韓国の徴兵でBTSも入隊、2年間の訓練内容!なぜ徴兵を行うのか?

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

1950年、朝鮮戦争をきっかけに始まった韓国の徴兵制度。

2022年には、某有名韓流アイドルグループのメンバーが入隊したことで、改めてその存在を認識した人も多いと思う。

時代とともにその是非に対する議論や報道がなされるも、いまだもって、継続されている韓国の徴兵制度。

概要としては、成人男性を対象に2年間の兵役義務が課され、兵役判定の検査を受け、それぞれの身体的区分、精神検査、その他の適性検査などに応じて分類されたのち実際に軍に入隊し、訓練、実戦を行うというものである。

仮に兵役を拒否すれば、刑務所に収監され、携帯電話の契約や就職といった当たり前の権利さえ失うことになり、義務というよりは強制的な側面も大きいという特長がある。

今回は韓国の徴兵制度について、なぜ徴兵を行う必要があるのか、その制度や訓練内容、韓国アイドルの兵役問題について解説していこう。

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韓国の兵役制度について

韓国では、男性は18歳になると兵役検査を受ける。

その身体の大きさやBMI数値、精神鑑定や適性検査などによって身体等級が1~4に分類される。

この1~4に分類されたものが兵役検査合格として、28歳の誕生日まで19歳~30歳の間に2年間の入隊義務が生じることとなる。

しかし、入隊期間が終了した場合であっても、戦火になれば再度招集されることもある。

平時であれ戦時であれ、兵役対象が終了するのは46歳だ。

この年齢までは、何らかの戦時になれば、再召集の可能性があるのだ。

入隊すると、まず陸軍訓練所に入り軍服などの支給品を受けとり配属を受ける。

この陸軍訓練所はチュンチョンナムドのノンサン市の一か所で、その後は全国の訓練所で、5週間の間に基礎訓練を行う。

射撃、手りゅう弾の使い方、敬礼や軍人行動の規範など軍の作法を身につけるのだ。

それが終わると各部隊に配属となり、陸海空、海兵のいずれかで、より実践的な厳しい訓練を受けることになる。

部隊ごとに訓練の内容や場所には差があるが、仮に陸軍であれば陸戦を中心に、野営や野戦、地形や仮想敵国に応じた作戦訓練など、実戦を想定して訓練を重ねていく。

韓国軍の訓練は、実際の戦闘行為を行う軍隊として敵軍のせん滅を目的とするため、その激しさや過酷さは容易に想像できるだろう。

兵役のない我々には、想像することのできない不安やプレッシャー、苦しみや恐怖、そのようなものを乗り越えて、韓国の成人男性は生きているのである。

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なぜ徴兵制を行う必要があるのか?

では、なぜ韓国では徴兵制度を行い、国民に兵役を負わせる必要があるのだろうか。

その理由は1950年に起こった朝鮮戦争にある。

朝鮮半島は、今なお見えざる冷戦として緊張状態を保っている。

北朝鮮と韓国の関係性を見ればわかるが、この朝鮮戦争は休戦状態にあり、まだ終わっていないのである。

そのため、朝鮮半島の南北を分ける「38度線」には、北朝鮮人民陸軍が約50万人配備されている。

そうしたことを背景に、韓国側でも軍の配備をやめることができないのである。

そうした軍配備の維持を行うために、韓国には国民の力を使う以外選択肢がないという現実があるのだ。

また、この休戦状態がいつ崩壊するともわからないことを考慮すると、仮に2年間の兵役を終えた男性がいたとしても、戦争が起こった際に実戦力として稼働できるであろう45歳までは、有事の際には再び再召集できる状態を保っておかねばならない。

そういった意味で、韓国は徴兵制度を続けたいというよりは、やめることができないのである。

冷戦終了という言葉とは裏腹に、虎視眈々と軍備を強化し続け、ついにはウクライナへの侵攻を行ったロシアや、他の国家とは一線を画し、不穏な動きを見せ、積極的に軍事訓練やミサイルの威嚇発射を続ける北朝鮮の動きを考慮すると、韓国としても、「やむを得ない選択」なのではないだろうか。

韓国が陸軍や空軍、海軍の軍備を強化していること、徴兵制度を続行していることにはこういった背景もあることは、近隣国として我々も十分に考慮すべきである。

今後、このような国際情勢の中で、韓国がどのように軍備を配し、我々がどのように国防を行っていくのか、中国やロシアはどう動いていくのか、目が離せない。

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韓国アイドルの兵役問題

韓流という言葉が流行しはじめて久しいが、そういった流行と並行して韓流スターや韓流スポーツ選手が兵役で軍隊に召集されることには、大きな注目が集まっている。

先日は、BTSのジン氏がついに入隊し、メンバー全員が見送りに駆け付けるという報道もあったばかりだ。

これをキッカケに、他のBTSメンバーも順次、入隊していくのではないかと思われる。

ジン氏が、期限である28歳の誕生日を過ぎて入隊したことには次のような背景があった。

韓国国内では、BTSの兵役免除などの法改正の議論が白熱していたのだ。

これは、単に「人気のある容姿端麗な世界的アイドルの入隊を拒む」というものではない。

この約70年間の間に兵役で心を痛めてきた、男性本人やその家族、親族、恋人たちの間に押し込められてきた国民感情が、アイドルの入隊という問題をキッカケに、激しく揺れ動き、湧き上がった。

また、オリンピックのメダリストや音楽の国際コンクールなど上位入賞者に対する兵役免除の特例問題との比較における不平等性なども焦点となっていた。

第一次の韓流ブーム時には、有名韓国アイドルや俳優が健康上の理由で兵役を免除されたり、母親の介護などの関係で兵役を短縮されたりする事例もあったが、このような理由も、この議論を複雑にしたのだ。

徴兵制度の有無に関わらず、軍隊やそれに準じる組織を有していれば、そこに入隊している人間の家族や恋人たちは、その人間の身を案じ、戦争や戦闘、最悪の場合はその人間の死を案じている。

場合によっては、戦闘や訓練などで、死に至るケースもある。

東アジアの軍事事情

韓国は、米ソの代理戦争である朝鮮戦争という、いわば横やりのおかげで兵役制度という負の遺産を背負うこととなった。

実際には、冷戦後も隣国のロシアは軍備増強の歩みを止めず、北朝鮮は独自の路線を歩み、韓国はそのはざまで兵役制度を継続せざるを得なかった訳だが、この先の見通しは立たない。

日本同様に、韓国にも徐々に人口減少の波が押し寄せている。

兵役の対象となる成人男性の数が減少するということは、将来的に、「対象となる男性個人の兵役期間の延長」という問題をはらんでいる。

2年であった兵役が、3年、4年と延長され、いずれ戦火が訪れたとしたら…。

そう考えると不安は募る。

日本における、自衛隊の軍隊化問題なども含めて、東アジア地域の軍事事情は今後どう変化していくのだろうか。

次の動画では、韓国の兵役中の給料や人間扱いされない待遇、また女性徴兵論について解説しよう。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!