ウクライナの「死の光線」スタグナPがロシア兵を襲う!対戦車ミサイルの脅威
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去年の2月24日より始まったウクライナとロシアの戦争は、すでに一年を経過している。

従来の予想を覆すウクライナ軍の善戦 により、ロシアに奪われた領土の約半分は、ウクライナが奪還した。

しかし、ここにきてロシア軍も、大幅に兵力を増強し攻撃をかけてきており、ウクライナ軍の前進は阻まれている状態だ。

損害を省みず攻撃を掛けてくるロシア軍の猛攻に一部地域においてウクライナ軍は、後退を始めている。

この事態に対処すべく、アメリカを始めとするヨーロッパの西側各国では、続々と兵器をウクライナに送って軍事支援を行っている。

まるでロシアVS西側各国の代理戦争とも言えるような状況だ。

そんな中、ウクライナ軍が使用した「死の光線」と呼ばれる兵器が話題となった。

ウクライナに供与された対戦車ミサイルの特徴、ロシアの被害状況について解説していこう。

しまかぜ

スタグナPとはどのような兵器なのかを動画でも見てね!

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ウクライナ軍が使用したスタグナP(Stugna-P)とは?

スタグナPは、2011年の4月11日に正式採用された、ウクライナ国産の新型対戦車ミサイルだ。

誘導方式としては、TV/赤外線画像による手動と自動追尾方式の両方で行われる。

ミサイル本体は、直径130mmが2種類と、直径152mmが2種類の計4種類がある。

その中の一部はタンデム成形炸薬弾である。

このミサイルの特徴は、成型炸薬を二段構えにした構造になっており、大型のメイン弾頭の前に小型の弾頭を配置したものである。

これは成型炸薬弾防御用として戦車の装甲に装着されている爆発反応装甲に対処するためこのような構造になっている。

現在の戦車を見ると、よく戦車の装甲板に箱のようなものが多数取り付けられているものが確認できる。

あれが爆発反応装甲だ。

成形炸薬弾は、戦車の砲弾とは違い、命中すると高熱の熱噴流を装甲板に吹き付けて戦車の装甲を溶かし貫通させるという仕組みになっている。

砲弾などが着弾した際、その衝撃で中に詰まっている爆薬を爆破し、外板を飛ばすことで本体を防御するのである。

この爆発反応装甲に対抗するため、タンデム成形炸薬弾は、まず小型のサブ弾頭で爆発反応装甲を起爆させ、その後にメイン弾頭が突入することによって装甲板を貫くという構造になっている。

その他のミサイルも成形炸薬弾の一種であるが、 こちらは自己鍛造能力付きの破片榴弾である。

これは発射されると弾道の金属ライナー部分が進行方向に沿って絞り込まれるように変形し、弾丸状の形状になって目標に命中するという仕組みだ。

弾頭は秒速2,500〜3,000mで、一般的の砲弾の3〜4倍の速度で発射される、強力な貫通力を持っている。

射程距離は130mm型で最大5000m、152mm型で5500mとなっている。

発射機と照準装置については専用の三脚に搭載して使用する。

この三脚は左右旋回・仰俯角の調整機能は電動式になっている。

また照準と射撃は有線式の遠隔操作パネルを使っており、離れた場所からの操作が可能だ。

これらの装備品の重量は、100kg以上に達するため車両に搭載して運用されることが多い。

ウクライナは、この他にも強力な対戦車ミサイルでロシアの戦車を次々と破壊している。

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ウクライナに供与された対戦車ミサイル

ロシアがウクライナに侵攻した当初に真っ先に 西側諸国が供与を始めたのが対戦車ミサイルである。

特に首都であるキーウに対して攻撃を仕掛けてきたロシア軍に対して この兵器は抜群の効果を発揮した。

提供された対戦車ミサイルで代表的なものとしては、スウェーデンとイギリスが共同開発したNLAW、ドイツ製のパンツァーファウスト3、それにアメリカ製のジャベリンが挙げられる。

NLAWの最大射程は約800mで射撃方法は、目標に対し3秒程度の照準・追尾を行い、目標までの距離や角度を計測し発射後は、移動する目標との誤差を修正しながら飛翔して目標に命中させる方式だ。

NLAWはミサイル発射後、敵に自分の位置を特定されにくくするため、弾頭がランチャーから発射されてから、数メートル飛翔した後にロケットが発火し、目標に向けて推進する仕組みになっている。

