深さ60mの地下施設を破壊!バンカーバスターの威力と仕組み。ウクライナでも使用か?
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米空軍は、世界最強の地下施設破壊用爆弾を配備している。

それがバンカーバスターだ。

「地下を破壊」という意味のバンカーバスター「GBU57 MOP」はその名の通り、壮絶な力を持つ。

MOPが持つ能力とは、コンクリートを約60メートル貫通するもので、地下の施設であれば150-200メートルまでの破壊が可能とされる。

この情報がSNSに公開された瞬間、世界中の人々はその驚異的な力に息を呑んだ。

しかし、その後突然削除されたことが話題になった。

その威力はどれほどなのか?また、どんな技術が詰め込まれているのか、多くの人々が知りたいと思っているだろう。

今回は、地下施設を丸ごと破壊するバンカーバスターの威力と仕組み、また核兵器を除けば最強の爆弾といわれるMOAB(モアブ)の破壊力について解説していこう。

しまかぜ

この内容は動画でも見れるよ!

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60mのコンクリートを貫く地下豪破壊爆弾 バンカーバスターMOP

コンクリートの地下施設や防空壕を突破するのは、現代のどんな軍隊にとっても簡単なことではない。

そのため、各国の政府は、土、石、強化セメントの層の下に、核兵器や司令部のような最も重要な秘密を隠している。

しかし、アメリカ空軍は、世界最強の地下壕破壊爆弾、通称MOP(モップ)を開発した。

MOPは長さ6.2m、直径80㎝、重量13トンの巨大な爆弾で、この驚異的な爆弾には2.7トンの強力な爆薬が詰め込まれている。

その威力で、鉄筋コンクリート基準で60メートルもの深さまでの貫通が可能だ。

通常の地下施設であれば150~200メートルまでの破壊力を持つとされる。

ここで60メートルという数字を思い浮かべてみて欲しい。

それは、20階建てのビルの高さと同等である。

この驚くべき深さの鉄筋コンクリートを破壊できる能力は、正に圧倒的だ。

事実、韓国空軍が保有するGBU28バンカーバスターの貫通能力と比較して、その威力は10倍にも及ぶ。

多くの評論家は、このMOPが北朝鮮の多数の地下施設に対応するためのスーパー爆弾と見ている。

湾岸戦争でのイラク軍の地下司令部を破壊する目的で開発されたGBU-28と比較すると、MOPはその総重量、爆発力、貫通能力で圧倒している。

この爆弾は、B-52やB-2ステルス戦略爆撃機に搭載される。

GPS誘導によって、目標地点に正確に命中し、80cmの弾体が地中60m以上を貫通した後に爆発して地下施設を丸ごと破壊する。

米空軍はかつてB2ステルス爆撃機から2発のMOPを連続投下する動画を公開し、その映像には多くの人々が驚嘆した。

MOPはB-2爆撃機の爆弾倉に搭載可能で、高度数千メートルからの投下時には、重力加速度を利用する。

その精密な誘導システムにより、命中精度は2m以内となる。

さらにアメリカは、破壊力の強い「B61 Mod11」という貫通型の戦術核爆弾を持つ。

この爆弾は、多層のコンクリートを突き破りながら進行する能力を持ち、その爆発エネルギーは下方に向けて放出され、深くまでの構造物を壊滅させるよう設計されている。

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バンカーバスターの仕組み

バンカーバスターとは、地下の目標物などを破壊するため、コンクリートや盛土を貫通して爆発する爆弾である。

これは航空機から投下され、その表面は通常の爆弾よりも非常に硬くて重たい。

バンカーバスターは、仕組みとしてはごく単純である。

要するに、高高度から落とされ、その硬さと細長い形状により地表を容易に突き抜ける仕組みである。

ただし、地表やコンクリートを貫通するために通常の爆弾とは異なり特別な設計がなされている。

その結果、爆弾の全重量に占める爆薬の量は、通常の爆弾の約20%しかない。

これは、爆弾が衝突した際に破壊・変形しない様、肉厚に作られているためである

ロケットブースターのようなもので落下速度を増加させることで衝撃を強化することも可能だ。

だが、北朝鮮の平壌には地下300mにバンカーが存在するとの情報がある。

