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核兵器、生物兵器、化学兵器の3つは大量破壊兵器とされ、その3つの頭文字を取ってNBC兵器と呼ばれている。
これらの兵器は非人道的に人間の命を奪ってしまうため、世界で禁止されている。
しかし、極秘に禁止兵器を保有、研究している国もあるとされている。
近年では、新型コロナウイルスが生物兵器の研究所から漏れたのではないかという話もある。
化学兵器や生物兵器はその影響が恐ろしく、無差別に人を殺傷することができる。
今回は、世界で禁止されている化学兵器、生物兵器、爆弾について解説していこう。
恐ろしい禁止兵器の特徴を動画でも解説してるので最後まで見てね!
世界で禁止されている兵器 化学兵器
化学兵器とは、主に毒性化学物質などの毒ガスで、人や、動物などに対して悪影響を与える兵器の事を指す。
リシンや、細菌毒素などの自然由来の毒物を使用する物は、化学兵器とは言わずに、生物兵器と分類される。
その主な化学兵器としては、サリンや、VXガスや、マスタードガスなどが有名であり、気体で散布される物もあれば。個体や液体もある。
条約によって異なるが、警察が使用する催涙ガスなどの死亡リスクが少ない物でも軍事用として使用されれば、化学兵器と認識される。
サリンや、VXガスに関してはその殺傷目的において即効性があり、人体に対して即時に殺傷する目的に使用される。
サリンやVXガスなどの神経ガスに触れると、筋肉の収縮がコントロールできなくなり、引きつけや痙攣、呼吸困難に陥り、死に至ることもある。
一般的に殺傷能力が高くても、環境中に放たれてから分解までの時間が短く、持続効果はあまりないのも特徴である。
この化学兵器の起源とされる物は、古くは唐辛子を燃やした煙を利用したとされたと記された中国の書物が最古の物とされている。
その後の殺傷能力のある兵器として、人類史上初めて使用された戦争では、ペロポネソス戦争でのスパルタ軍が使用した亜硫酸ガスと記されている。
亜硫酸ガスは化石燃料の燃焼などで大量に排出される硫黄酸化物の一種で、呼吸器系粘膜や皮膚に刺激・腐食作用を与える。
科学技術の発展により、効果の大きな毒性物が発見され、ナポレオン戦争時には、銃剣の先にシアン化水素(青酸)を塗る事が提案されたとされている。
しかし、非人道的という事で採用はされなかった。
このような非人道的と言われる化学兵器の本格的使用が危ぶまれ、その後の1899年には毒ガス禁止宣言がされたのだが、日露戦争時には硫黄ガスが使用された記録がある。
その後も化学兵器の威力は広がり、第一次世界大戦では。イギリス、フランス、ドイツの各国が催涙ガスを実践兵器として使用された。
第二次世界大戦後には、ドイツの技術を基礎としてVXガスの神経ガスが開発され、核兵器に比べて開発が容易で大きな社会不安になっている。
金正男を殺害したとされる猛毒のVXガスについては、触れただけで神経を破壊するほど恐ろしい科学兵器である。
ガスと言われるが通常は液状で、本来は昆虫駆除が目的で生成されたものである。
イラクやオウム真理教も使用したとして世界に衝撃を与えた。
サリン兵器についても日本でのオウム地下鉄サリン事件も記憶に新しく、サリンガスによるテロ行為であった。
この事件後には、日本ではサリンに対する人身被害防止に関する法律が規制され、自衛隊では、毒ガス汚染に対応する事が決められ、近年のテロリストの化学兵器使用に対する備えを始めるようになった。
世界で禁止されている兵器 生物兵器
生物兵器とは、細菌やウィルスが作り出す毒性を利用し人間や、動物に悪影響を与える兵器であり、1925年の国際法(ジュネーヴ議定書)によって使用が禁止された。
この生物兵器については、各国での開発も秘密裏に進められているというのが現状である。
新型コロナウイルスも中国の研究所による生物兵器が漏れたのではないかという憶測まで飛び交っている。
生物兵器は、核兵器に比べれば簡単に入手でき、培養なども容易で、その与える被害も大きい事で、主にテロリストなどに使われる事が危惧されている。
核兵器の開発には高い技術力や施設、多額の費用などが必要であるのに対して、生物兵器は、ある程度の知識と技術があれば、大がかりな施設がなくとも製造する事も容易なので、最も費用対効果の高い兵器とされている。
