【死の白鳥】B-1爆撃機の特徴とスペックを徹底解説!驚異の爆弾搭載量
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「北朝鮮がたびたび繰り返すミサイル発射に対抗して、米軍はB-1B戦略爆撃機を朝鮮半島上空に展開し、韓国空軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Aなどと共同訓練を実施した。

爆撃機とは、大量の爆弾やミサイル等の兵器を搭載し地上の敵と拠点を攻撃する軍用機を指す。

その中でも、アメリカ空軍のB-1B爆撃機は、一部の戦闘機に匹敵するマッハ1.25の速度が出せを、機内搭載量は7万5000ポンド(約3万4000キロ)の爆弾を搭載できる。

これだけの兵器を搭載できる機体は他にはなく、アメリカ空軍の中でも最大の爆撃機である。

今回は、マッハを超える速度と機動性をもつアメリカ空軍の爆撃機B-1の驚愕の攻撃力や爆弾投下の仕組みについて解説していこう。

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超音速の機動性とB-1Bの搭載爆弾

B-1Bはロックウェル・インターナショナル社が開発し、アメリカ空軍が運用する超音速・可変翼の重爆撃機である。

アメリカ空軍の老朽化したB-52ストラトフォートレス爆撃機の後継機として開発された経緯がある。

30年以上にわたって運用されてきたB-52は、高度な防空システムに対してますます脆弱になり、アメリカ空軍は戦略爆撃の役割を果たす新しい、より高性能の爆撃機を求めていた。

B-1Bは戦略爆撃機B-52の後継機として登場し、プロトタイプであるB-1Aと、改良機であるB-1Bが開発された。

機体全長は44.8メートル、全高10.3メートル、全幅41.6メートルである。

B-1B最大の特徴として、飛行条件に合わせて翼の形を変化させることができる「可変翼機」である事が挙げられる。

この機構によって離着陸時と飛行時で翼の形を変形することで空気抵抗が小さくなり、B-1Bはマッハ1.25という超音速飛行と約12000キロの長距離飛行が可能となった。

また敵のレーダーに捕捉される確率を下げるため、ブレンデッドウイングボディーと呼ばれる、滑らかな曲線の機体形状が採用されている。

エンジンはアフターバーナー付きターボファンエンジンを4基搭載している。

これらを主翼下のカウルに収納することで低視認性を実現しており、結果としてB-1Bは優れた侵攻能力を得ている。

その他、超低空を飛行するための地形追随機能を持つパッシブフェーズドアレイレーダー、電波高度計、防衛用装備としては敵ミサイルの照準を妨害する電子攻撃装置や曳航式の「おとり」を装備している。

B-1Bは爆弾などを通常30トン以上を搭載可能であるが、ステルス性を犠牲にすれば機体外にも装備でき、最大搭載兵器量は57トンとなる。

これは従来機であるB-52のおよそ二倍の量である。

また近年、ボーイング社はB-1Bをガンシップに転用するシステムの計画が予定されている。

ガンシップとは機関砲や対地ミサイルを搭載し、上空から敵に砲火を浴びせる「空飛ぶ砲撃陣地」のことである。

この計画ではB-1Bのウェポンベイを使用して40㎜機関砲を収納・展開するシステムであり、これによりB-1Bをガンシップとして使用できる。

ガンシップとしてはAC-130が有名だが、B-1Bは長距離航行が可能かつ低高度を高速飛行でき、機関砲を機体内に収納すれば敵に発見されにくい。

もし実現されれば、敵空域へ気づかれずに侵入して地上の敵部隊に対し銃撃による攻撃を与えることが可能となり、AC-130を大きく超える存在になるだろう。

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B-1B開発の経緯と実戦での活躍

アメリカとソ連間の冷戦時、レーダーに探知されにくい低空から超音速で侵入して核爆弾を投下する爆撃機を目指し、B-1が開発されることとなった。

1974年、ロックウェル社が開発した超音速戦略爆撃機としてプロトタイプであるB-1Aが初飛行を開始した。

しかし高性能ゆえに機体価格が7000万ドルまで高騰したことで、軍備縮小を進めるカーター政権が1977年にB-1開発プロジェクトのキャンセルを決定し、B-1は開発中止に追い込まれる。

その後、1981年に軍備拡張を進めるレーガン政権により、国防力強化の一環としてB-1開発プロジェクトを再開する運びとなった。

しかし、この3年後、1984年に開発中のB-1A2号機のテスト飛行が行われたものの墜落事故が発生。

脱出の際にコックピットの射出には成功したものの、パラシュートが正しく開かずに地面へ激突し、その衝撃で搭乗員が死亡してしまった。

この墜落事故を踏まえて、信頼性の高い射出シートを採用した上で幅広い兵器を任務に合わせて運用するマルチ機として仕様を改め、改良機であるB-1Bが量産・実践配備された。

