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韓国海軍は北朝鮮に対抗するために、潜水艦の開発に力を注いでいるものの、実際は技術面や人員のどちらにおいても、レベルが低く、増水艦にとって致命的なトラブルが続いていることが韓国ディアの報道で明らかになった。
韓国海軍が初めて保有した本格的潛水艦が「209/1200」型と呼ばれるタイプである。
潜水艦のノウハウがない韓国は、当初アメリカに技術提供を試みたものの断念した。
そのため、極秘で西ドイツの HDW 社に依頼し注文することとなった。
このタイプは全部で9隻が就役しており、その後、さらに能力がアップした214型と呼ばれる着水艦の建造が始まった。
韓国潜水艦の多発するトラブルや、ずさんな管理体制、乗員不足による戦力低下について解説していこう。
韓国潜水艦のずさんな建造を動画でも解説しているよ!
この記事に書かれている内容は
トラブル続きの韓国潜水艦
韓国海軍の孫元一(ソン・ウォニル)級潜水艦は、ドイツが設計した 214型をライセンス生産して建造したものだ。
2006年に1番艦が進水し、立て続けに4番艦までが完成したが、厳密にいうと、1隻も完成していないというのが正しいだろう。
なぜなら、不具合や故障だらけで、まともに戦力となる潜水艦ではないからだ。
韓国は、最新の潜水艦の性能を自慢げにアピールし、マスコミでも大々的に発表することで、北朝鮮などへのプレゼンスを示すのがお得意の方法である。
ところが、1番艦の孫元一は、進水してまもなく、水中で活動するどころが、造船所にいる方が長く、表舞台から姿を消すこととなったのだ。
海上で試験運転を終えて基地に戻る途中に、推進系統に原因不明の不具合が発生した。
朝鮮日報によれば、孫元一は試験のため航海に出たものの、潜水艦の命ともいえるスクリューから異音が発生し、その音は規定値を大幅に超える騒音であった。
潜水艦において、音を出すことは最もあってはならないことで、敵に見つかる可能性が高くなり、戦闘時は致命的になる。
海上自衛隊の潜水艦乗員は、余計な音を出さないように、靴は足音のしない運動靴を履くほど、音には気を使っている。
推進力を得るためのスクリューから大きな音が出るようでは、「海の忍者」としては失格だ。
スクリュー音や、電気系統の補機類、水切り音など、潜水艦からはいろいろな動力音が出る。
それらを探知し、分析することで相手が味方なのか敵なのかを識別し、敵ならばどのようなタイプの潜水艦なのか分析できるのが、現在の対潜戦である。
孫元一はドックに入り、推進軸を交換するという大掛かりな修理を行ったものの、スクリューの騒音は収まらず、実戦配備どころか、韓国近海を試験航海するだけの潜水艦となった。
再び修理に入ったが、騒音の解決方法が見つからずに、結局20ヶ月もの長期にわたりドック入りしたままの状態が続いた。
ところが、このスクリュー問題がまったく解決しないまま、2番艦の「鄭地(チョンジ) 」と3番艦「安重根(アン・ジュングン)」が進水したのだ。
1番艦の抱えている重大な問題を解決しないまま、同じ型の潜水艦を次々と建造するという日本では考えられない行為がとられたのである。
その結果、朝鮮日報によれば、新型潜水艦3隻全てが、運航停止措置となったことが明らかになった。
1番艦の不具合を解決しないまま、同じ型を建造すれば当然の結果である。
さらに問題となったのがボルトの不具合だ。
1番艦の「孫元一」は航海中に艦橋と甲板を接続するボルトが緩むという症状が6回も発生している。
2番艦「鄭地 」では、緩むだけでなく折れるという症状も6回発生し、3番艦「安重根」でも3回発生するという事態に陥った。
もし潜航中の深海でボルトが緩んで、浸水が始まったらインドネシアの潜水艦のように浮上できずに水圧で押しつぶされて大惨事になってしまう。
韓国の技術者では、原因究明ができなかったため、ドイツの技術者に依頼して原因を調べたところ、ボルト自体には問題はなく、接続部分自体の強度が足りないことが判明した。
そのため、さらに半年以上をかけ、その周りを金属プレートで補強する修理が行われた。
潜水艦は深い深度でも行動できるように、特殊な鋼板が使用され、溶接の際の熱や全体のバランスなど少しの歪も許されない。
潜水艦は、設計図があれば完成するというほど甘くはなく、高度な技術とノウハウが必要である。
一方、海上自衛隊の潜水艦は世界トップクラスの技術と静粛性を持ち合わせており、各国からもそのレベルの高さは絶賛されている。
ドイツの技術者のおかげで、なんとか原因を突き止め修理を完了した 3 隻であったが、本当の恐ろしさは潜水艦のように静かに「潜航」してきたのだった。