パンツァーファウスト3は、無反動砲の一種である。

無反動砲とは、発射される砲弾が持つ衝撃と同じ運動量を持たせた物体や爆風を砲の後方に放出させることにより反動を軽減させた火砲である。

発射後弾頭は安定翼が展開しロケットモーターに点火され加速しながら目標に向けて飛翔する。

弾頭には成形炸薬弾を使用した対戦車榴弾が使用され、爆発反応装甲を備えた目標に対してはタンデムHET弾と呼ばれる弾を使用する。

ジャベリンは、アメリカ開発した歩兵携行式多目的ミサイルである。

このミサイルは、戦車や装甲車以外にも、建物やヘリコプターへの攻撃も可能である。

ジャベリンは戦車に向かって自動追尾するため「撃ちっ放し」機能を持ち、発射前に目標をロックオンし、発射後は赤外線画像追尾方式により、ミサイル自らが自律誘導能力を持ち、目標に向かって飛行する方式となっている。

発射方式は、戦車に対しては高度150mまで上昇し装甲の上部に対して攻撃するトップアタックモードと、建築物などにはミサイルを直撃させるダイレクトアタックモードの2種類を選択できる。

射程距離は、初期型では 2,000m で、最新型では 2,500m である。

弾頭には、タンデム成形炸薬が使用される。通常は射手と弾薬手の2名で運用を行う。

これらの西側からの支援によりウクライナは協力な兵器を手にしており、ロシア軍戦車が次々と破壊され弱体化している。

もし、このままロシアが負けることになれば、核兵器の使用により第三次世界大戦につながる可能性はあるのだろうか?

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ロシアが負ければ第三次世界大戦か?

プーチン大統領は「核戦争の脅威が高まっている。」と発言している。

もしロシアが、 ウクライナとの戦いに敗れれば、第三次世界大戦が始まるのか?

それに対して明確な答えを出すことはできない。

なぜなら戦争というものは、予測のつかないことばかりだからである。

そもそも従来の予想では、ロシアがウクライナに侵攻してくることはないであろうといった考え方をする人が多かった。

また仮に侵攻をしたとしても、小規模な戦闘が起きるだけで、ウクライナは、あっさりと降伏するだろうという予想が大部分だった。

確かに常識的に考えると、そうなる。

しかし現実はどうだったか?

誰もが予測しようもない状況になってはいないだろうか?

もし我々が 、去年の2月24日のロシア侵攻以前の 時期に戻って現在の状況を周りの人に教えたら、きっと全員、こう言うのではないだろうか?

「そんな馬鹿な」

「話を飛躍させ過ぎだ」と。

想像もつかないことが現実に起こる。

それが戦争なのだ。

過去の事例を見てもそれは明らかだ。

逆に言えば予測のできる戦争など、ほとんど存在しないと言ってもいいだろう。

ただし一つだけ言えることは、核による抑止力が 全面戦争を思いとどまらせる唯一の手段であるということだ。

皮肉な話だが 、全人類を破滅させることができる核兵器の存在が、第三次世界大戦を 抑止しているというのが現状だ。

もし世界各国が核兵器を撤廃すれば、世界大戦が始まる可能性は充分にあるといえるだろう。

「核のない平和な世界を」というスローガンは 残念ながら理想論でしかなく現実を直視してないと言わざるを得ない。

西側各国がロシア領内を攻撃できる兵器の提供を控えているのは、全面戦争になり核を使用される危険があるためであり、ロシアもまた核使用に踏み切れないのは、 西側各国の核兵器による報復攻撃を恐れているためである。

本来であればお互いが交渉し歩み寄りを見せることによって平和を模索すべきだといえるが、残念ながら現実はそのようになってないのである。

ロシア軍の被害と死傷者

ウクライナ戦争における ロシア軍の人的損害は 一説には 死傷者が20万人に上るとさえ言われている。

戦車においては、すでに 1700両以上を失っている。

これは全ロシアの 戦車の約半分になる数である。

これだけの膨大な被害を出していながら、プーチンは一向に 戦争を止める気配はない。

それどころかさらに人員装備を増強して、進攻を推し進めようとしている。

すでに、世界各国からの経済制裁においてロシアの経済は大きな打撃を受けている。

当初何度か行われていた交渉も 今では全く なくなってしまっている。

この現状に不満を持つロシア軍兵士も 少なくない。

彼らには、補給を満足に受けておらず、食糧が不足しており冬用の装備も、ほとんど与えられず凍傷になる兵士が続出している。

経験の浅い兵士は、ろくに訓練も受ないまま前線に駆り出され、多くの戦死者を出している。

戦車や装甲車を多数失ったロシア軍は、歩兵の突撃による攻撃を行っている。

このような絶望的な戦闘を強いられているロシア軍兵士に対してウクライナ軍はSNSを通じて降伏を呼びかけるメッセージを送っており、降伏後は捕虜としての正当な扱い及び状況に応じて一定の報酬の与えるとの約束も行っている。

ロシア軍兵士にとっての本当の意味での敵は誰なのか?

すくなくともウクライナ軍ではないはずだ。

第一次大戦でのロシアの戦争を革命により最終的に終わらせたのはロシア国民である。

今はその再来を期待したい。

次の動画では、ロシア軍の戦車護衛車両を破壊してウクライナ軍が鹵獲(ろかく)したことについて解説しよう。

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