なおB-1Bは当初、核攻撃任務を担う機体とされていたが、1990年代にアメリカとロシアの間で「戦略兵器削減条約」が締結されたことで、核弾頭と運搬手段の保有数が制限されることとなった。

この影響でB-1Bは非核搭載機として改修されることになり、核兵器の装着部を溶接し物理的に搭載不可能にした上で核兵器に対しての発射信号を不伝達化するという2段階の処理を行い、非核搭載機として改修された。

実戦ではアフガニスタン紛争、イラク戦争等の多くの軍事作戦に投入され、その汎用性の高さ、兵装の豊富さを活かして戦果を挙げた。

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ウェポンベイ内部の秘密に迫る

B-1Bは最大約34000kgの爆弾を搭載することができる。

これには誘導爆弾、無誘導爆弾、空中発射巡航ミサイルの組み合わせが含まれる。

内部武器庫と外部パイロンにより、多種多様な武器を搭載することができ、高い汎用性と柔軟性を持って、さまざまな任務を遂行することができる。

通常爆撃のほか、核兵器の搭載も可能であり、米国の戦略的抑止力の重要な一翼を担っている。大量の兵器を搭載できることに加え、超音速と高度な電子対策により、高い能力と有効性を持つ戦略爆撃機だ。

B-1Bの主な兵器の搭載兵器は下記の通りである。

B-1B搭載兵器

・約230キロの無誘導爆弾「Mk-82」 84発
・約230キロの無誘導爆弾「Mk-62」 84発
・約900キロのGPS誘導爆弾「GBU-31 ジェイダム」 24発
・約230キロのGPS誘導爆弾「GBU-38 ジェイダム」 15発
・約900キロの汎用爆弾「Mk-84」 24発
・約900キロの沈底機雷「Mk-65」  8発
・クラスター爆弾「CBU-87/89/97」 30発
・風力安定クラスター爆弾「CBU-103/104/105」 30発
・空対地ミサイル「AGM-158」   24発
・空対地ミサイル「AGM-154 JSOW」 12発

マルチ機であるB-1Bは無誘導爆弾・クラスター爆弾・ミサイルなどの幅広い兵器を任務に合わせて運用できる。

ただし、アメリカ空軍が保有する戦略爆撃機3機種中、唯一核攻撃能力をもたない機種でもある。

その理由は、新戦略兵器削減条約における運搬手段に該当する機種であったためである。

新戦略兵器削減条約(New START

運搬手段は、爆撃機+大陸間弾道ミサイル+潜水艦発射弾道ミサイルの合計700機以内(非配備含め800機以内)、核弾頭数1550発以内への削減が義務化

この条約により、B-1Bの核搭載能力は封印され、核兵器を物理的に搭載不可能とすることと、核兵器に対する発射信号を伝達できないようにする、という改修が施された。

通常爆弾においては、JDAM(ジェイダム)という追加キットにより無誘導爆弾に誘導能力を追加して精密誘導爆弾として使用でき、投下地点を中心に約28kmまでの範囲の目標へ爆弾を誘導することができる。

これにより精密攻撃や移動しているターゲットへの攻撃を可能としている。

また射程延長型の空対地ミサイルの射程距離は約800キロであり、目標から遠く離れた位置からでも攻撃が可能である。

このほか、3つのウェポンベイには爆弾のかわりに燃料タンクを搭載することもでき、航続距離を伸ばすことができる。

B-1Bではウェポンベイにロータリーランチャー形式が採用されている。

ロータリーランチャーとはリボルバー拳銃のような回転式のユニットで、回転軸の周囲を取り巻くように兵器を装着する。

真下にある兵器を投下し、投下後は軸を回転させて次の兵器を真下に持ってきて次はそれを投下する、という仕組みである。

北朝鮮を牽制するB-1B

B-1Bは長らく多くの作戦で活躍していたものの、過酷な状況下での運用により機体の消耗が進んだことで60機体制から45機体制に削減されることになった。

しかしながら45機は現在でも問題なく使用できており、ボーイング社によるガンシップへの転用案など、今後も更なる発展が望まれている傑作機といえる。

開発されてから長い時が経過したものの、確かな戦闘実績により今もなお高い圧力を誇り、近年では北朝鮮による大陸間弾道ミサイル発射に対する警告として朝鮮半島に展開し、米韓両空軍による大規模な空軍合同訓練を実施し、その抑止力を遺憾なく発揮している。

今後もB-52、B-2とともに米国3大戦略爆撃機として長く活躍していくことだろう。

次の動画では、B-1Bのコピーといわれるロシアの戦略爆撃機TU-160や原子力潜水艦について解説しよう。

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