長期間の潜航が不可能な韓国潜水艦
韓国海軍は「孫元一級潜水艦は、浮上なしで数週間行動可能」と堂々と報じたが、韓国メディにより、これがまったくのウソであることが明らかになった。
海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう型」から採用されたAIPという新技術を韓国も採用したと報じた。
潜水艦は潜航中、空気が使えないため、原子力潜水艦以外は電気で走る。
その電気を充電するためには、一度浮上してシュノーケルを水上に出した状態で空気を取り入れ、ディーゼルエンジンを回し発電を行う。
充電が完了したら潜航して作戦を遂行するという行動を繰り返している。
潜水艦は浮上した状態が一番脆弱で、艦艇や航空機に探知される恐れがある。
しかし、AIPシステムは水素と酸素の科学反応により電気を生み出すため、長期間、潜航して任務を遂行することができる。
この AIP を韓国も採用したのだが、軍が主張した「数週間の行動」どころか、数日しかもたないという結果になった。
原因はAIPに使用されている燃料電池が欠陥品であったことだ。
調査によると、軍に納入前の段階で93回も故障しており、納入後にも102回という故障を繰り返している。
このため、4番艦で AIPの試験が行われることとなったのだが、韓国海軍は「24時間の試験航海を行い、異常なければ採用する」と発表。
しかし、この内容が炎上し、韓国国内では「数週間も潜航できるといいながら、たった24時間とはどういうことだ!」と批判が殺到した。
そんなトラブル続きの中、大型潜水艦の建造にも着手した。
「孫元一型」よりも2倍のサイズとなる3500トン級の潜水艦で、米海軍の原潜のように潜航状態で巡航ミサイルが発射できる仕様を目指して計画された。
北朝鮮が水中発射型の潜水艦を配備したことがきっかけで、韓国はいつものように対抗心を燃やし、建造を開始した。
しかし、トラブル続きの技術力から、国民からは「サイズが2倍になっただけでなく、トラブルも2倍になるのではないか」と揶揄された。
誰も乗りたがらない韓国潜水艦
いろいろと問題を抱えている韓国海軍の潜水艦であるが、こんな潜水艦に誰が乗ろうと思うだろうか。
いつ浸水したり行動不能になったりするか分からない潜水艦など、恐ろしくて希望者もいないだろう。
実際、潜水艦は艦艇と比較すると艦内は狭く、水も十分に使えないため、艦艇のように湯船にゆっくりつかるどころか、シャワーさえも毎日は浴びることができない。
海上自衛隊の潜水艦も3日に1回のシャワーと決まっており、艦長ですら同じ条件で生活している。
もちろん洗濯もできないため、航海日数分の着替えが必要となり、窓もないため換気もできず、オイルのような潜水艦独特の臭いがしみつく。
日本でも潜水艦基地のある呉や横須賀のタクシードライバーは、特有の臭いで潜水艦乗りだと分かるそうだ。
韓国海軍の潜水艦乗りも志願者が 5年で約半分まで減り、現役の乗員でさえ、劣悪な環境に耐え切れず他の部署に転勤を希望しているという。
ベッドには1人がやっと横になれるサイズのベッド2台を3人が交代で使用し、寝返りもできないほど狭いサイズだ。
もちろんスマホやテレビの電波も入るわけはなく、この状態で長くて1か月も航海しなければならない。
トイレもたった2つを40人が使用するという劣悪な環境の韓国潜水艦。
ここ10年に潜水艦乗りとしての教育を受けた乗組員700人余りのうち、約69%に当たる500人余りが退職したという。
そのような状態では、潜水艦乗りとしてのベテランが育たなくなるのは当然で、戦術レベルの低下にもつながっている。
韓国潜水艦まとめ
現代において、潜水艦がその国の海軍力を左右すると言ってもいいほど戦略的に重要な地位を占めている。
潜水艦を保有する国は世界で41カ国となっており、合計460隻近い数が建造されている。
どんなに強力な武器を搭載していても、静粛性を無視して強い潜水艦というのは有り得ない。
そして、それを使いこなせる優秀な乗員を育成しなければ、どんなに優れた潜水艦でも宝の持ち腐れとなってしまう。
潜水艦の建造には高度な技術とノウハウが必要で、自国の技術だけで性能の高い潜水艦を造れる国は数少ない。
日本のように潜水艦を独自に設計し建造できる国はほとんどなく、韓国や台湾などは他国の技術提供やライセンス生産がほとんどである。
韓国海軍が海上自衛隊の潜水艦に追いつく日は、まだまだ遠いようだ。
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