

フォード級の基本設計は、それまでの主力であったニミッツ級をベースとしているものの、心臓部である原子炉はニミッツ級の3倍ものエネルギーを発生できる新型原子炉を備えている。

また、船体はステルス性に優れた形状になっており、世界初の電磁カタパルトやフェーズドアレイレーダー、新型着艦拘束装置など、従来から進化した新型装備の数々が採用されている。

満排水量はニミッツ級とほぼ変わらないが、エレベーターが4基から3基になり、人員もシステム化により省人化され、艦内がさらに快適にすごせるようになっている。

フォード級とニミッツ級のスペックを比較してみるとこのようになる。

サイズ自体はそこまで大きな差はないが、原子炉が変化している。

ニミッツ級は炉心交換を含む大規模なオーバーホールを受けているが、フォード級は、就役から退役までの約 50年間にもおよぶ稼動期間中、一度も炉心交換をすることなく動き続けることが可能な新型原子炉 A1B(エーワンビー)を採用している。

出力はニミッツ級と同様の23万馬力であるが、発電能力は64000ワットから2倍以上の160000Wに引き上げられている。

また電圧も13800 ボルトと高電圧化されている。

艦載機は75機搭載できるようになり、出撃回数はニミッツ級が24時間で160回であるのに対し、フォード級は270回に引き上げる予定であったが、現在はここまでは達成できていない。

空母の船体は 333mで10万トンを超える巨体であるが、それは航空機を運用するための広さであり、隊員達は狭い居住区に3ベッドという環境で生活している。

フォード級とニミッツ級の最大の特徴は、乗員の省人化である。

システム化により、ニミッツ級と比較すると約1000人少なくなっており、その分、生活空間が広くなり、空調や照明の改良、USB 充電ポートの追加など快適な艦内生活が送れるようになったのだ。

船体構造はニミッツ級が踏襲されており、主船体が 11 層、艦橋が8層構造の合計 19 層にも及ぶ船体構造になっている。

ちなみに、「いずも型」は主船体が8層、艦橋が5層の合計 13層構造だ。

フォード級は横方向にも10以上の横隔壁(おうかくへき)で分けられている。

さらに、ハッチなどで数百の区画に細かく分かれており、ミサイルや魚雷による被弾時に、その区画だけの浸水で最小限に食い止められる構造になっている。

飛行甲板や隔壁は、新素材の高強度強靭鋼(きょうじんこう) HSLA-115 が使用され、軽量化と耐弾性の両方を兼ねなえている。

飛行甲板は 78mでニミッツ級よりも 11%広い、20,000㎡ という面積になっている。

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フォード級の最新装備

フォード級では、空母での採用が初となる装備がいくつかある。

その1つが、電磁カタパルト EMALS(イーマルス)だ。

通常、戦闘機は離陸するまでに必要な速度まで加速しなければ離陸するができない。

そのため、空母の滑走路の長さでは離陸速度に達することができない。

それを可能にするのがカタパルトで、短い距離で離陸できるように戦闘機を強制的に加速させる装置である。

従来までは、水蒸気の力を利用して押し出す、いわゆる「スチームカタパルト」が装備されていたが、フォード級では世界初となる電磁式カタパルトが採用されている。

電磁石の力を利用した90mの「リニアモーター」により戦闘機を離陸させる。

出力は蒸気式とほとんど同じであるが、エネルギー効率に優れており、「制御用ソフトウェア」により、機種にあわせて加速度をコントロールすることが可能となり、機体への負担が軽減されたほか、戦闘機以外の無人機偵察機など、小型機の発艦も可能になった。

これは、スチームカタパルトでは不可能な芸当である。

EMALS は非常に精密な精度が必要なため、気温の変化が少ない夜間にレーザー測定器を用いて設置された。

世界でカタパルトを装備している空母は、アメリカ以外ではフランス海軍の空母「シャルルドゴール」だけであり、その他の空母は艦首部分に角度がつけられた、いわゆる「スキージャンプ式」により戦闘機を発艦させる。

つまり、カタパルトの開発や装備は高い技術力が必要となるのだ。

中国では現在 3 隻目の空母が建造中であるが、電磁カタパルトを装備するなどという話もでている。

現在の中国空母はスキージャンプ式のため戦闘機の発艦は可能なものの、早期警戒機は発艦することができず、空母打撃群の弱点となっている。

早期警戒機は空飛ぶレーダーサイトの役目を果たし、広範囲における情報収集を行い、その情報を味方航空機や艦艇に送信する。

戦術上、必要不可欠な存在であり、アメリカ海軍の空母にはほぼ搭載されている。

ただ、中国が電磁カタパルトを装備できる技術力があるかどうかは不明である。

もう1つが、着艦(ちゃっかん)するときに艦載機を強制的に停止させるアレスティングギアである。

発艦時と同様に空母の滑走路の距離では止まることができない。

そのため、航空機を強制的に停止させる装置が必要となる。

4本のワイヤーが甲板上に張ってあり、艦載機は着艦時に機体のフックを、そのワイヤーに引っ掛けて強制的に速度を落とす仕組みだ。

ニミッツ級のアレスティングギアは油圧で作動していたが、フォード級ではウォータータービンとモーターによる抵抗で減速させるシステムになり、より細かく機体の重量や速度に合わせた制動が行えるようになった。

どちらも新型システムが採用されたが、信頼性について問題が発生している。

電磁カタパルトについては、747回の発艦で10回、またアレスティングギアは763回の着艦で10回の重大な故障が発生しており、これが実戦中であったならば、艦載機が発艦できなくなるという重大な問題になってしまう。

電磁カタパルトは任務によって異なる機種を射出するための基礎データがまだ少なく、システム自体の不具合が多いことから、今後の採用がなくなる可能性もあると言われている。

フォード型ではレーダーが従来の回転式のアンテナからSPY-3(スパイスリー) と SPY-4(スパイフォー)フェーズドアレイレーダーになっている。

SPY レーダーといえば、イージス艦が装備している高性能レーダーであるが、フォード級にはそれぞれ3面ずつ配置されている。

1つのアレイでカバーできる範囲は 約120度で、3つで360度全周をカバーでき、近づく目標を探知し、補足、追尾することができる。

ニミッツ級の回転式のレーダーの場合、アンテナが正面を向いている方向しか探知はできないが、フェーズドアレイレーダーは、常時半球状の広範囲を探知できる能力がある。

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新型空母「フォード級」まとめ

フォード級では、後日装備として指向性エネルギー兵器である、レーザー兵器システムも予定されており、そのためニミッツ級と比較すると電力が2倍以上に引き上げられている理由でもある。

電磁カタパルトについては、まだ運用履歴が浅く、データ不足や改善点があるため、24時間で270回の出撃という目標を達成できてはいないものの、それも時間の問題であろう。

1番艦の「ジェラルドRフォード」は現在、システムの調整や訓練が行われており、実際に作戦行動に出るのは2023年から2024年頃と見られている。

10 隻のニミッツ級に加え、さらにパワーアップした「ジェラルド R フォード」が加わることで、アメリカ海軍の世界最強の座はこれからも続いていくだろう。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!