世界の空母比較ランキング
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世界で空母を保有している国はたった8カ国となっており、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、イタリア、フランス、インド、タイとなっている。

比較するとサイズも戦闘力も圧倒的に強いのはアメリカ海軍である。

空母を保有することは、その国の海軍ステータスにもなっている。

多くの航空機を搭載して、戦術や技術も必要となることから、高い運用能力も必要となってくる。

空母は搭載している航空機により、1隻で強大な戦闘力を発揮することができるが、その巨大な船体の整備や原子炉のメンテナンスなど、維持費も相当なものとなる。

海上自衛隊でも最大の護衛艦「いずも」の空母化が開始され、F-35Bを搭載できるように2021年現在改修中である。

今回は世界の空母について比較していこう。

しまかぜ

8か国の空母をそれぞれ比較した動画もあるので、最後に見てね!

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アメリカ海軍 原子力空母ニミッツ

アメリカを代表する原子力空母のニミッツ級は 2009 年までに 10 隻が就役しており、5番艦以降は10万トンを越える世界最大の空母でもある。

ニミッツのスペックはこのようなっている。

ニミッツ級のスペック

・全長 332.9m 幅40.8m~76.8m
・速力 30kt(約 56km)
・満水排水量 92955 トン(5番艦以降は103637トン)
・乗員3270名  航空要員2480名  司令部要員70名
・艦載機数 航空機52機  ヘリコプター15機

1番艦のニミッツは 1975年5月に就役しており、すでに艦齢は45年にもなるが現役で活躍している。

艦載機は12時間で120 回の出撃が可能となっている。

船体がビッグサイズなだけに乗員の数もかなり多く、その数はなんと約6000人というから驚きだ。

海上自衛隊の護衛艦が1隻に 200 人前後なので、約 30 隻分の乗員が1隻に乗っている計算になる。

まさに動く町といっても過言でないほどのスケールだ。

その分、艦内の設備も充実していて、郵便局、協会、クリーニングのほか、スターバックスまであるから驚きだ。

お土産やコーヒーなどは艦内だけで使える盗難防止を兼ねた電子マネー「ネイビーキャッシュ」でのみ買うことが可能だ。

2020年、4番艦のセオドア・ルーズヴェルトは航海中に新型コロナウイルスが蔓延し、グアムに緊急入港した

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アメリカ海軍 原子力空母 ジェラルドR・フォード

ニミッツ級に変わる新型空母として計画されたジェラルドR・フォードは 2017年7月に就役し、航空機を加速させるカタパルトが蒸気式から電磁式になっていて、リニアモーターカーのように電磁石の力で90m加速させる。

またレーダーがイージス艦のようなフェーズドアレイの SPY-3(スパイ3)と SPY-4(スパイ4)レーダーを装備している点が特徴だ。

ジェラルドR・フォードのスペックはこのようになっている

ジェラルドR・フォードのスペック

・全長 332.8m 幅 40.8m~78m
・速力 30kt(約 56km)
・満水排水量101605トン
・乗員合計 4550名
・搭載機数 合計75機

ニミッツ級から大幅な省力化やシステムの向上が図られたため、乗員の人数も 1000人近く少なくなっている。

馬力はニミッツ級と同じ 280000馬力で海上自衛他のイージス艦が 100000馬力なので、約2.8倍のパワーを持つ。

発電機はニミッツ級の64000ワットから160000ワットに大幅に強化されている。

艦載機の出撃回数はニミッツ級より向上しており、12 時間で160回が可能となっている。

現在4番艦までの建造が予定されており、就役は 2032年の予定だ。

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ロシア海軍 アドミラル・クズネツォフ

ロシアは保有している空母は「アドミラル・クズネツォフ」1隻のみであり、1990年に就役してからすでに30年が経過しているため老朽化している。

アドミラル・クズネツォフのスペックはこのようになっている。

アドミラル・クズネツォフのスペック

・全長 302.3m  幅37~70m
・満水排水量59439トン
・速力 30kt(約 56km)
・乗員1960名  航空要 626名 司令部要 40名
・搭載機数 戦闘機20機  ヘリコプター17 機

