アメリカ海軍史上最強の主砲!ズムウォルト級ミサイル駆逐艦、レールガンも装備!

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!

アメリカ海軍が保有するズムォルトは、その船体形状や武器、システムなど最新のテクノロジーで開発された様々な任務をこなすステルス艦である。

主な任務は海上からの対地射撃を行うことだ。

そのため、ズムウォルトはアメリカ海軍史上最強といわれる155mm主砲を装備しており、対地攻撃をほぼピンポイントでできる性能を持っている。

しかし、その155㎜砲の砲弾1発の価格がトマホークミサイルとあまり変わらないということが問題となっている。

大砲の砲弾は一般的にミサイルより安いため、大量投射するような戦闘に適している。

しかし、ズムウォルトの155mm砲弾は、超高額なため、そのような射撃ができず、運用停止に追い込まれている。

今回は、アメリカ海軍の最新テクノロジーで生まれたズムウォルトの秘密と、海軍史上最強の155㎜砲の性能について解説していこう。

しまかぜ

ズムウォルトの主砲やレールガンの動画もあるので見てね!

スポンサードリンク

アメリカ海軍史上最強の新兵器を装備するズムウォルトとは?

アメリカ海軍の駆逐艦ズムウォルト、その見た目のインパクトに目を奪われるのではないだろうか。

従来の艦艇とはまったく違い、まるで映画に出てくるような未来の艦艇のようなフォルムをしている。
ズムウォルトのスペックはこのようになっている。

ズムウォルトのスペック

・全長 186m 幅24.6m
・速力 30ノット(約56km)
・満水排水量 15995トン
・乗員148 名(内28名は航空要員)
・兵装:対空ミサイル、トマホーク合計80発
 155ミリ単装砲2基
 30ミリ近接機関銃2基、
 ヘリコプター2機
 UAV(無人機)3基

ズムウォルトの独特な形は単に未来的なデザインを狙ったわけではなく、しっかりとした理由があるのだ。

それがレーダーステルスだ。

ステルスとは敵のレーダーから送信される電波が船体に当たったときに、電波を乱反射したり吸収したりして敵に探知されにくくする技術のことである。

ステルスをわかりやすく例えると、垂直の壁に向かってボールを投げると、普通は投げた人のところに戻ってくるが、壁が斜めになっていたり、衝撃を吸収する素材だったりした場合、ボールは投げた人のところに戻ってこない。

つまり敵が送信した電波は一部しか戻ってこないため、探知率が下がるというわけだ。

ズムウォルトはまさにそのステルス性を求めてこのような形になったのだ。

実際に、航海中に漁船のレーダーがズムウォルトを捉えたとき、画面上では15m 程度の小型船と識別されていたにもかかわらず、近づいてみると 180mを超える艦艇だったため驚いたという船長の証言もある。

ズムウォルトの船体の形をタンブルホームといい、一般的な船舶とは逆に末広がりになっているのが特徴で、これはもちろんステルスのために緻密に計算された傾斜角度である。

※艦橋部分の構造物もすべて傾斜がつけられ、曲面や垂直部分をほとんど用いない形で徹底したステルス性を追及している。

また、ステルス形状だけではなく船体にはレーダーを吸収するパネルが貼られている。

通常の艦艇はマストの高い位置にレーダーや各センサー、アンテナをつけることで遠距離まで届くように設計されているが、ズムウォルトはステルス性を優先するため、マストをなくし艦橋構造物の中にアンテナやセンサー類を収めていて、それ自体がマストの役割をしている。

ステルス性を追求したズムウォルトのレーダー反射面積はイージス艦アーレイバーク級の50分の1以下という驚異の数値である。

艦尾にはヘリコプターが着艦できる飛行甲板があり、無人偵察機のUAVを3基搭載している。

UAV はファイアスカウトと呼ばれるもので重量は約 2.7トンのヘリコプター方の無人偵察機だ。

スポンサードリンク

海軍史上最強!最新兵器でピンポイント攻撃

ズムウォルトは見た目のインパクトだけではなく、中身も最先端のシステムを装備している。

システムについては、米海軍がこれまでに使用してきた中で最も複雑なプログラムを使用しており、自動化、システム化により、イージス艦よりも大きな船体にもかかわらず、その半分の乗員数で運用することが可能となっている。

さらに、船体の電波吸収パネルの内側は防弾性に優れたHSLA-80を使用しており、防御力も高い。

ステルス技術もさることながら、一番の注目ポイントは米海軍史上最強といわれる155ミリ砲だ。

最新兵器の62口径155ミリ砲が2門並んで装備されていて、砲身長は約9.6mと長く、長射程対地攻撃弾 LRLAP(ラーラップ)と呼ばれる特殊な砲弾を使用している。