その反面、生物兵器の使用時の気象や、環境条件などによってその影響が左右される事が多いので、被害が予想しづらいという点もある。
テロなど特定の相手を選ばずに無差別に悪影響を与える目的などに使用する場合は、生物兵器が有効であるとされている。
そして、この生物兵器は化学兵器と違い、感染してもすぐに効果が現れずに、知らず知らずの間に人から人へ感染する事から、その感染力は絶大とされる。
まさに、新型コロナウイルスのように、一気に拡大してしまい、止めることができないという恐ろしい兵器である。
感染経路の特定や時間差による被害発覚のため、テロリストに使用されやすく、犯人の国外への逃亡などの可能性もあるとされている。
炭疽菌は生物兵器の代表格とされ、非常に取り扱いやすく、人間の肺に感染した場合の致死率が90%以上に達する。
皮膚についたり体内に入ったりした場合、1~7日程度の潜伏期の後、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が現れ、 さらに炭疽菌から放出された毒素が出血性壊死を起こし、吐血、血便、下痢が発症する。
最後は、痙攣や呼吸困難、血液中の酸素が不足するチアノーゼが起こり死亡する。
ただし、炭疽菌は人から人への感染はない。
2001年のアメリカのテロ事件にも使用された報告があり、死者も多く出ている。
エボラ兵器はソ連時代からエボラ兵器についての研究に取り組んで来て現在も続けられているとされる。
その証拠として1997年にはワクチニアウィルスのゲノムにエボラウィルスの遺伝子の導入に成功したという論文が発表された。
世界で禁止されている兵器 爆弾
クラスター爆弾
集束爆弾とも呼ばれる兵器で、大型の弾体の中に複数の小型弾を搭載してクラスタ-爆発させる。
昔は親子爆弾と呼ばれていた経緯もある。
主に、戦闘機や、地対地ロケット弾やなどに搭載され、通常の空対地爆弾と同じくらいのサイズだが、その中には小型爆弾や、地雷などで構成され数個~数百個の小型爆弾を内蔵し発射される。
投下後には空中で破裂し、小型爆弾が散布され、小規模であるが、多数の爆発を起こす兵器で、一度の投下で広範囲の攻撃に適しており、面制圧兵器として使われるケースが多い。
ナパーム弾
主に、主燃料剤のナフサにナパーム剤の粘着剤を添加して充填した油脂焼夷弾であり、アメリカ合衆国のルイス・フィーザーにより開発された広範囲を焼き付くす兵器である。
ナパーム弾の特徴としては、人体や、木材などに被弾した場合は威力は増し、消火するためには油火災用の消化器が必要で、森林地帯で使用される際には大きな被害が起こる。
人体についたナパーム弾は消すことが困難で、広範囲のやけどをもたらし死亡する。
着弾点から離れていても酸欠や、窒息死、一酸化炭素中毒死に達する事が多くある。
ダムダム弾
インドの「ダムダム兵器工廠」で製造された拳銃の弾である。
弾丸の先端部のみに鉛をむき出しにしたダムダム弾が製造され、これは植民地における戦争で用いられていた。
人体に当たると、弾頭が大きくつぶれるように変形したり、くだけてバラバラになったりして、殺傷力を高める弾である。
不必要な苦痛を与えるということで、人道上の問題から1899年の国際会議にて禁止された。
劣化ウラン弾
アメリカ軍が湾岸戦争やイラク戦争で使用した兵器で、核兵器の製造過程で生じる廃棄物を使用する。
大きな運動エネルギーを得られ、主に対戦車用の砲弾として使われた。
劣化ウラン弾が目標物に当たると爆発し、霧のようになった劣化ウランの細かい粒子が空中に飛散する。
これを吸い込むと、化学的毒性により腎臓などを損傷するとともに癌などの放射線障害を引き起こす。
使用禁止兵器 まとめ
日本でも1994年の地下鉄サリン事件で化学兵器サリンが使用され、社会に大きな影響を与えた。
2013年には、シリア内戦においてもサリンが使用された記録があり、アサド政権の仕業とされ欧米軍が軍事介入を示唆した後に、シリアは化学兵器禁止条約に加盟し、備蓄していた兵器の全面廃棄に合意した。
しかし、2017年にもアサド政権は再び化学兵器を使用した。
世界で禁止されている兵器の理由はそれが、「非人道的」であるからだ。
しかし、戦争というのは、何を持って人道、非人道を分けているのだろうか?
結局は綺麗事である。
そもそも、戦争や兵器自体が非人道的なのではないだろうか?
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