他の国でも見られる艦首部分に傾斜がついたスキージャンプ式の空母は、このアドミラル・クズネツォフが世界初の採用となる。

スキージャンプを使えば航空機の発艦がカタパルトなしで可能であるが、十分な加速ができないため、燃料や武器を減らし機体を軽くしなければならず、航空機の能力を完全に発揮できなというデメリットもある。

2番艦のワリヤーグは中国に売却され、後に中国で「遼寧」(りょうねい)という中国初の空母に生まれ変わる。

イギリス海軍 クイーン・エリザベス

クイーン・エリザベスは名前だけ聞くと豪華客船のようなイメージだが、イギリス海軍の空母である。

2017年12月に就役しており、比較的新しい空母である。

クイーン・エリザベスのスペックはこのようになっている。

クイーン・エリザベスのスペック

・全長282.9m  幅39m~73m
・満水排水量65000トン
・速力 27kt(約50km)
・乗員679名 航空要員600名 司令部要 員95名
・搭載機数合計40機

空母としては、他の国に類を見ない艦橋が2つあるツインアイランドが特徴的だ。

エンジンは高級車で有名なロールスロイス製ガスタービンを2基搭載しており、直径6.7mのスクリューが4つ付いている。

艦載機は主にF-35B でカタパルトがないため、スキージャンプによる発艦となる。

エレベーターは同時に2機の航空機を60秒で昇降できる。

2番艦は 2019年 12月に就役しており、艦名は「プリンス・オブ・ウェールズ」で「クイーン・エリザベス」に負けないくらい気品あふれるネーミングである。

フランス海軍  シャルル・ド・ゴール

シャルル・ド・ゴールは敵のレーダーに探知されにくい形状のステルス設計を空母として世界で初めて採用しているのが特徴だ。

完成まで、なんと12年間という長い年月がかかっており、戦力となるまで時間を要した空母である。

シャルル・ド・ゴールのスペックはこのようになっている。

シャルル・ド・ゴール

・全長 261.5m  幅31.5m~64.4m
・満水排水量43182トン
・速力 27kt (約50km)
・乗員1290 名  航空要員600名  司令部要員60名
・搭載機数戦闘機32機、ヘリコプター4機

カタパルトが装備されているため、甲板はフラットな形状で航空機を発艦できる。

アデン湾における海賊対処行動などで活躍していたが、2020年4月、作戦行動中に艦内で新型コロナウイルスが蔓延し、乗員1700人中なんと1000人以上が感染しており、母港に緊急入港した。

イタリア海軍 カブール

イタリア海軍で2009年6月に就役したのが、カブールでサイズ的に海自自衛隊の「いずも」とほぼ同等である。

カブールのスペックはこのようになっている。

カブールのスペック

・全長244m  幅29.5m~39m
・満水排水量27100トン
・速力28kt (約52km)
・乗員451名 航空要員203名 司令部要員140名
・搭載機数  戦闘機8機  ヘリコプター12機

カブールは航空機だけでなく、装甲車などの搭載能力もあるため揚陸艦のような運用も可能となっている。

艦載機はF-35Bで海自の「いずも」と同じであり、甲板を耐熱仕様にするため改修を完了している。

インド海軍 ヴィクラマディチャ

もともとはロシア海軍の「アドミラルゴルシコフ」という空母であったが、これをインド海軍が購入。

ヴィクラマディチャのスペックはこのようになっている。

ヴィクラマディチャのスペック

・全長283m  幅32.7~51m
・満水排水量46123トン
・速力 29kt(約54km)
・乗員 1326名
・搭載機数 戦闘機12機 ヘリコプター6機
戦闘機は主に MIG-29 でありCTOL機のみとなる。

 