これは、北朝鮮からの亡命者であるファン氏が語ったことだが、これが真実かはまだ判明していない。

もし本当にそこにバンカーが存在するのであれば、通常のバンカーバスターではその壁を破るのは難しい。

現在、最も強力とされるのはアメリカ軍の地中貫通爆弾「MOP」だが、これでも足りないと考えられる。

おそらく、目標を完全に破壊するためには、高威力の戦術核爆弾が必要になるだろう。

アメリカが持つ「B61 Mod11」という戦術核爆弾は貫通型とは言え、実際には数メートルだけ地中に入り、その後で核爆発を引き起こす設計だ。

つまり、完全に地中の目標を破壊するには、それだけでは不十分なのだ。

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「全ての爆弾の母」世界最強の爆弾MOAB

一方で、核兵器を除けば、現代兵器における最も強烈な威力を持つ爆弾が、米国が開発した「スーパー爆弾」MOAB(モアブ)だ。

MOABは、航空機からの投下される爆弾の中では史上最大とされる誘導爆弾であり、炸薬量については通常の爆弾の20倍近くになる。

Mother Of All Bombsの頭文字をとったもので、その名の通り「全ての爆弾の母」とも呼ばれる。

その特徴は、地下への貫通爆発ではなく、その衝撃波と3000mのキノコ雲によって敵に強烈な恐怖を与えることである。

全長9mを超え、8.5トンもの炸薬を搭載した巨大なものが空から迫ると思えば、敵は絶望を感じ、戦意を完全に失ってしまうだろう。

2017年4月、過激派組織「イスラム国」のアフガニスタンの地下拠点を標的に、この巨大な爆弾が投下されたことが初の実戦での使用である。

その大きさから、通常の戦闘機での投下は不可能で、C-130特殊戦用輸送機からの投下が選ばれた。

MOABはC-130輸送機内のパレットに積まれ、目的地の上空で後部からパラシュートと共に投下され、重さ約9800kgの爆弾が地上を目指して落下していく。

これによって、原爆投下時と同じように米軍のパイロットたちは安全距離を確保するための十分な時間が得られる。

MOABは米軍の通常の兵器の中で最も重いわけではないが、その長さは約9mと圧巻の大きさだ。

そして、1発の製造コストは約17億円にも及ぶとされる。

この爆弾は地面との接触時に爆発するのではなく、地上から約1.8mの位置で爆発し、その力は11トンのTNT火薬と同等である。

しかしながら、ロシアはこの爆弾をさらに超えるものを開発していると公表している。

MOABを超えるその爆弾は、アメリカに対抗してFOAB(フォアブ)「全ての爆弾の父」とも称される。

ロシアの幹部は国営放送で、この新たな爆弾が核兵器に匹敵する威力と衝撃波を持つと語り、しかも核兵器のように環境を汚染しないとも強調していた。

もしロシアの情報が正確であれば、その爆風は半径約300メートルに及ぶ可能性がある。

一方、ロシア軍は民間人がいる場所へ地中貫通爆弾を投下したとされ問題となっている。

ウクライナ南東部のマリウポリの製鉄所を対象に、ロシア軍が地中貫通爆弾を使用したとウクライナ軍の指揮官が公言した。

この場所には、無数の兵士や市民が避難していたと伝えられている。

その製鉄所には地下通路が存在し、マリウポリの市議会の発表によれば、最大で1000人の市民がその地下で身を隠しているとのことだ。

ロシアは、製鉄所内のウクライナ部隊に、自らの命を守りたいのであれば、モスクワ時間の正午までに武器を放棄するよう要求している。

ロシア軍は「市民の存在を知りつつ、製鉄所を何度も攻撃している」として、多くの非難を受けている。

バンカーバスターやMOABといった兵器は、その驚異的な威力と存在感で軍事の世界に一石を投じている。

これらの武器が持つ破壊力は、戦場のみならず、戦略的な意味合いでも大きな影響を持つ。

彼らがもたらす恐怖心や衝撃波は、単なる物理的なダメージだけではなく、心理的なインパクトも与える。

戦争や紛争において、これらの先進的な兵器がどのような役割を果たすのか、そしてそれに対する人間の対応や感情は、今後も我々の注目を集めるテーマであることだろう。

次の動画では、一撃で艦艇を真っ二つにする「クイックシンク」の威力について解説しよう

 

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