LRLAPは155ミリ砲1門に300発ずつ割り当てられ2門で600発の射撃が可能である。

155ミリ砲はステルス性を考慮して。普段は砲塔内に格納されているため、見た目は主砲に見えない。

一般的な砲弾は目標を狙って発射したら、あとは運に任せるだけだが、ズムウォルトのLRLAPは発射後も誘導されて目標に向かっていくため、命中率が高い。

LRLAPの重量は約 102 キロで炸薬は 11キロ、長さは2.2m で、近年の砲弾にしては大きなサイズになる。

通常の艦艇に装備されている5インチ砲の3倍の破壊力で広い面積を破壊できる。

1分間に10発の発射が可能で、射程は約137キロ以上と長射程にもかかわらず、弾着時の誤差は20m前後という正確な射撃が可能だ。

この正確性は、沿岸から遠く離れた海上から都市や町を狙う際、余計な被害を出さずに目標だけをピンポイントで破壊することができ、民間人への被害をなくすことが目的でもある。

イージス艦が艦隊防空やミサイル防衛をメインに任せられているのと同じように、ズムウォルトは徹底して地上目標に対しての攻撃能力を目的としている。

通常の砲弾よりも高性能で精密誘導方式を採用している LRLAP であるが、大きな問題がある。

それが砲弾の価格だ。

その価格は1発なんと8800万円と超高額なのだ。

その理由であるが、価格が高いのは砲弾自体が高性能なこと以外にも理由がある。

当初の予定ではズムウォルト級は 32隻建造の予定であったが、従来の艦艇とはまったく違う構想や最先端技術の導入で価格が高騰し8隻まで減らされ、最終的にはたった3隻のみの就役となった。

32隻体制の場合、この砲弾を数千発量産する予定であったが、結果的に3隻となったため、砲弾1発の価格が跳ね上がったのだ。

ミサイルであれば、一般的な価格であるが、砲弾1発にしては高すぎるため実用化が困難となったのだ。

LRLAPの価格は1億円強の巡航ミサイル「トマホーク」と比較しても、大きな差はない。

そのためLRLAPは2016年11月に運用が中止されることとなってしまった。

その代わりとして、超高速砲弾「HVP」という新しい砲弾を開発しており、射程は130キロにおよぶ。

また、「エクスカリバー」と呼ばれる、発射後に翼が広がり誘導されて飛んでいく砲弾の開発も行われており、弾着誤差はなんと2m以内という正確性だ。

スポンサードリンク

ズムウォルトの任務

ズムウォルトには、他にもミサイルを格納できるVLSと呼ばれる垂直発射装置が80セルある。

ミサイルの割り当てには地上攻撃を目的としてトマホークが多いと思われるが、自艦防御のための対空ミサイルも搭載している。

地上攻撃を行う場合、沿岸から遠距離の場合はトマホークが使用され、近距離やトマホークでは被害が大きすぎる場合は155ミリ砲が威力を発揮する。

テロリストが潜伏する市街地の建物や移動中の車列などを正確に狙うことができ、米海軍の資料によると、これらの攻撃は約10分で完全に目標を破壊できるとされている。

駆逐艦ズムウォルト まとめ

現在の戦闘は長距離ミサイルが主流であり、昔の戦闘のように近距離から主砲で撃ち合うような戦闘はないに等しい。

しかし、ズムウォルトの62口径155ミリ砲はアメリカ海軍史上、最も射程が長く正確な誘導砲弾であり、この長射程と正確性をもってすれば、揚陸部隊が上陸する際に沿岸部に向けて遠距離からの援護射撃も可能になる。

しかい、残念ながら、予算の関係上、中止となってしまったが、代わりとして将来的には電磁式レールガンを装備するとも言われており、さらに射程が増すことが予想される。

現在。ズムウォルトはアメリカ西海岸のサンディエゴを母港としているが2番艦の「マイケル・モンサー」と3番艦の「リンドン B・ジョンソン」は日本か韓国に前方展開させるという話もあるが定かではない。

ズムウォルトはアメリカ海軍のテクノロジーの塊でもあり、沿岸地域での作戦に特化した、他には類を見ない新型駆逐艦である。

「戦争映画」は、ただ国同士が争う映画ではない。

迫力ある戦闘シーンだけでなく、涙なしには語れない数々の人間ドラマがある。

数ある戦争映画の中でも、今回は実話を元にしたエピソードのみを厳選して紹介する。

一度は見ておきたい実話の戦争映画5選!