またインド発の国産空母「ヴィクラント」が現在建造中で、就役は 2022年の予定である。

ロシアから購入した「ヴィクラマディチャ」と同じく、カタパルトなしで航空機を発艦できる艦首に角度がついたスキージャンプ式を採用している。

中国海軍 遼寧(りょうねい)

ソ連崩壊後、ウクライナから購入した空母ワリャーグを改修して 2012年9月に就役した中国初の空母である。

度々、他の艦艇をひきつれ東シナ海や太平洋に進出しており、日米に対しプレゼンスを示している。

遼寧のスペックはこのようになっている。

遼寧のスペック

・全長 304.5m  幅 37m~70m
・速力 30kt (約56km)
・満水排水量 59439 トン
・乗員 1334名  航空要員626名  司令部要員40名
・搭載機数戦闘機24機、ヘリコプター10機

アメリカ海軍のセオドアルーズヴェルトが新型コロナウイルスの蔓延によりグアムで足止めされている間、太平洋には空母がいない状況が続いた。

それを狙ってか、偶然か、遼寧率いる数隻の艦艇が沖縄宮古島間の海峡を抜け、太平洋に進出したのを海上自衛他の護衛海や航空機が確認している。

また国産初となるのが、山東(サントウ)と呼ばれる空母で遼寧より一回り大きく 2019年 12月に就役している。

搭載する戦闘機は遼寧と同様ロシアの SU-33(スホーイ33)を改造した J-15 であるが、生産停止しており2隻分の空母に乗せるだけの数が足りていないとの情報がある。

現在、2番艦の建造が上海の江南造船所で行われており、さらに3番艦の建造も予定されている。

中国がなぜ、ここまで空母保有にこだわるのか、その理由については 1996年に起きた「第三次台湾海峡危機」での雪辱を晴らすためでもある。

タイ海軍 チャクリ・ナルエベト

空母は艦載機を載せてこそ、その存在価値があるものであるが、タイ海軍のチャクリ・ナルエベトはなんと航空機を一機も載せていない空母なのだ。

東南アジア唯一の空母保有国であるが、そのサイズは8か国中で最小でニミッツ級の10分の1程度の排水量になる。

海上自衛隊のひゅうが型よりも小さなサイズだ。

チャクリ・ナルエベトのスペックはこのようになっている。

チャクリ・ナルエベト

・全長182.65m 幅30.5m
・速力 最大26ノット (約48㎞)
・満水排水量 11,486 t
・可能搭載機数 戦闘機6機、ヘリコプター6機
・乗員 455名 航空要員146名 陸戦部隊675名

艦載機を搭載していない理由であるが、飛行甲板が短いことから短距離離陸が可能な航空機のみの運用となっており、当時ハリアー9機を導入したが、老朽化と予算不足のため、現在運用できる航空機がないことである。

世界の空母 まとめ

今回は世界で空母を保有している国の代表的な空母を紹介した。

2021年現在、世界には空母される艦艇は21隻就役しており、11隻がアメリカ海軍である。

他にもヘリ空母では、タイ海軍の「チャクリ・ナルエベト」 、イタリア海軍のジュゼッペ・ガリバルディ、海上自衛隊の「いずも型」、「ひゅうが型」などもある。

いずもについては現在 F-35 Bの運用にむけて改修が行われており、完成すれば 10機前後の運用が可能になるといわれている。

強大な戦闘力をもつ空母でも、アメリカ海軍のセオドア・ルーズヴェルトやフランス海軍のシャルル・ド・ゴールのように新型コロナウイルスが蔓延し、行動が制限されることで空母の弱点が浮き彫りになった。

300mを超える巨大な船体だが、乗員のほとんどは3段ベッドで艦内は3密の状態である。

生物兵器などが使用され、艦内にウイルスが入れば想像を絶する状況になる恐れもある。

今回の件で、外敵に対する戦闘力だけでなく艦内防御についても強化する必要が出てきたのではないだろうか。

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